エルドレイン次元の年表を作成する。
時系列をはっきりさせておかないと、他の記事を書く際の説明が面倒なことになると判明したので、ここでまとめておきたい。
追記(2023年8月28日):エルドレインの「遥か昔」の過去についても検証を行った。また、アルジェナスとリンデンが、100年間で探索する獣に認められたただ2人である件も書き加えた。
追記(2023年9月09日):公式記事Planeswalker’s Guide to Eldraineで、エルフが王国を支配していた時代の終わりが8世代か9世代前との情報を今まで見落としていたためそれを書き加えた。
追記(2023年9月19日):MTG30周年記念展示で公開された「エルドレインの森ワールドガイド」に基づいて、ハイフェイの歴史情報について考察し、年表を更新した。
エルドレイン史の時系列検証
エルドレイン次元のある程度詳しい年表を作成する。
カードセット「エルドレインの王権」と「エルドレインの森」、およびそれらのストーリー作品を中心として、エルドレイン次元に言及する公式ソースを調査して時系列情報を集約し検証する。
また、エルドレイン次元出身のローアン・ケンリスとウィル・ケンリスの双子が関わったストーリーラインも、たとえそれがエルドレイン次元外の出来事であっても、本記事で注記する価値があると判断した。カードセット「ストリクスヘイヴン:魔法学院」と「バトルボンド」が該当する。
※ 検証課程を省略して結果が見たい方はこちらをご覧いただきたい。
時系列検証の前提
エルドレイン次元の暦は不明であるため、ドミナリア次元の暦であるアルガイヴ暦(AR)を代わりに用いて検証を行う。
エルドレインとドミナリアの両次元を比べて、1年の長さに違いがあるのか、あるならどれくらいなのかは分からない。しかし、どの次元でも1年間は概ね同じという仮定で語られることが多いため、本記事でもそれを踏襲する。
また、エルドレインとドミナリアの季節の巡りや1年が切り替わる時期は、当然ながら完全に一致することはないだろう。エルドレインが冬だからといって、ドミナリアがそうであるとは限らないのだ。ただし、少なくとも年の切り替わりはそれほど遠く離れていないタイミングで起こると仮定して、余計な検証の手間をあらかじめ省いておくことにする。
後々、これで不都合が出たなら改めて見直して、検証を補正すればいい。
ビジュアルガイドの年代情報
エルドレイン史の検証に着手するにあたって、ビジュアルガイドに基盤となる年代情報が記載されている。これを取っ掛かりとして1年ごとに検証を行う。
ビジュアルガイドにおける年代情報をアルガイヴ暦に換算してまとめると以下の通りである。
ビジュアルガイドは「兄弟戦争」までを取り扱っており、それ以降のカードセットは範囲外である。
まずはAR4560年の「エルドレインの王権」からやっていこう。
AR4560年の検証
ビジュアルガイドによると、カードセット「エルドレインの王権」はAR4560年に設定されている。
同年中にはカラデシュ・ブロック、アモンケット・ブロック、イクサラン・ブロック、カードセット「ドミナリア」、カードセット「ラヴニカのギルド」&「ラヴニカの献身」、カードセット「灯争大戦」が発生している。
AR4560年は他の次元の出来事で埋まる
連載ストーリーによれば、カラデシュ・ブロック開始時点でラヴニカ次元は「真夏」であった。「ラヴニカのギルド」&「ラヴニカの献身」ではラヴニカは「秋」となっており、ストーリーが地続きの「灯争大戦」ももちろん「秋」となる。
各ストーリー作品での時間経過を合算していくと、同じ年の夏と秋の2-3か月間には収まり切れるほど短くない(カラデシュ・ブロックのストーリーだけで3か月を超え、他のセットでも数か月経過していると考えられる)。
そのため、ラヴニカ次元では「カラデシュ」から「灯争大戦」までで1年以上が過ぎていたことになる。不合理に思えるものの、ラヴニカはドミナリアより1年の日数が50日以上も少ないため、AR4560年中に真夏から翌年の秋になっても、破綻することなく説明ができる。
とはいえ、カラデシュ・ブロックから「灯争大戦」まででこの1年の大部分が埋まってしまう。
「エルドレインの王権」はAR4560年末期
「エルドレインの王権」の小説によれば、小説第1部は収穫期を舞台としており、第2部は3か月後の冬季の最初の1日目から始まり、短い期間で終幕となる。そして、第2部時点で「灯争大戦」後だと示唆されている。
先述の通りAR4560年の1年間が他のカードセットの出来事で費やされたため、「エルドレインの王権」はAR4560年の末期に置かれることになる。小説の第1部と第2部の間に「灯争大戦」を想定するなら、AR4560年内に何とか押し込められるだろう。
