ハジャール(Hajar)は兄弟戦争期のキャラクターである。
小説The Brothers’ Warに登場し、カードセット「兄弟戦争」にて忠実な護衛、ハジャール(Hajar, Loyal Bodyguard)としてカード収録された。
今回は、ミシュラの護衛にして忠実なる友、ハジャールを取り上げる。
追記(2022年11月23日):ハジャールとグウェナのその後について若干内容を付け足した。
ハジャールの解説
“I’ve stood by Mishra’s side from the beginning. I will not abandon him now.”
「我は始まりからミシュラの傍らにいた。今もなお、彼を見捨ててはいない。」
引用:忠実な護衛、ハジャール(Hajar, Loyal Bodyguard)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
ハジャール(Hajar)は、アンティキティー戦争期のドミナリア次元のファラジ帝国軍人であった人間男性だ。
ハジャールはミシュラ(Mishra)に忠実な側近かつ護衛で、ミシュラの影のように常に付き従っていた。ミシュラとは若い頃からの友人関係が始まりで、ハジャールほどに人生を賭けてミシュラ個人に忠義と友情を捧げた者はいない。
ミシュラが長王側近の地位に就いて以来ずっと護衛であり続けた。ミシュラ自身がファラジ帝国長王になってからは、ハジャールは鉄面皮で寡黙な男となった(少なくともそういう描写で通された)。
ハジャールの外見
小説The Brothers’ Warで一貫している外見描写は、面長な顔をしていることだ。
一方、カード・イラストに描かれたハジャールはより細部まで特徴が描き込まれている。引き結んだ唇の下には豊かな黒い顎ひげを蓄え、肩幅広くがっしりとした骨格に太い筋肉がついた歴戦の戦士の佇まいだ。ファラジの鎧と兜で全身を固めており、両手にはそれぞれ炎を噴き上げる偃月刀を携えている。
このイラストは壮年期の姿と推測できるものだ。小説The Brothers’ Warでは、この時期のハジャールの細かな外見は記されておらず、若者の頃の記述を基にしてカードセット「兄弟戦争」で改めて練り直した姿であろう。
ハジャールのコンセプトアートと、忠実な護衛、ハジャールのカード・イラストは、同じJoshua Raphaelが担当した。(出典リンク)
コンセプトアートでは、兜の下の素顔を確かめられる。豊かな顎髭に、鋭い眼光、そして実は禿頭である。(出典リンク)
ハジャールのストーリー
ハジャールは小説The Brothers’ Warの登場人物だ。ここを除けば、カードセット「兄弟戦争」の数種類のカードにしか情報が見つからない。
この節では主に小説からハジャールに関するエピソードと情報を拾い上げ、時系列順に並べ直して紹介していこう。
※ この節は翻訳でも抄訳でもない。分かりやすくなるように適宜内容を改変・省略しているものだとあらかじめ留意されたい。
トカシアの発掘キャンプ
ハジャールはファラジの発掘チーム内で、アフマール(Ahmahl)の助手長1を務めていた。若きハジャールは身体の線は細かったが、偉大な戦士となる将来を夢想しており、また、夜間にはジン、グール、大ドラゴン、マク・ファワが出るという迷信を信じていた。
ハジャールはアルガイヴ人のミシュラ(Mishra)を友とした。歳が近く、気性も似ており、ミシュラはハジャールにだけは打ち明け話をする仲だった。AR20年、ミシュラがウィークストーンの所有者となってから4か月間というもの、何かに苦しんでいる様子だと察する者はいたが、ミシュラはハジャールひとりに、暗黒の夢を見続けている、と明かしたのだった。
作中ではAR19年頃からハジャールの名前が出てくるのだが、その時点でアフマールの助手長であるしミシュラが心を許していることから、もっと何年も前から発掘隊に居たと考えられる。2人は少年時代から発掘隊の中で寝食を共にして働き、育ったはずだ。
ちなみにAR20年には、ハジャールはキャンプに来ていたアルガイヴ人貴族の少女と交際をしていたようだ。交際相手の名前は不明で後で登場することもないが、少なくともロランではなかった(この時キャンプには居なかった)。
