ドミナリア:エルダー・ドラゴン(古龍)

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ドミナリア次元の最初のドラゴンであるエルダー・ドラゴン(Elder Dragons)を紹介する。カードセット「ドミナリア」期以降は公式和訳では「古龍」とも訳されている。

今回の記事は、エルダー・ドラゴンに関する設定を拾ってまとめると共に、エルダー・ドラゴンの既知のキャラクターを総ざらいして紹介する内容である。

エルダー・ドラゴンの解説

ドミナリア次元のエルダー・ドラゴン(Elder Dragon)は、この次元初の最初の世代のドラゴンたちだ。

始祖ドラゴンの卵石からほとんど成長した姿で孵る。生まれながらに名前を知り、言葉を介し、空を飛び、ブレスや魔法のような力をも使う潜在力を有し、自身の特性や興味に従って生き方を選ぶことができた。

始まりのドラゴンは子を成し、子孫を増やし、長じてはエルダー・ドラゴンと呼ばれた。ドミナリア次元のワームやドレイク、ヴィーアシーノといった、部分的にドラゴン的な特徴を備え持った生き物は、ドラゴンから派生して生まれたものだ。

エルダー・ドラゴンはその内にすさまじい力を保持している。例えば、死によって解放された力は、コロンドール大陸を切り裂いたり、次元を封鎖するシャードに穴を穿てるほどであった。また、死すらも超越して蘇った例もいくつか確認できる。

偉大な種族であったが、エルダー・ドラゴンは同族同士で殺し合う破滅的な古龍戦争(The Elder Dragon War)を起こしてしまい、最終的にごく少数しか生き残れなかった。



エルダー・ドラゴンの起源

始祖ドラゴン(The Ur-Dragon)

始祖ドラゴン(The Ur-Dragon)
データベースGathererより引用

AR-20000年頃、ドミナリアに来訪した始祖ドラゴン(The Ur-Dragon)が空から卵石を降らせ、そこから孵ったドラゴンたちは後にエルダー・ドラゴンと称されるドミナリア史上初のドラゴンとなった。神話時代はエルダー・ドラゴンの誕生で幕を開ける。

(記録されている限り)最初の卵石は同じ山に降ったもので6体の兄弟姉妹が誕生した。その地は生誕の山(The Birth Mountain)と呼ばれるようになった。

その後、始祖ドラゴンは遠隔地に更なる卵石を産み落とし、そして海を越えた向こうにも、世界各地に始まりのドラゴンを残して去った。

エルダー・ドラゴンの名前

連載ストーリー「ボーラス年代記」によれば、ドラゴンは生まれながらのギフトとして名前を持って誕生する。その名を命名するのは、生まれたばかりのドラゴン自身に他ならない。ドラゴン同士は語ることなく相手の名前を知ることができる。

作中では、クロミウム・ルエルは2つの名を持つことがドラゴンにとって当たり前のような口振りであったが、むしろ名前が1つだけのエルダー・ドラゴンの方が数が多い。2つの名前を持つエルダー・ドラゴンは、1つの名前の同族より体が大きく、強大で、特別な能力を有しているような描かれ方をしている。

双子は名前の定めの例外である。ウギンとニコルは1つの卵石から孵った双子であったために、2つの名前を1つずつ分け合っており、心身共に兄弟姉妹より未熟な状態で生まれた。1つの名前のエルダー・ドラゴンにも劣るほどで、最弱のドラゴンと侮られていた。また、ウギンもニコルもその名を最初に口に出したのは自分自身ではなく、双子の片割れからであり、その点でもイレギュラーであった。

以上の名前に関する諸々の設定は、ドミナリア次元の全ドラゴン族に共通したものと捉えるのは早計だろう。あくまでも最初のドラゴン世代であるエルダー・ドラゴンにとっての当たり前であり、規格外の祖先だけの特権であったと受け取っていた方が、後世の諸々のドラゴンの描写とつじつまが合うはずだ。子孫たちが特権の全てを有しているとは限らないし、個体差もあるだろう。

エルダー・ドラゴンのキャラクター

カードセット「団結のドミナリア」現時点で判明しているエルダー・ドラゴンは次の通りだ。

生誕の山(The Birth Mountain)で生まれたエルダー・ドラゴン。誕生順にアルカデス・サボス(Arcades Sabboth)クロミウム・ルエル(Chromium Rhuell)パラディア=モルス(Palladia-Mors)メレヴィア・サール(Merrevia Sal)ウギン(Ugin)ニコル(Nicol)の双子の合計6体の兄弟姉妹。孵ることができずに落下した卵石があと2つあった。