ケンリス家の兄弟姉妹の年齢
ローアン・ケンリス(Rowan Kenrith)とウィル・ケンリス(Will Kenrith)の双子はAR4560年末期、冬季前夜に誕生日を迎えて18歳となった。4560-18=4542なので、双子の誕生はAR4542年の冬季前夜の日である。ちなみに「冬季前夜」は原文では「Wintertide’s Eve」と書かれていて、これは冬の1日前つまり秋の最後の日を示している。
ヘイゼル・ケンリス(Hazel Kenrith)はローアンとウィルの母違いの妹で、小説作中で11歳である。4560-11=4549で、AR4549年に誕生した。
エリック・ケンリス(Eric Kenrith)はローアンとウィルの母違いの弟で、小説作中で「not quit four」とあるため、「4歳にもならない」あるいは「まだたった4歳」である。ほぼ4歳と考えて、4560-4=4556で、AR4556年の生まれだ(AR4557年の可能性もある)。
双子の実母について
アルジェナス・ケンリス(Algenus Kenrith)はハイクエストの最中に、魔女四姉妹の1人の魔術の虜となり記憶を失って行方不明となり、1年の後に魔女との間に双子を儲けた。後のローアンとウィルである。
魔女は産まればかりの双子の穢れなき命を奪うことで、自分の寿命を延ばそうと画策していた。双子が殺された時、リンデン(Linden)がアルジェナスと双子の死体を発見した。リンデンは愛の口づけでアルジェナスの魔法を解き、魔女を剣で退治した。更に、リンデンはハイクエストに必要な賜物として授かった力を惜しげもなく消費し、双子を蘇生すると2人の義母となった。
双子がほぼ1歳の時、リンデンはギャレンブリグの騎士号を授かってエンバレスを除く4宮廷の騎士号を獲得したが、それからそう経たずにアルジェナスが5宮廷すべての騎士号を得てハイクエストを達成し、王国を統べる崇王となった。
以上は小説に基づく情報だ。これを踏まえて年代を特定する。
双子の実母がリンデンによって殺害されたのは双子の誕生年であるAR4542年となる。アルジェナス・ケンリスはAR4541年に魔女の魔法に屈して、それから1年間行方不明であった。
アルジェナス・ケンリスが崇王に就いたのは、双子が1歳の時点と見做せるのでAR4543年の出来事となる。
アルジェナス・ケンリスとリンデンの年齢
アルジェナスとリンデンは、エルドレインの慣習に従って、冒険に出られる年齢の18歳になると故郷を旅立った。若き2人はいずれかの時点で次期崇王の候補者に選ばれ、探索する獣から崇王になるためのハイクエストを課された。
アルジェナスとリンデンは、この100年間でたった2人、探索する獣がハイクエストを受けるに値すると見い出した人物だ(より正確には、2人がハイクエストを受けた時点での「100年間」ではなく、小説の現在時間軸においての「100年間」である。つまり厳密には20年以上の差がある)。
ハイクエストに挑む若者2人はライバルとして数年にわたり競い合い、いつしか愛し合うようになった。それから前節の魔女と双子が関わる一件が発生し、その1年後にアルジェナスが崇王の玉座に就いた。
この時点でアルジェナスとリンデンは共に20代半ばと考えられる。そうすると、「エルドレインの王権」現在時間軸の2人は40代になる。
オーコとガラク
オーコ(Oko)は小説の第1部冒頭(プロローグ)でガラク(Garruk)を魔法で隷属させた。
2人がエルドレインに来たのは小説第1部の王国パートよりも前、つまりはAR4560年の収穫期よりも前となる。
エルドレインPVのミニストーリー
エルドレインのPVは、ガラクがアーデンベイルのどこかの城で大暴れするミニストーリーである。
冒頭ではアーデンベイル騎士たちが、鎖で封じた護送馬車の周りを固めながら入場している。馬車の窓には鉄格子が嵌められ、それを掴んでいる手が覗いている。護送馬車の中にはガラクが捕まっているのに違いない。城内に入るとガラクは拘束を破って暴れ出したという筋書きだ。
ガラクは城の厨房でジンジャーブレッドマンの恋人の男性の方を食べてしまい、生き残った彼女の宿敵となるのであった。彼女が後のジンジャー卿(Syr Ginger)だ。
PVの冒頭シーンを見ると、空は青く日差しは暖かで季節は明らかにまだ冬ではなく、入場する騎士たちからはゆったりとした余裕が感じられる。以上から、ケンリス王の失踪事件よりも前の平和な時期、すなわちAR4560年の夏がこのPVの発生時期として相応しいと思われる。
AR4561年の検証
次にビジュアルガイドによると、ローアンとウィルのケンリス双子が主役となったカードセット「ストリクスヘイヴン:魔法学院」はAR4561年である。
「バトルボンド」はいつか?