発掘キャンプの解体
AR20年、ミシュラがウルザと石を巡って争い、トカシアが亡くなったあの夜遅く。当初、ハジャールはミシュラの不平不満を聞きながら一緒にナビズ2を深酒して、勢いに任せて2人でウルザの下に押し掛けるところだった。その途中でアフマールに見とがめられて、2人は解散させられたのだ。
ところが、ミシュラは1人でも強行してしまい、兄弟が石の力を解放して争った結果、大惨事となった。その夜、ミシュラは姿を消した。
発掘キャンプが解体されると、ハジャールは遊牧民の一団に同道し、最後に母方の遠縁がいるスワルディ族の長王の宿営地に辿り着いた。アフマールも誘ったのだが、老発掘者はキャンプ跡地に居残ることを選んだ。
スワルディ族の兵士ハジャール
ハジャールは交易隊商への襲撃で手際と勇敢さを示したことで、スワルディ族での地位を固めていた。
そんなある日、奴隷に身をやつした友ミシュラと偶然再会した。失踪したミシュラは大砂漠でスワルディ族に捕まっていたのだ。ハジャールは長王にミシュラの学者としての有用性を訴え、ミシュラは長王の息子の家庭教師を命じられることになった。
ハジャールは自分の墓穴を掘らされるような労働からミシュラを救った。だが同時に、ミシュラを長王の家庭教師に推薦したことで、ハジャールの運命は友と一蓮托生となった。ミシュラがしくじればハジャールの命も危ない。
若君の学習法
ミシュラは長王の若君に手が付けられずに途方に暮れていた。状況を聞いたハジャールは、ふと疑問が思い浮かびミシュラに尋ねた。
「なぜあなたはファラジ語を覚えようとしたのか?」
ハジャールは言葉を続ける。「付き合ったアルガイヴ女性はアフマールらとは交流を持とうとしなかったし、ウルザもファラジ語を学ぼうとせず、他の生徒たちも汚いスラング程度しか身につけなかった。なのになぜあなたはファラジ語を覚えようとしたのか?」
「兄は装置しか頭に無かった。俺は『人』にもっと興味があったのさ。」
ハジャールはミシュラの返答を受けて、更に問うた。「アルガイヴ人に囲まれていたって『人』を知ることはできたでしょう。では、なぜファラジ語を覚えようとしたのか?」
「確かファラジの伝説を知りたかったからだと思う。ジンの国、英雄、姫、ドラゴンのマク・ファワや戦士のこと。翻訳されると無味乾燥で生の息吹が感じられない。だから原語で理解したかったのだ。」ミシュラは答えた。
「あなたの国にも古い戦記や伝説はあるでしょう?」とハジャールが尋ねると、「ああ、もちろん。」とミシュラは様々な伝説を並べたてた。「だったら若君も興味を持たれるのでは?そこから外国語を覚えるきっかけになりはしないか。」
笑顔のハジャールにミシュラは頷き返した。これは試す価値ありだ。
ハジャールの問いかけからヒントを得たミシュラ。それが功を奏し、若君の学習はゆっくりと、だが確実に成果を上げ始めた。ハジャールはまたも友の窮地を救った。
マク・ファワ
ファラジが「マク・ファワ」と呼んだドラゴン・エンジンの夜襲を受けた際に、ハジャールは宿営地の見張り番についていた。マク・ファワのもたらす破壊と死を目の当たりにして、ドラゴンではあるが機械の産物だと気付いた。そしてウィークストーンを思い出し、ミシュラの寝床へ走った。
「あれが装置だったなら対処は可能か?」との問いにミシュラは、「スランのものでは無いようだが装置なら可能だ。」と答えた。
やはり必要なのはミシュラの石だ。ハジャールはそれを長王が取り上げて所持していることを知っていた。
ドラゴン・エンジンが放出した高熱ブレスに巻き込まれて大勢が絶命し、ハジャールはその中に長王の遺体を発見した。ポケットから石を回収し、それを渡されたミシュラはドラゴン・エンジン「マク・ファワ」を制御下に置くことに成功したのだった。
この夜、若君は新たな長王となった。ハジャールに父の亡骸の下へ案内せい、そして被害を調べよ、と指示した。ミシュラに対しては、奴隷の地位から解放して、側近たる魔術師の地位を授けた。ハジャールは若き長王の立ち居振る舞いを、まるでこの瞬間に備えてなすべきことを知っていたかのようだ、と感銘を抱いた。
アシュノッド登場