ヴァエヴィクティス・アスマディ(Vaevictis Asmadi)とその兄弟リヴァイダス(Lividus)ラーヴァス(Ravus)ルブラ(Rubra)。生誕の山組とはいとこ関係になるエルダー・ドラゴンだ。

誕生場所が不明なエルダー・ドラゴンのいとこたちは他にも複数存在している。生誕の山の組と、ヴァエヴィクティスとその兄弟らが住む「大陸」から、海で隔てた地にもエルダー・ドラゴンが産み落とされていた。

ピルー(Piru)はクロミウム・ルエルと結ばれて大勢の子を成した。

ピズーンダータンクス(Pizoondertanx)ヴァルナ(Varuna)マクンバ(Macumba)ヘプテイン(Heptane)シリク(Siliq)は黒曜石の井戸の都市の統治者となった。

アルカデス・サボス

策略の龍、アルカデス(Arcades, the Strategist)

策略の龍、アルカデス(Arcades, the Strategist)
データベースGathererより引用

アルカデス・サボス(Arcades Sabboth)は生誕の山出身の最年長のエルダー・ドラゴン。男性。

生まれてすぐに人の共同体に関心を持った。アルカデスは人間たちを集めて、知恵を授け、共同体を発展させ領土を拡大しながら、平和と調和と統制の取れた王国の統治者として数千年に渡って君臨した。

アルカデス・サボスは氷河期末期、AR29世紀頃、プレインズウォーカーのレシュラックに使役されて、同じくプレインズウォーカーの森のクリスティナと戦って命を落とした。明らかに黒主体のレシュラックはアルカデス・サボスと色の特性が合わないため、普通の召喚ではなく、何らかの隷属化魔法で支配されていたとみられる。

「アルカデス・サボス」という名前は、「アーケード、拱廊」を意味する「arcades」と、「安息日」を意味する「sabbath」の捩り、の組み合わせにも思える。

クロミウム・ルエル

変遷の龍、クロミウム(Chromium, the Mutable)

変遷の龍、クロミウム(Chromium, the Mutable)
データベースGathererより引用

クロミウム・ルエル(Chromium Rhuell)は生誕の山出身で、2番目に生まれたエルダー・ドラゴン。男性。

知的探求心が極めて高く、あらゆるものを観察対象としていた。シェイプシフターの能力を有しており、もっぱら人の姿に変身して定命の種族に紛れ、助言し導き、習慣や文化を観察して暮らしていた。人型種族を他のエルダー・ドラゴンから守るため、同族と戦うことすらあった。

エルダー・ドラゴンのピルーとの間に数多く子孫を残した。上古族ドラゴンクローシス(Crosis)は息子である。

氷河期最後のAR2934年に、クロミウム・ルエルはプレインズウォーカーのテヴェシュ・ザット(Tevash Szat)によって殺害された。

「Chromium」は、「色」という意味を持つ「chroma」と、化学元素を作る接尾辞「-ium」の組み合わせた、色鮮やかな化合物を作るという意味合いを持たされた元素の「クロム」のことを指す。金属質なドラゴンなのでそこからの命名か。

パラディア=モルス

殲滅の龍、パラディア=モルス(Palladia-Mors, the Ruiner)

殲滅の龍、パラディア=モルス(Palladia-Mors, the Ruiner)
データベースGathererより引用

パラディア=モルス(Palladia-Mors)は生誕の山出身で、3番目に生まれたエルダー・ドラゴン。女性。

生まれながらの狩人にして、獰猛な捕食者である。

パラディア=モルスが最初に狩り場としていた平原と荒地は、連載ストーリー「ボーラス年代記」の描写と現代ドミナリア世界地図を照らし合わせて推測するに、現在のシヴ南部からジャムーラ大陸北東海岸の間の比較的浅い海となっている一帯のどこかであったと考えられる。あるいは、もし太古のシヴとジャムーラが地続きの1つの大陸だったとしたら、現在の北ジャムーラの平野部が縄張りだった可能性すら出てくる。

