灯争大戦:ギルド門通りの公有地

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ギルド門通りの公有地(Gateway Plaza)はカードセット「灯争大戦」収録の土地カード。

ギルド門通りの公有地の解説

Guild leaders focused their magic on the portal scar. Where the Chamber perished, a parun could be reborn.
ギルドの指導者たちは魔法をポータルの傷跡に集中させた。そこは庁舎があった場所、パルン再誕の可能性がある場所だ。
引用:ギルド門通りの公有地(Gateway Plaza)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ギルド門通りの公有地(Gateway Plaza)

カードギャラリーより引用

ギルド門通りの公有地(Gateway Plaza)はカードセット「ラヴニカのギルド」と「ラヴニカの献身」で収録されていたカードで、今回の再録版は灯争大戦時の姿を描いている。

イラスト中央の破壊された建造物はギルドパクト庁舎。そして、イラスト中央の庁舎跡から右下に斜めに伸びている幅広い道がプラザ大通り(Plaza Avenue)で、北側の第10地区プラザと一直線につながっている。

フレイバー・テキストの語るギルド指導者たちの行動は「絶体絶命作戦(Operation Desperation)」の最終段階の儀式を指している。それが「パルン再誕」すなわち、新たな「ギルドパクトの体現者(Living Guildpact)」としてニヴ=ミゼット(Niv-Mizzet)を再誕させることであり、このカードはその劇的な瞬間を描出しているのだ。

ニヴ=ミゼットの再誕の瞬間を表現したカードには約束の終焉(Finale of Promise)がある。



不可解な和訳カード名

「Gateway Plaza」は和訳製品版で「ギルド門通りの公有地」と訳されているが、なぜこの言葉が選択されているのか意図が分からない。

公式和訳版の疑問。「ギルド門通り」というなら、この周辺に10ギルドの「ギルド門(Guildgate)」が存在するのか?答えは否(ここには各ギルドの本拠地はない)。次に「Plaza」には「公有地」という意味は普通はない。なぜ「公有」と訳したのか?また誰によって所有されていると考えての「公有」なのか?

普通の辞書的な意味では「Gateway」は「出入り口」や「(入り口に通じる)道」を指し、「Plaza」は「プラザ・広場」である。このカード名は設定情報を考慮すると2通りの解釈が成立する。

  1. 「第10地区プラザの南側入り口に通じる道」と解釈すれば「プラザ大通り」を指していることになる。
  2. 「第10地区プラザの入り口に開けたプラザ」と解釈すれば「ギルドパクト庁舎周辺の空間」を指していることになる。

もし2つ目の意味が正しいとするなら、かろうじて「公有地」と言っても間違いではない気はするが…あえて「プラザ・広場」と訳さない理由とまでは言えないだろう。

ただ、どちらの解釈が正しかったとしても、ごくごく普通に翻訳して「出入り口プラザ」とか「ゲートウェイ広場」とか「門前広場」とかで意味が通るし、こっちの方が自然な地名としか私には思えない。

小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
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※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaでは、ギルドパクト庁舎や第10地区プラザ、それを繋ぐプラザ大通りは戦争の中心となった。しかし、作中に「Gateway Plaza」という名称は登場していない。和名の「ギルド門通り」に相当するような語句や、それを匂わせるような通りもまた存在しない。

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