兄弟戦争:トラクス魔

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トラクス魔(Thraxodemon)は、カードセット「アンティキティー」に収録されたArtifact Possessionのフレイバー・テキストが初出のデーモンの1種である。

28年後のカードセット「兄弟戦争」にて、クリーチャーとしてカード化された。

今回は、マイナーなカードが出典だと気付かれにくそうなデーモンを取り上げる。

トラクス魔の解説

Urza and Mishra weren’t the only denizens of Terisiare to covet the powerstones’ energy.
パワーストーンのエネルギーを喉から手が出るほど欲していたテリシア住人は、なにもウルザとミシュラだけではなかった。
引用:トラクス魔(Thraxodemon)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

トラクス魔(Thraxodemon)

トラクス魔(Thraxodemon)
公式カードギャラリーより引用

トラクス魔(Thraxodemon)アンティキティー戦争期のテリシアで存在が確認できた種類のデーモンである。このデーモンはパワーストーンのエネルギーを貪ってしまう。

外見を描いたイラストが2種類存在しており、両者間には差異が多々ある。その中で共通点を挙げるなら、頭部には細い先が尖った複数の角または触手があり、指のある人間のような腕を1組以上持ち、細長い尾を伸ばしている。

このカードのイラストでは、腕が4本あり、背面は橙色の水疱のような袋状にぼこぼこと膨れている。人型自動機械の上半身の残骸を尾を絡めて持ち上げる様から考えて、その体高は人間以上はありそうだ。



Artifact Possession

Any black mage could coax a Thraxodemon to inhabit a magical device.
黒の魔道士であれば誰でもトラクス魔を言いくるめて魔法装置に宿らせることができる。
引用:Artifact Possessionのフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が私家訳

Artifact Possession

Artifact Possession
データベースGathererより引用

Artifact Possessionつまりアーティファクト憑依という意味のこのカードは、カードセット「アンティキティー」収録のエンチャント・カードである。

フレイバー・テキストによると、当時の黒の魔道士なら誰でもトラクス魔を言いくるめて魔法装置に宿らせることができたという。パワーストーンを欲するという後付けされた設定を考慮するに、トラクス魔は魔法装置そのものでなく動力源であるパワーストーンを狙って取りつくのだ。

イラストのトラクス魔は魔法の剣に絡みつくほどに小さいため、憑依する際には対象に応じた大きさに姿を変えるのかもしれない。

カードのメカニズムは、ザックリというとトラクス魔が憑依したアーティファクトを使う度に、使用者は2点のダメージを被るというものだ。クリーチャー・カードとなったトラクス魔のパワーが2なので、与えるダメージ量はちょうど同じになっている。

トラクス魔の名前

「Thraxodemon」という名前について。

綴りから想像するに、「トラキア」を意味する「トラクス(Thrax)」と「デーモン(demon)」の合成語で、「トラクスのデーモン」であろうか。もしそうなら、現実世界のバルカン半島の地名トラキアに縁のあるデーモンとなる。

MTGの多元宇宙において、トラクスのデーモンとは何を意味するのか?現時点では情報は皆無だ。

さいごに

ここで本記事はお終いだ。カードセット「兄弟戦争」のマイナーな深掘りカードの中からまた1種類紹介できた。ストーリー作品に登場したこともなく、情報が2種類のカードしかないのでもう語れそうなタネが尽きてしまった。

では、今回はここまで。

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