エルドレインの王権:ギャレンブリグとグレートヘンジ

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ギャレンブリグ(Garenbrig)はエルドレイン次元の王国5宮廷の1つ。

※ 中途ではあるけれど、いったんこの状態で公開とします(2019年9月25日)。

小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」



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ギャレンブリグの解説

ギャレンブリグはエルドレイン次元の「王国(The Realm)」をなす5つの宮廷の1つである。緑を担当する。

名称:ギャレンブリグ(Garenbrig)
色:緑
美徳:強さ(strength)
紋章:槌・ハンマー
指導者:ヨルヴォ
本拠地:ギャレンブリグ城
秘宝:グレートヘンジ
世界構築担当:Kelly Digges
命名由来:guardian bridge(守りの橋)
特徴:巨人、熊や猪に乗る騎士、巨石群



ギャレンブリグの美徳

エルドレインの王国5宮廷はそれぞれに象徴的な美徳を有している。緑のギャレンブリグの美徳は「強さ(strength)」である。カードのフレイバー・テキストでは、ギャレンブリグ城(Castle Garenbrig)塁壁潰し(Rampart Smasher)で言及されている。

エルドレイン5宮廷の美徳の翻訳については問題がある。公式ソースにおいて訳が一定しておらずブレているのだ。本記事ではカードでの表記を優先する方針と定め、ギャレンブリグの美徳は「強さ」を訳語として選択することにした。

ちなみに、カード外での翻訳を挙げると、公式和訳記事『エルドレインの王権』のメカニズムでは「力」、エルドレインに唄えばエルドレイン・チェック その1では「強さ」となっている。ややこしいのは、記事の翻訳担当が同じであっても必ずしも訳語が一致しているわけではないと言う点だ。

ギャレンブリグの世界構築と命名由来

エルドレインでは色の理想を5つの宮廷を通して描いており、緑のギャレンブリグは「Strength(力、強さ、筋力)」に焦点を当てた。ギャレンブリグの世界構築(ワールド・ビルディング)を担当したKelly Diggesはその点を踏まえた特色を与えた。(出典

「ギャレンブリグ(Garenbrig)」の命名由来について、「Garenbrig」という言葉自体が「guardian bridge(守りの橋)」を意味している。他の4宮廷の名称が創作や合成語であることと違って、ギャレンブリグだけは現実にある言葉から名づけられている。Diggesには「Garenbrig」の音の響きが「力」や「不動」を持つように聞こえた。奇しくも「garen」が「green」に近いものであったことも理由だ。(出典

ギャレンブリグの指導者

ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ(Yorvo, Lord of Garenbrig)

ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ(Yorvo, Lord of Garenbrig)

データベースGathererより引用

ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ(Yorvo, Lord of Garenbrig)は小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」にも登場したギャレンブリグの指導者である巨人の男性。小説での呼称は「ヨルヴォ王(King Yorvo)」である。

イラストの背景にはギャレンブリグ城が見えている。

ギャレンブリグの本拠地

ギャレンブリグ城(Castle Garenbrig)

Without Garenbrig’s strength, the realm would succumb to the wilds.
ギャレンブリグの強さがなければ、王国は僻境に屈してしまうだろう。
引用:ギャレンブリグ城(Castle Garenbrig)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ギャレンブリグ城(Castle Garenbrig)

データベースGathererより引用

ギャレンブリグ城(Castle Garenbrig)

ギャレンブリグの秘宝

グレートヘンジ(The Great Henge)

グレートヘンジ(The Great Henge)

データベースGathererより引用

グレートヘンジ(The Great Henge)は各色の宮廷に割り振られた神話レアのアーティファクト・カードのギャレンブリグ版である。

プレビュー記事Building the Great Hengeによると、人間が隆盛する前の時代に巨人によって建造された環状巨石群である。巨大な日時計であり、僻境の中心部への魔法の門でもある。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」では、父王の消息を求めるケンリス双子は、ヴァントレスの魔法の鏡から僻境の丘陵、そして、とある「鹿」に手がかりがあることを告げられた。双子はヴァントレスからギャレンブリグに向かった。僻境に行くには、ヨルヴォ王に請願してグレートヘンジの門を利用させてもらう必要があったためだった。
答え合わせ(ネタバレ注意)
双子が赴いた時、ギャレンブリグには空中浮遊するロークスワイン城が滞留しておりヨルヴォは女王アヤーラ(Queen Ayara)の訪問を受けていた。双子はヨルヴォの許諾を受けてグレートヘンジを抜けて僻境へと旅立つ。魔法の門が開いていられるのはその1日、朝から日暮れ時まで、それまでに戻らなければ僻境に取り残されてしまうというのだが…。