伝説時代中、アンティキティー戦争期の数世紀前、パラディア=モルスがドメインズ地方で人間の共同体を脅かす脅威となった際、人間に味方するクロミウム・ルエルの魔法で土地に封じられてしまった。その80年後、ヴァエヴィクティス・アスマディによって封印が解かれ、2体は協力して人間を襲撃するものの、またもクロミウム・ルエルが立ちはだかった。パラディア=モルスは、クロミウムの言葉に唆されて反逆してきたヴァエヴィクティスを倒したが、クロミウムとの連戦で打ち負かされて地面の底に埋められてしまった。死亡したのか、再封印されたのか、どちらなのかは不明瞭だ。

「Palladia-Mors」という名前は、ラテン語で「女神パラス・アテナの像」「守り」を意味する「palladia」と、ラテン語の「死」あるいはローマ神話の「死の女神モルス」を意味する「mors」の組み合わせとも読める。

メレヴィア・サール

メレヴィア・サール(Merrevia Sal)は生誕の山出身で、4番目に生まれたエルダー・ドラゴン。女性。

緑色のドラゴンで、威圧する咆哮、焼き付くブレス攻撃、肉を引き裂く鉤爪を有していた。

落下により翼を負傷した状態で生まれ、すぐさま毒を使う人間の狩人たちに取り囲まれて殺された。この人間の共同体が後に「龍殺し(Dragon Killer)」となる。龍殺しの長と後継者候補は、メレヴィア・サールの復讐を果たさんとするニコル・ボーラスの謀略に嵌り、ことごとく滅ぼされた。元龍殺しの民はボーラスの治める国となり、その知識と技術は継承された。

「Merrevia Sal」もラテン語系からの命名としたら、「Sal」は「塩」の意味だ。「Merrevia」はもしかしたら、「海の」を意味する「mer-」と、「道」の意味を持つ「via」の組み合わせだったのかもしれない。それが正しいなら、メレヴィア・サールは海のドラゴンの含みがあることになり、自分の特性に合わない山で孵ってしまったために力を発揮できず殺されてしまった、そういう理屈が通りそうだ。

ウギン

精霊龍、ウギン(Ugin, the Spirit Dragon)

精霊龍、ウギン(Ugin, the Spirit Dragon)
データベースGathererより引用

ウギン(Ugin)は生誕の山出身で5番目に、ニコルと双子として生まれたエルダー・ドラゴンだ。男性。

ウギンとニコルは1つの卵石から双子で孵ったため、2つの名前を1つずつ分け合っており、当初は兄弟姉妹よりも小柄で精神的にも未熟であった。

ウギンは幼い頃、アルカデス・サボスの王国に身を寄せていた。そこで人間の老賢者テ・ジュー・キに教えを乞い、瞑想による精神修養を通じて次元の概念を理解した。プレインズウォーカーの灯を点火した最初のエルダー・ドラゴンとなり、次元移動した先のタルキール次元ではドラゴンという種族そのものを創り出した。瞑想領土というポケット次元もウギンが創造したものである。

ウギンはエルダー・ドラゴンとしてカードにはなっておらず、プレインズウォーカーとなって1度死んで復活した後の精霊龍の姿でしかカードには登場していない。ただし、精霊龍となる以前から、青みを帯びた体色であったことは判明している。

ニコル

破滅の龍、ニコル・ボーラス(Nicol Bolas, the Ravager)

破滅の龍、ニコル・ボーラス(Nicol Bolas, the Ravager)
データベースGathererより引用

ニコル(Nicol)は生誕の山出身で5番目に、ウギンと双子として生まれたエルダー・ドラゴンだ。男性。

双子のウギンと1つずつ名前を分け合って生まれたが、後に2つ目の名前を自分で命名し、「ニコル・ボーラス(Nicol Bolas)」と自称するようになった。

ウギンに遅れること4000年余り、ニコル・ボーラスも灯が点火してプレインズウォーカーとなりドミナリアを旅立った。それ以来、およそ20000年後にまで多元宇宙の数多の場所を征服し、破壊し、あるいは多大な影響を残した。双子のウギンをその手で殺し(ただし2度も殺害したもののその度に復活している)、古龍戦争の唯一の生き残り、ドミナリア最古の邪悪、最古のプレインズウォーカー、などの名をほしいままにしていた。

AR4560年、ラヴニカ次元の灯争大戦で敗北して、プレインズウォーカーの灯と生まれながらの名前、自分でつけた2つ目の名前、それらをすべて失った。現在は定命の存在として寿命が尽きるまで、ウギンの監視下で牢獄領域に幽閉されている。



