イニストラード:蝕むもの、トクスリル

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蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)はカードセット「イニストラード:真紅の契り」収録の伝説のクリーチャー・カードである。

昨晩、MTGアリーナの「イニストラード:真紅の契り」シールド戦をプレイしたのだが、このトクスリル入りのデッキで7勝で勝ち抜くことができた。この伝説のナメクジ・ホラー、トクスリルの制圧力たるや圧巻で、何度もこれ1枚で逆転勝利を成し遂げられたのだ。

それで気になったのだ「このナメクジは一体何者だろう?」と。するとトクスリルの背景には、イニストラード次元のナメクジ教団とカエル教団のカルト対立という意外な設定があると判明した。

今回はこの伝説のナメクジを取り上げる。トクスリルとライバルの雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)も一緒に紹介しよう。

蝕むもの、トクスリルの解説

蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)

蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)
データベースGathererより引用

蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)はイニストラード次元の巨大なナメクジ・ホラーである。

ネファリア州のカルト教団「トクスリル神殿(Temple of Toxrill)」が、悪魔の血を注入したナメクジに古代の儀式と拡大化魔法を施して誕生させた怪物である。巨大で急速に増殖する性質を持ち、誕生するや神殿の半分を平らげてしまったほどだ。

トクスリル神殿は古くから対立するカルト教団「グロルナクの落とし子(Spawn of Grolnok)」の怪物グロルナクに対抗するためにこの怪物を創造したのだ。神殿の信奉者は信仰対象である二大怪獣の激突を心待ちにしているようだ。



モークラットの屍蛞蝓

“There’s not enough salt in all of Nephalia to wither that thing.”
–Ghoulcaller Enslow
「あんなのを萎れさせようなんて、ネファリア中の塩を全部集めてもまだ足りないぜ。」
–グール呼びのエンスロウ
引用:モークラットの屍蛞蝓(Morkrut Necropod)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

モークラットの屍蛞蝓(Morkrut Necropod)

モークラットの屍蛞蝓(Morkrut Necropod)
データベースGathererより引用

モークラットの屍蛞蝓(Morkrut Necropod)はカードセット「イニストラードを覆う影」収録のクリーチャー・カードである。

モークラット(Morkrut)はネファリア州の都市セルホフがある三角州に広がる湿地帯で、霊やバンシー、アンデッドが徘徊する地域だ。そこには、この屍蛞蝓(しなめくじ)のようなナメクジ・ホラーが生息している。

おそらくはトクスリルの元となったナメクジはこれの同類だったのだろう。

雑食するもの、グロルナクの解説

雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)

雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)
データベースGathererより引用

雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)は巨大な蛙の怪物であり、ネファリア州のカルト教団「グロルナクの落とし子(Spawn of Grolnok)」が秘儀魔法により創り上げた人工の「神」である。

グロルナクの落とし子はカルト教団「トクスリル神殿(Temple of Toxrill)」と遥か昔から対立をしていた。敵に差をつけるために、落とし子はギトラグの怪物(The Gitrog Monster)が産んだ(とされる)卵に教団の秘儀魔法をかけることで、このグロルナクを誕生させた。落とし子はこの怪物こそが真なる神グロルナクだと信じて愛し、人生を捧げて崇拝している。

現在では、ライバルのトクスリル神殿の方も怪物を生み出したと知り、落とし子は最終対決への準備を進めている。

ギトラグの怪物

ギトラグの怪物(The Gitrog Monster)

ギトラグの怪物(The Gitrog Monster)
データベースGathererより引用

ギトラグの怪物(The Gitrog Monster)はカードセット「イニストラードを覆う影」収録の伝説のクリーチャー・カードである。

ギトラグの怪物はネファリア州の高地で、ガヴォニー州に近いザヴァ湖に住まう恐ろしい怪物蛙だ。これの卵からグロルナクが生まれたとされる。



記事The Legends of Innistrad: Crimson Vowより

蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)の設定情報は、設定解説記事The Legends of Innistrad: Crimson Vowに記載されていたものだ。

記事原文から該当部を引用し、本サイトで独自に訳した文章を添えてみた。

蝕むもの、トクスリルの設定解説記事

蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)

特別イラスト版蝕むもの、トクスリル(Toxrill, the Corrosive)
データベースGathererより引用

Among the cults of Nephalia, there is no rivalry as ancient as the one the between the Temple of Toxrill and the Spawn of Grolnok. When the spawn supposedly summoned an avatar of their god, the temple followed suit, performing an ancient ritual (and casting a little enlarging magic) on a demon-blood-infused slug. The result was Toxrill, a gigantic, rapidly multiplying horror that devoured half of the temple just moments after creation. Toxrill’s remaining worshippers ecstatically wait to pit their creation again the Spawn of Grolnok’s monster.

ネファリアのカルト教団の中でも、トクスリル神殿とグロルナクの落とし子の間の対立ほど古くからあるものはない。落とし子が彼らの神の化身を召喚したらしいと分かると、神殿も追随して、デーモンの血を注入したナメクジに対して古代の儀式(および少しばかりの拡大魔法)を遂行した。その結果が巨大で高速増殖するホラー、トクスリルだ。そいつは誕生するとあっという間に神殿の半分を喰らいつくした。トクスリル崇拝者の生き残りは有頂天となって、自らの創造物がグロルナクの落とし子の怪物と対決するのを待っている。
引用:公式記事The Legends of Innistrad: Crimson Vow
上が英語原文。下が私家訳

雑食するもの、グロルナクの設定解説記事

雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)

特別イラスト版雑食するもの、グロルナク(Grolnok, the Omnivore)
データベースGathererより引用

There is no more bitter a rivalry among Nephalia’s cults than that between the Spawn of Grolnok and the Temple of Toxrill. Seeking to get a leg up on their rivals, the spawn obtained what a passing merchant insisted was one of the Gitrog Monster’s eggs. They cast an arcane ritual on the egg, one passed down through generations of cultists, and a humongous, oozing frog emerged. Declaring this monster the one true Grolnok, the spawn have dedicated their lives to doting on their “god.” Upon hearing that the temple had obtained their own monster, the spawn began preparations for their final battle.

ネファリアのカルト教団の中でも、グロルナクの落とし子とトクスリル神殿との間の対立ほど苛烈なものはない。ライバルに差をつけようと、落とし子は流れの商人からギトラグの怪物が産んだと言う1個の卵を入手した。彼らはその卵に、カルト教団に代々受け継がれた秘術儀式を施すと、異常に大きく、粘液を滴らせる蛙が顕現した。この怪物が真なる神グロルナクだと宣言して、落とし子は「神」への溺愛に人生を捧げたのだった。そして、神殿の方も怪物を手に入れたとの噂が入ると、落とし子は最終決戦の準備に取り掛かった。
引用:公式記事The Legends of Innistrad: Crimson Vow
上が英語原文。下が私家訳

さいごに

ヘンテコ設定のナメクジ教団とカエル教団と神たる二大怪獣を紹介したが、正直言ってこんな変な設定がつけられているとは驚きだった。

自分たちが創り出した怪物を「神」として崇めるカルト教団……まあ、ここまではいい。でも、その「神」同士を対決させて決着つけようって発想まで至ってしまうとなれば、それはホラーじゃなくて「怪獣ジャンル」の発想なんじゃないかな?と私は感じるのだが…。

でも両教団とも何だか楽しんで喧嘩していそうなのは嫌いじゃないんだよな。

では今回はここまで。

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