新長王は全部族を統一したファラジ帝国樹立の野心を抱き、この数年はハジャールもミシュラも大砂漠を闘い、奔走することになった。長王は肥え太り、不機嫌で喚き立てる暴君と化し、その反面、ミシュラはファラジ内で人気を集めた。
ハジャールはこれまで何度も疑問に思った。ミシュラがドラゴン・エンジンを差し向ければ長王の専横を終わらせ、成り代われるだろうにと。だが、彼は帝国の支配に、その一部の支配にすら、興味はなさそうだった。王権の背後で権力を握るのが得策と判断しているのかもしれない。そう見当をつけていた。
ファラジ帝国の進撃の前に、大砂漠の交易の要衝である大都市トマクルも降伏した。次は南の港湾都市ゼゴンを目指し進軍するも問題が発生した。何故かドラゴン・エンジンがゼゴンに近付こうとしないのだ。原因は特定できず、長王はミシュラにがなり立てた。難儀していたところ、その原因が密かにミシュラの天幕を訪問した。それが赤毛の工匠アシュノッド(Ashnod)であった。
ミシュラは誰かがゼゴンから交渉に寄越されると予測しており、アシュノッドを天幕内に招き入れた。彼女は2人だけの会談を要求し、ミシュラは護衛のハジャールに自分の天幕に下がるように命じた。
ハジャールはしぶしぶ天幕から出たものの、すぐ外で待機した。すると、アシュノッドが彼に対して杖を向け起動した。ハジャールは全身から力が抜けて、激しい悪寒に襲われたのだ。この杖の力がドラゴン・エンジンを阻んでいた正体であった。
「命令に従わないのがいけないんだぞ、友よ。」
ミシュラにそう言われ助け起こされながらも、ハジャールはミシュラが喜んでいるのを感じ取った。彼の忠誠心にか?いや違う。アシュノッドがハジャールにしたことに、彼女が振るった杖に感心しているのだ。ハジャールはよろめきながら去るのだった。
寡黙な護衛ハジャール
ミシュラがファラジ帝国の長王の地位を継承して間もないAR29年、ハジャールはこの時にはもうミシュラの傍らに影のように侍る寡黙な護衛となっていた。ミシュラはアシュノッドに自分の目と耳となって情報を集めろと命じた。この任務を十分に成し遂げられるものはわずか、さらに、それを頼めるほど信頼がおける者はアシュノッドとハジャールくらいしかいないのだ、とも語った。
これから先はほとんどミシュラの護衛として随伴している描写ばかりで、ハジャールにはこれといった出番が少なくなってしまう(AR30年前後にアシュノッドの人体改造機の初お披露目をした時も、AR43年にアシュノッドがタウノス脱獄幇助の罪で追放刑となった時もだ)。
ギックスの侵入
ハジャールの描写が減っていた期間でも、私は個人的に1か所印象に残る場面がある。
AR36年頃、ギックス(Gix)が単身で潜入し、ウィークストーンを奪おうとする事件が起こった。ギックスは自身の能力を駆使して気付かれることなくミシュラの寝所まで潜り込み、首から下げたポーチの中の石を探り当て、手を伸ばしたが、ウィークストーンは自ら発光してギックスの行動を阻んだ。ギックスは諦め、コイロスの瞬間移動装置を起動して帰還した。この事件は誰にも発覚せずに終わった。
ハジャールの出番はギックスが消えた直後にある。
ハジャールは妙な気配を感じてミシュラの寝室の様子を窺い、無事に寝ている姿を確認して安堵した。しかし、ミシュラの上着がはだけて大切な石の入ったポーチが外に出ていたので、ハジャールは笑い、それをシャツの中にたくし込んでやると毛布を被せて、そっと出ていったのだった。
ここのハジャールはほんの数行なのだが、しばらく振りに昔通りの気の置けない友人関係を感じさせてくれる一場面だ。2人とも30代半ばになったけど、帝国長王になっても仕方ない奴だなやれやれ、みたいなちょっといい雰囲気が私は好きだ。
ギックス派のミシュラ篭絡
AR57年、陥落したテリシア市より押収した第三の道の書物を研究した結果、土地から引き出す神秘のエネルギーなどの魔法知識が判明した。従軍した将軍らからもドラゴン・エンジンを消失させた魔法などの証言が集まった。しかし、ミシュラは立腹し、ハジャールの前で怒りを爆発させて、こんなものは戯言だ、無価値な屑だ、と切り捨てた。この頃はハジャールが何を助言してもミシュラは耳を貸さなくなっていた。
