カード紹介:ウォジェクの護衛

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ウォジェクの護衛(Wojek Bodyguard)はカードセット「ラヴニカのギルド」に収録されたクリーチャー・カード。

フレイバー・テキストで何かおかしいぞと引っ掛かりを覚えたカードをピックアップする。

ウォジェクの護衛の解説

“By all means, take another step toward the captain.”
「何としてでも隊長になるため一歩前進するのだ。」
引用:ウォジェクの護衛(Wojek Bodyguard)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ウォジェクの護衛(Wojek Bodyguard)

データベースGathererより引用

ウォジェクの護衛(Wojek Bodyguard)はラヴニカ次元ボロス軍所属の護衛(ボディガード)。ウォジェク連盟(League of Wojek)とはボロス軍の警察組織のこと。

メカニズム的には、ボロス軍の特徴である「教導」能力を有する半面で、「単独では攻撃にもブロックにも参加できない」制限付きのクリーチャーとなっている。



疑問:和訳製品版フレイバー・テキストの意味

「何としてでも隊長になるため一歩前進するのだ。」

公式和訳製品版のフレイバー・テキストはどういった意味なんだろう?「何としてでも隊長になる」なのか「何としてでも…一歩前進する」なのか、どちらに「何としてでも」が係るのかでまず私は迷ってしまったのだ。

「何としてでも隊長になる」の場合

前者の「何としてでも隊長になる」で読むなら隊長への昇進を渇望する護衛ということになる。意欲的に前進しようとしており、成果を上げるチャンスを狙っている。

ならば、メカニズム的になぜ「単独で戦闘に参加できない」のかの説明がつかない。もっと積極的に参加しろよ。

「何としてでも…一歩前進する」の場合

一方、後者の「何としてでも…一歩前進する」ならば、前進することにどこか必死で思い詰めている印象を受ける。隊長への道が開けないもどかしさにも思えるし、あるいは、一歩前進するのを躊躇しているようにも思える。

メカニズム的に「独りでは戦闘できない」制約があるが、戦いに踏み出すのに気後れしてしまう臆病さの現れと見るなら、躊躇しているという解釈に筋が通ると思える。

でもイラストに描かれている護衛は、厳つい顔をよく観察すると、額から右眉に、鼻梁に、唇から顎にも刃物による傷跡がしっかり刻まれている。歴戦の戦士の面構えだ。強面の護衛なのに矢面に踏み出すの躊躇ってる臆病者なのは変だ。



解決:フレイバー・テキスト原文を読む

以上のように、和訳製品版のフレイバー・テキストに違和感を覚えたところで原文を確かめてみた。

“By all means, take another step toward the captain.”

「by all means」の意味は「ぜひ・どうぞ・よろしい・もちろん」など許可・承諾・同意の表現だ。「take another step」の方は「もう一歩前に出る」というそのままな意味だ。

直訳するなら「よろしい、隊長に向かってもう一歩前進しろ。」という命令文になる。ああ、だいたい分かった。

言い回しを整えるとこんな感じに訳せるだろう。

「いいだろう、隊長にあと一歩でも近づいてみろよ。」

つまり、護衛対象に近づいたらただではおかんぞ!という意味合いだ。

イラストもそういう場面に見える。背後には上官のボロス軍人がおり、護衛は階段通路を塞ぐように立ちはだかって腰の剣を抜くそぶりを見せている。描かれた情景はこの解釈にぴったり当てはまるものだ。

ウォジェクの護衛(Wojek Bodyguard)

俺は許そう…だが俺の剣が許すかな?

では、メカニズム的にはどうなんだ?「独りでは戦闘できない」のは臆病者だからか、いや違う。護衛対象の側を離れないってことだろう。護衛と一緒に戦闘に参加するクリーチャーが護衛対象という見立てである。

個人的にはこの解釈でスッキリした。

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