双子はアルケヴィオス次元のストリクスヘイヴン大学に入学する前に、カードセット「バトルボンド」のストーリーを経験している。
前節で述べたように、AR4560年は「エルドレインの王権」のストーリーを収めるだけでもう余裕がない。したがって、「バトルボンド」でのケイレム次元の競技大会はAR4561年の初め頃の出来事と推定できる。
「ストリクスヘイヴン:魔法学院」はいつか?
カードセット「ストリクスヘイヴン:魔法学院」はカードセット「イコリア:巨獣の棲処」よりも確実に後の出来事であるが、それを除けばAR4561年の他のカードセットとは互いに干渉をほとんど持たない。
だから「ストリクスヘイヴン」の出来事は、AR4561年の中頃以降にでならどこにでも比較的制約なく置くことができる。
ストリクスヘイヴン以降のケンリス双子
ケンリス双子は、オリークの襲撃を解決した後から翌年に新ファイレクシア侵略戦争が勃発するまでは、ストリクスヘイヴン大学で学生生活を送っていたと考えることができる。
あるいは、双子はオニキス教授から新ファイレクシアの警告は受けていたはずなので、戦争勃発を待たずにエルドレイン次元に帰還していた、との想定も可能である。
どちらにしても、双子はエルドレインの王国に対して、来るべき侵略戦争の事前報告を行ったはずだ。それでも、王国は侵略の予兆が現れた後もその解釈でもたつき、侵略軍が出現しても対応が遅れロークスワインが陥落し、王国の崩壊を許してしまった。つまり、双子の警告は実質役には立たなかったのだ。
いくら崇王の子だといっても、ここしばらく行方をくらませていた実績のない若者に過ぎない。異世界で成した功績はエルドレインには伝わることも無い。そんな2人が「異世界からの侵略が起こる」と訴えても、王国を納得させられるだけの信用も説得力もなかったのだろう。
AR4562年の検証
ビジュアルガイドは、AR4562年にカードセット「ニューカペナの街角」、カードセット「団結のドミナリア」、カードセット「兄弟戦争」の現代時間軸パートが起こったと明かしている。
新ファイレクシア侵略戦争はAR4562年
ビジュアルガイドの発行後に展開された、カードセット「ファイレクシア:完全なる統一」とカードセット「機械兵団の進軍」、カードセット「機械兵団の進軍:決戦の後に」は、「団結のドミナリア」から「兄弟戦争(現代パート)」を経てほぼ間を置かず連続で発生している。
したがって、新ファイレクシア侵略戦争も同じAR4562年の出来事と導き出せる。
各カードセットでの時間経過
エルズペスがドミナリアを発った時点ではまだ戦争状態の描写はなく、「ニューカペナの街角」が決着してカペナ次元からドミナリアに帰還した時には「団結のドミナリア」直後(数週間後)であった。つまり、「ニューカペナの街角」と「団結のドミナリア」は同時期である。
ストーリー作品の描写からこの期間にドミナリア各地を戦場とした大規模戦争が起こり、数か月が経過している。
その後は「兄弟戦争(現代パート)」に繋がり、1か月少々で次の「ファイレクシア:完全なる統一」に移行する。「ファイレクシア:完全なる統一」におけるプレインズウォーカー達の潜入作戦はごく短期間、おそらく数日か1週間程度で失敗に終わって、新ファイレクシア侵略戦争が開戦した。
「機械兵団の進軍」は新ファイレクシア侵略戦争を語っており、エルドレイン次元はこのときにファイレクシアの侵攻を受けている。戦争期間がどれ程の長さかは不明瞭だが、最も短く見積っても、数週間は続いたことは明らかである(もっと長く、何か月にもわたっていておかしくはない)。
AR4563年の検証
カードセット「エルドレインの森」は、連載ストーリーにおいて侵略戦争から少なくとも6か月が経過していると読み取れる。
AR4562年は、上述のようにドミナリアでの戦争とそれに続く新ファイレクシアの侵略戦争という既に2つの大きな出来事が発生しており、そこから半年経つとなれば、「エルドレインの森」はAR4563年になるはずだ。
「エルドレインの森」連載ストーリー第5話において、ケランの母はオーコがエルドレインを再訪したのが3年前だったと語っている。これはAR4560年の「エルドレインの王権」のことを指すので、「エルドレインの森」はAR4563年と見て間違いはない。