ファラジ帝国内では、将軍や戦長が味方同士で諍いを起こしていた。この状況は、アシュノッドが14年前に追放されて以来、ますます悪化していた。ハジャールは、憎まれ役を一手に引き受けていたアシュノッドの不在が帝国を蝕んでいると理解していた。
そしてギックス派だ。ミシュラの懐に滑り込んだ機械崇拝者たちがハジャールを差し置いて我が物顔に振舞っていた。ある時、ミシュラに謁見したギックス派が機械による肉体強化の素晴らしさを語り、人払いをと願い出た。ハジャールは退出を命じられ、抗議してもミシュラには届かない。再び退出を命ぜられ、ハジャールは抗弁の声をぐっと飲み込み、深々と一礼し部屋を出ると、煌びやかな扉が彼の背後で閉じられた。
最後の忠臣ハジャールすらも、こうしてミシュラから遠ざけられたのだ。
アルゴス島
兄弟戦争の最終決戦地アルゴスの島。豊かな未開発の資源を求めて、ミシュラとウルザの両軍はこの楽園の侵略と略奪に着手していた。2人の兄弟自身もアルゴスに上陸した。
ハジャールの姿はアルゴスに在ったが、ミシュラの側には彼ではなくギックス派が取り囲んでいた。ミシュラは若くスリムで健康な外見を取り戻していたけれど、ハジャールの知る友ではもうなくすっかり別人であった。
ファラジ帝国の船団を追ってアシュノッドも上陸した。ハジャールは、追放刑に処せられているにも拘わらずに彼女を迎え入れ、ミシュラの下へと案内した。短い謁見の後に、アシュノッドは見るからに意気消沈しておりハジャールと同じ理解に達していた。昔と同じ姿なれど、もうミシュラは居ないのだ。
ハジャールの船出
AR63年(推定)、アシュノッドはテリシア本島のウルザの造船所襲撃を計画した。ハジャールと配下の部隊を編成し、船で送り出したのである。人員不足の解消として、アシュノッドはなんとアルゴスのエルフと交渉し、グウェナ(Gwenna)らの協力を取りつけ乗船させた。グウェナはアルゴスの化身ティタニアが滅びつつあると感じ取っており、この無謀な計画に乗った。
「君も一緒に行こう。」ハジャールはアシュノッドを誘うけれど「ミシュラはあなたの出発は受け入れてくれるだろうけど、私まで出て行ったらきっと追いかけて来るわ。」と首を振った。
「彼は怒るぞ。」とハジャールに、アシュノッドは「あなたが成功してしまえば大喜びさ。」
「船は持ち帰るからな。」ところが、アシュノッドはまたも首を振り「どうして?ゼゴンから物資を運んでくるつもり?もうなぁんにも残っちゃいないんだよ。私たちには後が無いんだ。」
ハジャールはしばし押し黙り、硬い声でこう言った。
「君のそういう考え方が懐かしい。ギックス教団の奴らなんてほとんど気が休まらない。」
「ミシュラにバレたらこう言っとくよ。発案は私だけれど、ハジャールが襲撃の指揮を執ると譲らなかった。だから上手くいきますよって。」
ハジャールは彼女の案を噛みしめて、何とか笑みを見せた。
「君と働けたことを誇りに思う。君は益荒男だ。3」
「ありがとう、ハジャール。お褒めの言葉と受け取っておくわ。」
ハジャール達を乗せた船はアルゴスの港を出航していった。その後のハジャールの消息は語られていない。
それからのミシュラは戦争を継続し、アルゴス奥地へと進軍していった。ハジャールの不在も、船の消失も、ついぞ気にもかけなかった……。
余談。小説The Brothers’ Warでは、グウェナはテリシア本土のコーリス沿岸の都市の襲撃中に酒杯爆発が発生し、大津波が迫る海岸から内陸に全力疾走で退避するところで出番は終わった。その後日談となる短編A Song Out of Darkness(短編集The Colors of Magic収録)によれば、グウェナは1世紀後に存命であった。したがって、ハジャールもテリシア本土までは辿り着けたとは推測できる。大津波を生き残れたろうか……。
次の節でハジャールの関連カードを見て、記事は締めとなる
ハジャールの関連カード
この節ではハジャールがイラストやフレイバー・テキストで言及された関連カードを取り上げよう。
旋回斬り
“I will trust desert steel in Fallaji hands over a soulless mashine any day.”