ヴァエヴィクティス・アスマディ

暴虐の龍、アスマディ(Vaevictis Asmadi, the Dire)

暴虐の龍、アスマディ(Vaevictis Asmadi, the Dire)
データベースGathererより引用

ヴァエヴィクティス・アスマディ(Vaevictis Asmadi)は生誕の山のいとこたちより後に生まれたエルダー・ドラゴンである。男性。

横柄で暴力的な略奪者。当初は眷属全体を力でねじ伏せ従える長であったが、遥か後世では主に単独行動で気ままに略奪を行っていた。また時には、いとこのエルダー・ドラゴンのパラディア=モルスと共に行動していた。

悪知恵を巡らすことはあるが、何度か衝動的に判断して失敗する場面が印象的であるため、知力はエルダー・ドラゴンの面々に比べて(かなり)低そうである。例えば、ただの光の魔法に慌てふためいて必死になったり、クロミウム・ルエルの口車に騙されて味方のパラディア=モルスを裏切ったりした。特に後者の方は、ヴァエヴィクティスの兄弟であるリヴァイダスも全く同じ行動をしていることから、性格と知力の問題は眷属全体に共通する欠点なのかもしれない。

ヴァエヴィクティスはシヴの炎のドラゴンの始祖1である。それに加えて、連載ストーリー「ボーラス年代記」でのヴァエヴィクティスと眷属の住み処の地形描写を考慮するに、そこが後のシヴと見て間違いなさそうだ。シヴで生まれ、兄弟や眷属と共に支配し、遥か後世にシヴのドラゴンの血統を繋いだのである。

伝説時代、プレインズウォーカーのファラリンによって、ヴァエヴィクティス・アスマディはインプのような小型の幼年期ドラゴンの姿に変えられてしまった。しかし人間を騙してパラディア=モルスを復活させて、自分の呪いを解くことに成功し、いとこと共に人間の共同体に襲撃をかけた。ところが戦場で対峙したクロミウム・ルエルの言葉にまんま騙されてしまう。パラディア=モルスが自分に悪意を抱いていると決めつけて味方同士で戦い、ブレス攻撃を喰らった。おそらくその時点で死亡したとみられる。

ヴァエヴィクティスの兄弟

リヴァイダス(Lividus)ラーヴァス(Ravus)ルブラ(Rubra)はヴァエヴィクティス・アスマディの兄弟2である。

3体とも名前が1つのエルダー・ドラゴンで、ヴァエヴィクティスに体格は劣るが成長途中だった当時のニコル・ボーラスよりも大きい。それぞれが子孫のドラゴンを生み出している。

古龍戦争最初の発端となった、ニコル・ボーラスとヴァエヴィクティス・アスマディの眷属との間での一連の戦いにおいて、3体とも戦死している。

ルブラは毒矢を目に受けて墜落し最初に屠られた。次にラーヴァスが魔術師団の分解呪文3によって爆殺された。最後にリヴァイダスは、ヴァエヴィクティスに対する不信感と憎しみをニコル・ボーラスの言葉で煽り立てられたことで、兄弟に反旗を翻し殺し合った。ボーラスは撤退したので死亡する場面描かれていないが、ヴァエヴィクティスが生き残った。

ボーラスはリヴァイダス、ラーヴァス、ルブラの子孫たちに、ヴァエヴィクティスが兄弟を裏切って殺したと信じ込ませ、反目するように煽った。

ヴァエヴィクティス兄弟の名前の意味

ヴァエヴィクティス、リヴァイダス、ラーヴァス、ルブラの4体の名前は現実世界のラテン語から名付けられていると考えられる。ヴァエヴィクティスが明らかにラテン語由来なので、20年以上経ってから新規設定された兄弟もラテン語の単語で揃えたのであろう。

ヴァエヴィクティス(Vaevictis)は、ラテン語では「vae victis」つまり「征服されし者への災い」という意味がある。公式和訳は名前でなく称号と行き過ぎた解釈して「暴虐の覇王」と訳してしまっている。この翻訳黎明期での間違いは、再カード化したカードセット「基本セット2019」時点で翻訳陣は認識していたものの、何故かカード名でも連載ストーリーでも一切「ヴァエヴィクティス」という正しい名前で表記することをしなかったのである。