「エルドレインの森」のケランの冒険は、時間経過が曖昧であるが、せいぜい1か月か2か月で完了しているように思える。
ケランとオーコ
ケラン(Kellan)は「エルドレインの森」連載ストーリー第1話で16歳である。したがって、4563-16=4547なので、誕生はAR4547年と導かれる。
連載ストーリー第5話では、ケランの母がオーコと初対面したのは、オーコがエルドレイン次元に到着して間もないことだったという。オーコの初来訪は、母がケランを妊娠する期間として1年を考慮すると、AR4546年以前となる。オーコはそれ以来、数年間にわたって1エルドレインに滞在していたか、あるいは頻繁に訪れていた。
双子の実母の死は20年前
「エルドレインの森」連載ストーリー第3話で、ケンリス双子の実母は20年前に亡くなったと語られた。
4563-20=4543でAR4543年となり、先に求めたAR4542年とは1年ずれることになる。21年前の出来事を20年前と表現するのは許容される範囲であろう。
それに、双子がAR4563年の誕生日(冬季前夜)をまだ迎えていないとすればその時点ではまだ20歳であるので、双子の実母の死を20年前と表現しても不自然には感じられない。
したがって、双子の実母の死はAR4542年のままでよい。
過去のエルドレインの検証
ここまではエルドレイン次元の現代についても検証をしてきたので、今度は遥かな昔、過去の時代を振り返る。
ただし、ここの時代は内容が大まかな上に、年代は非常に漠然としか書かれていない。情報源は幾つかのカードと、(ほぼ大部分)「エルドレインの王権」小説である。
エルフの王国統治
遥か昔2、エルフが王国を統治していた。
エルフは誇り高く、傲慢で、うぬぼれが強く、残酷な性質を持ち、その上、好ましからざる魔法の類を野放しにした。また、自衛する術を持たない弱者は、強者に傅き庇護を乞え、との考えであった。
エルフは美徳の体現であった永遠の大釜を失って呪われ、ロークスワイン城は大地を離れ空へと浮かび上がった。エルフは僻境の森の住人となったものの、アヤーラは同族とは違いロークスワイン城に残ることを選んだ。以来、アヤーラ女王は数えきれないほど多くの求婚者に、永遠の大釜を持ち帰るクエストを課して送り出したが、誰ひとり生きて戻らなかった。
公式記事Planeswalker’s Guide to Eldraineによると、エルフが王国を支配していた時代の終わりが8世代か9世代前(Eight or nine generations ago)であり、人間が台頭してきてエルフを森へと追いやったと説明されている。1世代(generation)は大抵はおよそ30年を指す表現(20年とすることも)なので、240-270年くらい前の出来事と考えられる。4560-240=4320、4560-270=4290なので、「AR4300年頃」と大雑把に置くことができる。
巨人の支配
巨人はエルフと同じく、遥か昔、王国を統治していた(おそらく王国のギャレンブリグ地方を指すと思われる)。
現代のギャレンブリグは、ヨルヴォ王や巨人騎士の姿も見受けられるが、王国の他の宮廷と同じく人間が多くを占めている。
しかし、現代の大人世代が生まれるよりも前には、ギャレンブリグの巨人たちが人間の諸王を放逐したという歴史もあった。小説原文は「The giants of Garenbrig threw off human kings long before you or I were born.」であり、つい半世紀ほど前とも読めるし、もっと前の遥か昔の時代とも読める。
ハイフェイ関連
「エルドレインの森ワールドガイド」から、エルドレインの歴史に関する情報を拾い上げた。
ハイフェイはエルドレイン次元で最古のクリーチャーであり、タリオンがハイフェイの始祖である。
タリオンの娘オビラは、何千年間もの数えきれない剣の修練をしていたとの設定がされている。(こちらの記事も参照)
したがって、ハイフェイの始祖タリオンは少なくとも数千年前(あるいは万年を超える昔)に誕生したことになる。
また、これはメモを取っておらず私のあやふやな記憶の中にあるだけの情報だと前置きしておくが、タリオンは僻境と同じくらい古い、との旨も書かれてあったような覚えがある。もしこの記憶が正しいとするなら、僻境と共にタリオンが出現してエルドレイン次元の童話的な世界が始まった、となりそうだ。ただ、これは裏付けが取れるまでは年表に反映しないことにしておく。
