モダンホライゾン:慈悲深きセラ

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プレインズウォーカーのセラ(Serra)とうとうカード化されることになった。カード名は慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)だ。

今朝(2019年3月1日現在)、カードセット「モダンホライゾン」に収録される新カードの1枚として発表されたばかり。興奮が鎮まらないので、ざっくりとセラのバイオグラフィーについて書き記しておきたくなった。

この記事のその2はこちら。その3の記事はこちら

カードセット「モダンホライゾン」は現在発売済みである。

Magic MTG モダン ホライゾンズ 英語版 ブースターボックス 各15枚のカード36枚パック

慈悲深きセラの解説

慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)

慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)
データベースGathererより引用

セラは自身の名前を冠した「セラの天使」の創造主として知られる、白に属するプレインズウォーカー。(おそらく)人間の女性。女神として信仰されており、ドミナリアのセラ教会は数千年もの長い歴史を有している。

セラの誕生
セラの誕生した年代ははっきりとはまだ分かっていない。
ただし、少なくともAR-500年よりも昔から確実に存在している。AR-3000年よりも古いプレインズウォーカーかもしれない。1

ドミナリアでセラ教会が興る
ドミナリアのセラ教会の起源は氷河期である。セラのドミナリア初来訪と天使たちの創造に続いてセラ教会の原型が興った。2

氷河期はAR64年~AR2934年の3000年近くの長期間であるが、セラの初来訪はAR600年よりも前でなくてはいけない。AR600年頃に「12世界のシャード」が形成されてそれ以降氷河期の終焉まで、ドミナリアと付近の11次元は多元宇宙から隔離されて脱出も侵入もできなくなってしまうからだ。セラはその期間には別の次元「セラの領土」にいた。

セラの領土
セラは失われた故郷の次元を模してセラの領土(Serra’s Realm)という人工次元を作りだした。永遠に続く朝焼けの空が広がり、島々や宮殿が宙に浮かぶ聖なる世界であったが、この理想郷はファイレクシアの侵略戦争によって汚されてしまい滅びへの道を歩み始める。セラは哀しみこの世界から去ってしまう。

セラの領土はAR3360年、崩壊する前にウルザによって飛翔艦ウェザーライトの動力部内に次元ごと収められた。セラの領土に居残っていた人間と天使はドミナリアの移民となった。

ウルグローサ
セラはAR3420年頃(第12世代紀ウルグローサ次元に辿り着き、そこの平原の遊牧民を教え導いていった。都市国家アイゼンの発祥である。

AR3560年頃(第19世代紀、プレインズウォーカーのフェロッズがウルグローサを訪れ、セラと恋に落ちて2人は夫婦となる。

フェロッズの死、セラの死
AR3780年頃(第30世代紀、実験中の不慮の事故でフェロッズが亡くなってしまった。悲嘆にくれたセラはウルグローサを離れドミナリアのサーシに移り、正体を隠して難民に紛れ込んでいた。

そこで襲撃者に攻撃を受ける。致命傷を負ったセラは自分の聖なる力を治癒に使わずに、サーシの土地へと解き放った。こうしてセラは亡くなるが、サーシは邪悪を寄せ付けないセラの聖域となった。AR4560年現在でもサーシは陰謀団の侵入を許さず、この土地では新たなセラの天使が誕生する。



セラのトリビア

セラを殺害したのは何者か?
セラの殺害はコミックの出来事だけれど、コミック巻末では「プレインズウォーカー」と、昔の公式サイト記事では「黒のウィザード」と書かれていた。記述にブレがあったせいか、The Art of Magic: The Gathering – Dominariaはもっと他の選択肢(「ファイレクシアのエージェント」や「ただの泥棒」)も提示して曖昧にしている(おそらく意図的にぼかしている)。

セラは死んだの?
ドミナリアのPodcastでもThe Art of Magic: The Gathering – Dominariaでも死亡となっている。小説Scourgeで、生き返ったセラが登場しているけれど、カローナはセラに限らず、死んでいるはずの者やそこに居ない者を呼び出して対面している。呼び出されたテフェリーはカローナと会ったことがないと証言していたり、ヨーグモスはウィザーズ社が公式に死亡を宣言していたりするので、カローナの遭遇したセラも本物ではない(カローナ自身の力で生み出されたものに違いない)。

セラ教会の興りは氷河期より前の可能性
The Art of Magic: The Gathering – Dominariaに明記されたので「セラ教会が氷河期に興った」が確定となった。でも、伝説時代のコロンドールには、トラインとラヘル他数名の天使が現れていて、セラの慈悲の教えを授かったプレインズウォーカーのエスキルは戦災孤児の保護などに尽力して近代にまで生存していたことが確認できるのだ。コロンドールではセラ信仰は組織化にまでは至らなかった、と解釈しなければいけないようだ。→その3の記事で掘り下げた。

慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)のイラスト
セラの外見はいくつか種類があるのだけれど、今回のカードのイラストはセラの領土時代の姿にかなり似ている。モチーフは恐らくそこ。→その2の記事で掘り下げた。

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この記事のその2はこちら

モダンホライゾン:慈悲深きセラ その2
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のキャラクター「セラ(Serra)」を紹介その2。「モダンホライゾン」のプレインズウォーカー・カード慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)の能力と過去のイラストとの相違点を検証した。

この記事のその3はこちら

モダンホライゾン:慈悲深きセラ その3
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のキャラクター「セラ(Serra)」を紹介その3。セラ教会サーペイディア起源説を検証。「モダンホライゾン」の慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)が登場したコミックや小説も紹介する。

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マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のカードセット「モダンホライゾン」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説する。
  1. コミックFallen Angelの時系列から計算。このコミックの出来事はAR-3000年頃~AR-500年頃までのどこかで発生している
  2. 出典:The Art of Magic: The Gathering – Dominaria