–Hajar, Mishra’s bodyguard
「私は魂のない機械より、ファラジの手にある砂漠の鋼鉄を信じる。」
–ミシュラの護衛、ハジャール
引用:旋回斬り(Whirling Strike)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
旋回斬り(Whirling Strike)はカードセット「兄弟戦争」収録のインスタント・カードである。
ハジャールが巨大な敵の機械兵器の上に踏ん張り、2振りの偃月刀で円を描いて斬りつけ、外装を切り裂いている。
パワーストーン破砕
“Move! When the powerstone blows, that behemoth will be nothing but a hole in the ground.””
–Ashnod, to Hajar
「退避して!パワーストーンが爆発したら、ビヒモスは消し飛ばされて地面に大穴が空くわ。」
–アシュノッドからハジャールへ
引用:パワーストーン破砕(Powerstone Fracture)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
パワーストーン破砕(Powerstone Fracture)はカードセット「兄弟戦争」収録のソーサリー・カードである。
ウルザ軍の機械巨人のパワーストーンが爆発寸前。アシュノッドが危険を叫び、騎馬のハジャールが懸命に馬を走らせ離脱している。
旋回斬り(Whirling Strike)からこのカードの場面に連続しているようにも思える。
ちなみに和訳製品版カード名の振り仮名を見ると「ふんさい」となっている。漢字は「破砕(はさい)」である。
焼き討ち
テリシア市包囲戦を描出したこのカードのイラストには、ファラジ軍を指揮するハジャールの姿を確認できる。左の人物だ。(出典リンク)
このイラストが出たことで、ハジャールがミシュラの下を離れた戦場で陣頭指揮を執る場合もあると明らかになった。
さいごに
カードセット「兄弟戦争」の初報が行われた際、ハジャールもカード収録されそうだなとは思っていた。この機会を逃せば無理なキャラクターが大勢カード化されると予測できたから、カード化必至なキャラクターの次くらいの位置付けであろう、と。
実はファラジ側の名前付きキャラクターは少ない。ハジャールを除けば、発掘隊リーダーのアフマール(Ahmahl)でギリギリで残りは、ミシュラを奴隷にしていたモーリク(Maurik)とか、アシュノッドに反発した戦長ジャリン(Jarin)のような脇役しかいない程だ。ミシュラ陣営で選抜すれば、ミシュラ、アシュノッド、長王、その次はハジャールだ(どの代の長王もカード化されなかったことには驚かされた)。
本記事を書くためにハジャールの登場場面を調べて、やっぱりいい親友キャラクターだなと再確認できたのが喜ばしかった。出典の小説The Brothers’ Warが英語小説なのでカード化されたくらいじゃ、日本での知名度は上がらないことは分かり切っている。わざわざハジャールだけをピックアップする人もそうそういないだろう。
だからこんな記事になった。ハジャールのエピソード掘り尽くしみたいになったけれど、魅力が幾分かでも伝わっていたら幸いだ。
では、今回はここまで。
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