グレートヘンジを越えて

エルドレインの王権にはフレイバー・テキストに「グレートヘンジを越えて(Beyond the Great Henge)」からの引用が多数存在している。グレートヘンジ自体は緑のカードだが、緑とは限らずに各所に散らばっている。「グレートヘンジを越えて」の内容を見るに、グレートヘンジの向こう、すなわち魔法の門を超えた先にある「僻境」にまつわる逸話集のように思える。したがって、ギャレンブリグそのものへの言及とはずれるため、この記事ではなくまた改めてまとめたいと思っている。

ヘンジを歩く者(Henge Walker)

Everything that inhabits Garenbrig is affected by the wild magic flowing through the Great Henge.
ギャレンブリグの物は何でも、グレートヘンジから流れる天然の魔法に侵されている。
引用:ヘンジを歩く者(Henge Walker)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ヘンジを歩く者(Henge Walker)

データベースGathererより引用

このカードではギャレンブリグとグレートヘンジの魔法について言及している。

このカードでもイラストの背景にはギャレンブリグ城が描かれている。

ギャレンブリグの騎士

ヘンジの槌、ファレン卿(Syr Faren, the Hengehammer)

“Words are pointless. It’s what you do with your hammer that counts.”
「言葉に意味はない。大事なのはその槌で何をするかだ。」
引用:ヘンジの槌、ファレン卿(Syr Faren, the Hengehammer)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ヘンジの槌、ファレン卿(Syr Faren, the Hengehammer)

データベースGathererより引用

ヘンジの槌、ファレン卿(Syr Faren, the Hengehammer)は各色のアンコモンに収録されている各宮廷の伝説の騎士クリーチャーである。このファレン卿は、ギャレンブリグの紋章でもある槌を称号とし武器として携帯し、熊に騎乗している。

イラストの背景はギャレンブリグ城のグレートヘンジの一部である。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」には、ファレン卿のように熊に乗るギャレンブリグの騎士が登場している。熊乗り(Bear-rider)や熊騎士(Bear-knight)とも表記されている。

ギャレンブリグの聖騎士(Garenbrig Paladin)

ギャレンブリグの聖騎士(Garenbrig Paladin)

データベースGathererより引用

ギャレンブリグの聖騎士(Garenbrig Paladin)は各色コモンに収録されている宮廷の聖騎士である。ギャレンブリグの聖騎士は猪に跨った巨人騎士だ。

ギャレンブリグの従者(Garenbrig Squire)

“Find him a weapon as big as his dreams.”
–Yorvo, lord of Garenbrig
「あの者の夢と同じぐらい大きな武器を見つけてやってくれ。」
–ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ
引用:ギャレンブリグの従者(Garenbrig Squire)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ギャレンブリグの従者(Garenbrig Squire)

データベースGathererより引用

ギャレンブリグの従者(Garenbrig Squire)は騎士に従う者たちである。ギャレンブリグの紋章でもある槌を、しかも両手持ちでも余るほど大型のものを、ヨルヴォ王の指示で授けられたようだ。

雉狩り(Fell the Pheasant)

“A keen eye and steady hand are essential for defeating most foes, including hunger.”
–Syr Grenphire, knight of Garenbrig
「敵を倒すのに必要なものは鋭い目と安定した腕よ。それが空腹という敵であっても。」
–ギャレンブリグの騎士、グレンフィア卿
引用:カード名のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

雉狩り(Fell the Pheasant)

データベースGathererより引用

雉狩り(Fell the Pheasant)のフレイバー・テキストには「ギャレンブリグの騎士、グレンフィア卿(Syr Grenphire, knight of Garenbrig)」が登場している。

ギャレンブリグの木工師(Garenbrig Carver)

Countless knights of Garenbrig owe their lives to his peerless craftsmanship.
数えきれないほどのギャレンブリグの騎士が、類い稀な職人技に命を救われている。
引用:ギャレンブリグの木工師(Garenbrig Carver)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ギャレンブリグの木工師(Garenbrig Carver)

データベースGathererより引用

フレイバー・テキストによると、ギャレンブリグの木工師(Garenbrig Carver)の職人技は数えきれないほどのギャレンブリグの騎士の命を救っているという。このカードは「出来事」カードであり、そちらの名称は「盾の力(Shield’s Might)」である。すなわちこの職人は騎士の盾を制作している。

筋骨隆々(Outmuscle)

筋骨隆々(Outmuscle)

データベースGathererより引用

筋骨隆々(Outmuscle)には熊にバックドロップ(スープレックス?)をかましたギャレンブリグの騎士が描かれている。

和訳製品版のテキストは誤訳なので注意。日本公式サイトに訂正が出ている。(『エルドレインの王権』日本語版の誤訳のお知らせとお詫び

塁壁潰し(Rampart Smasher)

“He has strength and courage–just way, way too much of both.”
–Syr Faren, the Hengehammer
「彼には強さと勇気がある。ただ、どちらもあまりに強すぎるのだ。」
–ヘンジの槌、ファレン卿
引用:塁壁潰し(Rampart Smasher)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