ハイフェイは新ファイレクシア侵略戦争まで何世紀間も姿を現しておらず、その存在は下級のフェイの語る伝説にすぎないと見做されていた。帰還後も大半のハイフェイはチューインベイルの奥地に隠れていて、人々の目に触れていない。
エルドレイン史の検証結果
では検証結果を踏まえて年表にまとめてみた。
少なくとも数千年前あるいは万年を超える昔:始祖タリオンから、エルドレイン最古の生物ハイフェイが生まれた。
遥か昔:エルフが王国を統治していたが、堕落していた。また、巨人もエルフと同じく遥か昔の時代に王国(おそらくギャレンブリグ地方)を支配していたが、後世には人間の方が優勢となった。
AR4300年頃:人間の台頭により、エルフは王国から森へと追いやられた。これとおそらく同時期に、永遠の大釜が失われ、呪われたロークスワイン城は空に浮かび上がった。
AR4530年代:この100年間で初めて、探索する獣は、崇王となるためのハイクエストを受けるに値する人物としてアルジェナス・ケンリスとリンデンの2人を認めた。
AR4541年:騎士アルジェナス・ケンリスが魔女四姉妹の1人の魔法に捕らわれ行方不明になる。
AR4542年冬季前夜:ローアン・ケンリスとウィル・ケンリスが誕生。騎士リンデンは魔女を退治しアルジェナスと双子を救った。リンデンは双子の義母となった。
AR4543年:アルジェナス・ケンリスがハイクエストを成し遂げ崇王となった。リンデンは女王に。
AR4546年以前:オーコがエルドレインを初来訪した。
AR4547年:ケラン誕生。
AR4549年:ヘイゼル・ケンリス誕生。
AR4556年:エリック・ケンリス誕生。
AR4560年:プレインズウォーカーのオーコとガラクがエルドレインを来訪(エルドレインの王権プロローグ)。
AR4560年夏頃(?):ガラクがジンジャー卿の恋人を食べた(エルドレインの王権PV)。
AR4560年収穫期:オーコによるケンリス王の失踪事件(エルドレインの王権の小説第1部)。この事件以降にラヴニカ次元で「灯争大戦」が起こったと推定。
AR4560年冬:ローアンとウィルの双子が、事件の黒幕オーコの正体を暴き、ケンリス王が帰還した。双子のプレインズウォーカーの灯が点火し多元宇宙に旅立った。ウィル・ケンリスの働きで呪いから解放されたガラクは、恩義を返すため双子の後を追った。(エルドレインの王権の小説第2部以降)
AR4561年初め頃:ローアンとウィルの双子はケイレム次元で競技大会に参加し結果を残した(バトルボンド)。ガラクは2人の面倒を見ていたが、大丈夫だと確信して別れた。
AR4561年中頃以降:ローアンとウィルの双子は、アルケヴィオス次元のストリクスヘイヴン大学に入学した。オリークによる襲撃事件に巻き込まれ、オリークの首魁エクスタスを倒した。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
AR4562年:新ファイレクシア侵略戦争が勃発。エルドレイン次元も侵攻を受け、王国5宮廷が陥落し、僻境も戦場となった。ハイフェイが数世紀ぶりに帰還し、その王タリオンと三魔女姉妹による忌まわしき眠りの魔法が侵略軍を退けた。(機械兵団の進軍)戦後も三魔女姉妹は忌まわしき眠りを継続させ、エルドレイン中に永遠の眠りが広がっていった。
AR4563年:ケランはフェイの王タリオンより託された忌まわしき眠りを解くクエストを完遂し、領界路をくぐって別次元へと旅立った。ウィル・ケンリスは新たな崇王として歩み始めた。ローアンは魔女エリエットの賛同者となり、ウィルや王国と対立する道を選んだ。忌まわしき眠り事件の黒幕であった魔女エリエットとプレインズウォーカーのアショクは別次元へと去った。(エルドレインの森)
さいごに
以上で、エルドレイン次元の年表が出来上がった。
カードセットの主舞台になった回数が2回と、まだまだこれからが楽しみな次元である。新たな情報が開示されるたびに年表を更新していきたい。
では、今回はここまで。
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