レジェンド:オームズ=バイ=ゴアの邪眼

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オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)カードセット「レジェンド」に初収録されたクリーチャー・カードである。

2023年最初のカードセット「ドミナリア・リマスター」では、久方ぶりにオームズ=バイ=ゴアの邪眼が再録されることになった。

丁度いい機会なので、今回オームズ=バイ=ゴアの邪眼について既知の情報を記事にまとめておくことにした。

オームズ=バイ=ゴアの邪眼の解説

The highway of fear is the shortest route to defeat.
恐怖の街道は、敗北への最短の道。
引用:オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)

データベースGathererより引用

オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)はドミナリア次元で存在が確認されている巨大な眼球型クリーチャーである。

「オームズ=バイ=ゴア」とは何を意味する言葉なのか不明である。人物名か、超常的存在の名称か、地名か、あるいは国や組織やその他の別の何かか、知る手掛かりすら見つからない。

オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)

データベースGathererより引用

カードセット「基本セット第5版」に再録された際にはイラストが新規のものに変更されていた。このイラストでは人が一緒に描かれているため大きさの対比ができるようになり、オームズ=バイ=ゴアの邪眼の巨大さが明白になった。

カードセット「ドミナリア・リマスター」ではこの第5版バージョンのイラストで収録されることになる。



オームズ=バイ=ゴアの邪眼の登場作品

オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)はドミナリア次元を舞台とする2つの作品で言及されている。

小説Johan小説Champion’s Trialの2作である。

ただし、オームズ=バイ=ゴアの邪眼そのものがストーリー作品に登場したことはない。

小説Johan

砂の造物師、ハゼゾン(Hazezon, Shaper of Sand)

砂の造物師、ハゼゾン(Hazezon, Shaper of Sand)
データベースGathererより引用

クレイトン・エマリィの作品ではよくあることだが、登場人物が感嘆や罵りの場面や単に言葉の調子を揃えるために固有名詞を口にする。

小説Johanでは、ハゼゾン・タマル(Hazezon Tamar)がイェーガー・オジャネン1の嗅覚の鋭さに驚いた際に、「オームズ=バイ=ゴアの眼よ!(Eye of Orms-by-Gore!)」と口にしていた。

この言葉によって、ドミナリア次元ではオームズ=バイ=ゴアの邪眼が既知であるという事実が判明した。それ以外には特に意味はなく、単なる驚きの言葉に過ぎない。

小説Champion’s Trial

流転のデイン(The Ever-Changing ‘Dane)

流転のデイン(The Ever-Changing ‘Dane)
データベースGathererより引用

小説Champion’s Trialでは、流転のデイン(The Ever-Changing ‘Dane)がシェイプシフターの能力を十全に発揮して戦う場面でオームズ=バイ=ゴアの邪眼に変身している。

デインはアーイシャ・タナカ(Ayesha Tanaka)トー・ウォーキ(Tor Wauki)の2人を同時に相手取って戦い、互角以上の力を見せつけた。その戦闘中、デインは雨のように降り注ぐ落石から身を守るために炎の剣を携えた鎧の天使の姿から、この巨大な眼球へと形態変化したのである。

作中でのオームズ=バイ=ゴアの邪眼の外見は、巨大な黒い眼球であった。薄気味悪い灰色の骨の眼窩に収まっていて、背後には不快な静脈や神経末端が垂れ下がっていた。

若かりしトー・ウォーキ(Tor Wauki the Younger)

データベースGathererより引用

落石が収まると、割れた花崗岩の山の上に、デインは岩埃に塗れた巨大な眼球の姿となって鎮座していた。トー・ウォーキはその姿を見て笑い。「いったい何のつもりだ。死ぬまで俺たちにウィンクする気かよ?」と怒鳴りつけた。

邪眼形態のデインはまばたきし、口なき声で返答した。「さあな。自分でもこの姿でどうしたらいいものか分からんのさ。だがね、君の降らせた小石を凌ぐには十分なタフさだよ。」そう言い返すとデインは再び別形態に変身し、戦い続けたのだった。

実は小説Champion’s Trialでは「オームズ=バイ=ゴアの邪眼」の名称は出て来ておらず、作者スコット・マクゴウ(Scott McGough)がファンサイトでの質問に答えて確定したものだ。

また、デインの変身体だとはいえ、小説Champion’s Trialが唯一邪眼の姿を描いたストーリー作品となっている。

登場ストーリー作品を確認できた。

次の節では、オームズ=バイ=ゴアの邪眼と同じドミナリアの眼球型クリーチャーを紹介しよう。



アーボーグの邪眼

“Edahlis, what is that thing? We should have stayed in Yavimaya . . . .”
–Aznaph, greenseeker
そりゃいったい何だ、エダリス? ヤヴィマヤに残るべきだったかなぁ……。
–緑探しのアズナフ
引用:アーボーグの邪眼(Evil Eye of Urborg)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

アーボーグの邪眼(Evil Eye of Urborg)

アーボーグの邪眼(Evil Eye of Urborg)
データベースGathererより引用

アーボーグの邪眼(Evil Eye of Urborg)はカードセット「時のらせん」収録のクリーチャー・カードである。

オームズ=バイ=ゴアの邪眼と同じく、ドミナリア次元の巨大な眼球型クリーチャーである。名前の通りアーボーグに生息している。

フレイバー・テキストは、ヤヴィマヤ出身のエルフ、エダリスとアズナフが故郷から遠く離れたアーボーグの地で、この邪眼に遭遇した場面だ。時のらせんは裂け目時代(AR4306年から4500年)の荒廃したドミナリアを舞台にしており、エダリスとアズナフは緑を探して世界中を旅しているのだ。

カードのメカニズム的には、オームズ=バイ=ゴアの邪眼の直系の派生カードである。呪文のコストは同じで、クリーチャー・タイプも同じ「眼」だ。パワー/タフネスは3/6から6/3へと数値が入れ替わっており、それに応じてか、これをブロックしたクリーチャーを破壊するという攻撃的な機能も持たされている。

アーボーグの邪眼は、おそらくオームズ=バイ=ゴアの邪眼と同種の生き物だと考えられるが、それ以外は何も分からない。

さいごに

オームズ=バイ=ゴアの邪眼(Evil Eye of Orms-by-Gore)一部拡大図

カードセット「ドミナリア・リマスター」での再録にかこつけてちょっとまとめてみた。

「オームズ=バイ=ゴア」って何なのか?現在に至ってもさっぱり分からない。公式に確定した設定が公開される未来は果たしてあるのだろうか?

では、今回はここまで。

オームズ=バイ=ゴアの邪眼の関連カード

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マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のカードセット「レジェンド」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説する。
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