塁壁潰し(Rampart Smasher)

データベースGathererより引用

塁壁潰し(Rampart Smasher)のクリーチャー・タイプは騎士ではなくただの巨人である。しかし、フレイバー・テキストによると、ギャレンブリグとエンバレスの美徳「強さ」と「勇気」を備えているが、どちらもあまりに強すぎるようだ。それゆえに騎士号を得るに至らないのだろう。

この巨人の自身がギャレンブリグやエンバレスに属するか否かは分からないが、フレイバー・テキストの発言者はギャレンブリグの騎士、ファレン卿(Syr Faren)である。



エッジウォール砦

緑のいくつかのカードで言及のある「エッジウォール砦(Edgewall Keep)」は詳細が公開されてはいないものの、カードを確認するといくつか情報が手に入る。

エッジウォール砦は「僻境ではない」つまり「王国内にある」。住人に人間がいる。緑と黒のカードでのみ言及があるが、緑に関連するカードは住人の発言で、黒単色カードの発言者はエッジウォールの追放者である。…と言う点からギャレンブリグ領内の可能性は高いと思われる。

また、「Edge(縁・端)」+「wall(壁)」という名称は王国の外縁部、僻境に近いことを指し示しているのではないだろうか?

エッジウォールの亭主(Edgewall Innkeeper)

“Warmth. Safety. A fully-stocked larder. You’ll find nothing like Edgewall Keep in the wilds, I promise you that!”
「暖かくて、安全で、十分な食料。僻境にはエッジウォール砦みたいな場所はないよ、絶対にね!」
引用:エッジウォールの亭主(Edgewall Innkeeper)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

エッジウォールの亭主(Edgewall Innkeeper)

データベースGathererより引用

不死の騎士(Deathless Knight)

“Headed to the wilds? Beware the dead riders who serve the Shadow Queen.”
–Scalan, Edgewall innkeeper
「僻境に向かうのか?影の女王に仕える騎士の亡霊には気を付けな。」
–エッジウォールの亭主、スカラン
引用:不死の騎士(Deathless Knight)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

不死の騎士(Deathless Knight)

データベースGathererより引用

茨の鞭撃ち(Lash of Thorns)

“Another angry mob? When will they learn to leave me be?”
–Terryn, Edgewall outcast
「また暴徒?いつになったら私を諦めてくれるの?」
–エッジウォールののけ者、テリン
引用:茨の鞭撃ち(Lash of Thorns)のフレイバー・テキスト

茨の鞭撃ち(Lash of Thorns)

データベースGathererより引用

フレイバー・テキストの発言者は「エッジウォールののけ者、テリン(Terryn, Edgewall outcast)」である。「のけ者」と訳されている「outcast」は「追放者」の意味がある。「いつになったら諦めてくれるの?」の部分の原文は「When will they learn to leave me be?(いつ彼らは私を放っておくことを学ぶのだろうか?)」という意味合い。推測するに、テリンはエッジウォール砦の住人の怒りを買っていて、砦を追い出されただけでなく、たびたび怒れる住人からちょっかいを出されているようだ。

ギャレンブリグに関連性を持つカード

石とぐろの海蛇(Stonecoil Serpent)

Cast out of Garenbrig for his crimes, Ennor turned to fae magic to fashion the perfect weapon for his revenge.
罪を犯しギャレンブリグを追われたエノールは、フェイの魔法を学び復讐に向けた完璧な武器を作ることにした。
引用:石とぐろの海蛇(Stonecoil Serpent)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

石とぐろの海蛇(Stonecoil Serpent)

データベースGathererより引用

石とぐろの海蛇(Stonecoil Serpent)は僻境のフェイの魔法で動くアーティファクトの大蛇。ギャレンブリグを追放されたエノール(Ennor)が復讐のための武器として習得したものだ。

カード名で「海蛇」と和訳されているが原文の「Serpent」は単に「蛇」のことで「海蛇」だけに限定する言葉ではない。イラストを見ても森の中であり海は関係がないことが分かる。このカードの場合は初期翻訳の先例に従ったがための不自然さが現れている。ちなみに、これまでカード名の「Serpent」は状況によって「蛇」や「大蛇」に訳を変化させて対応した事例もいくつかあることを注記しておく。

ギャレンブリグの森

エルドレインの王権収録の基本土地は種類ごとに4枚ずつあるが、イラストを観察してみると、「王国」と「僻境」を描いたものが半々になっているらしいことに気付けるだろう。

基本土地の森(Forest)のうち以下の2種類がギャレンブリグ領内であることは明白だ。

森(Forest)

データベースGathererより引用

この森(Forest)のイラストにはギャレンブリグの旗と石造りの橋や敷設された道が描かれている。

森(Forest)

データベースGathererより引用

こちらの森(Forest)にはギャレンブリグに特徴的な巨石群と、遠方にはギャレンブリグ城が見える。

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