リヴァイダス(Lividus)は、ラテン語で「青い、鉛色、(痣のように)青黒い」といった意味合いで、発音は「リヴィドゥス」か「リーヴィドゥス」となるだろう。

ラーヴァス(Ravus)は、ラテン語で「褐色、灰色」といった意味で、発音はおそらく「ラーヴス」ではないだろうか。

ルブラ(Rubra)は、ラテン語の「赤い」という意味合いで、発音は「ルブラ」か「ルーブラ」、あるいは「リュ(ー)ブラ」かもしれない。

ヴァエヴィクティスを除いた3体は色関係なので、そういった体色が特徴だったのだろうか。

ピルー

移り気のピルー(Piru, the Volatile)

移り気のピルー(Piru, the Volatile)
データベースGathererより引用

ピルー(Piru)は、生誕の山やヴァエヴィクティスの眷属とはまた別の、エルダー・ドラゴンである。女性。

ピルーはカードセット「レジェンド」のオリジナルの5体に少し遅れて、コミック版黒き剣のダッコンに登場した。しばしば「第6のエルダー・ドラゴン」と表現されたキャラクターだ。コミック1作のみの言及のため、公式から長年無視されてきた存在だったが、カードセット「ドミナリア」期から明らかに扱いが好転した。

ピルーはクロミウム・ルエルと結ばれて大勢の子を成した。古龍戦争を生き延びられたものの、伝説時代にダッコンの黒き剣によって命を絶たれた。ピルーの死が引き起こした爆発はコロンドール大陸の大地を裂いた。その傷跡はAR4562年現在でも、世界地図ではっきり分かるほどであり、決闘峡谷と呼ばれている。

モダンホライゾン2:移り気のピルー
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)の伝説のエルダー・ドラゴン「移り気のピルー(Piru, the Volatile)」を紹介。モダンホライゾン2に収録。黒き剣のダッコンのコミックで登場した第6のエルダー・ドラゴン、ピルーの背景設定やストーリーを取り上げた。

黒曜石の井戸の評議会

短編Hero of the People短編集The Dragons of Magic収録)で登場したエルダー・ドラゴン5体は、黒曜石の井戸の都市を統治する評議会であった。上古族の支配する時代には、上古族に次ぐ地位に就いていた。

ピズーンダータンクス(Pizoondertanx)4は、評議会の最古老にして白のドラゴン族の指導者5であるエルダー・ドラゴン。男性。

ヴァルナ(Varuna)は、青のドラゴン族の最古老6と称されるエルダー・ドラゴン。女性。

マクンバ(Macumba)は、黒のドラゴン族の勇者7であるエルダー・ドラゴン。男性。

ヘプテイン(Heptane)は、赤のドラゴン族の語り手8のエルダー・ドラゴン。女性。

シリク(Siliq)は、緑のドラゴン族の長9のエルダー・ドラゴン。女性。

この5体は、短編1作のみの登場であるためであろうか、エルダー・ドラゴンとして取り上げられることがまずない影の薄いキャラクターだ。だが、作中では「elder dragons」あるいは「dragon elders」としっかりと明示されている。

整理した時系列で考えると、上古族の時代に生きており、古龍戦争の生き残りとして名前が挙げられていない事実に矛盾することになる。だがここは、ピルーと同様に見做して、歴史上では見過ごされるマイナーな存在であったが遥か昔に全滅している、とすれば問題はない。



さいごに

今回は、神話時代の記事の見直し作業の傍ら、エルダー・ドラゴンに関する記事を1つの記事にまとめてみた。

エルダー・ドラゴンのキャラクター一覧を作っておきたかったので、半ば個人的な備忘録みたいな簡単なものだ。未だに謎が多いドラゴンたちなのだが現段階では必要な情報はだいたい拾えたかなと感じている。

では、今回はここまで。

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  1. 出典は、カードセット「基本セット2019」のファットパック
  2. ボーラス年代記の英語原文は「brothers」だが、全員がヴァエヴィクティスよりも小柄なので、あるいは弟ではないか?
  3. 原文「disintegration spell」なのでMTG最初のカードの1つである「分解(Disintegrate)」相当と思われる。公式和訳版では「崩壊の呪文」
  4. ファンサイトでは「Pizoonddertax」との誤記が散見される。このことからも原典に当たらずに、ファンが孫引きで情報を転記してきた状況が伺える
  5. 原文は「eldest of the dragon chiefs and leader of the white dragons」
  6. 原文は「eldest of the blue dragons」
  7. 原文は「champion of the black dragons」
  8. 原文は「speaker of the red dragons」
  9. 原文は「chief of the green dragons」