ロバラン傭兵団(Robaran Mercenaries)はドミナリア次元の半傭兵、半海賊の組織である。数々の英雄が所属していた。
カードセット「レジェンド」のジェディット・オジャネン(Jedit Ojanen)のフレイバー・テキストが初出で、後にジェディットが主役のコミックや小説三部作で登場した。
初出から28年後のカードセット「団結のドミナリア」でカード化された。
ロバラン傭兵団の解説

ジェディットの危機に駆けつけたアディラとロバラン傭兵団コミック版ジェディット・オジャネンVol.2より引用
ロバラン傭兵団(Robaran Mercenaries)は、AR34世紀(かそれ以前)の西ジャムーラ亜大陸南部で結成された半傭兵、半海賊の組織である。構成員は「ロバー(Robar)/複数形:ロバーズ(Robars)」1と呼ばれる。本拠地は、西ジャムーラ亜大陸スクールヴィア砂漠の西を流れるトロロン川、その中流域沿いの都市パルミラ(Palmyra)である。
最も有名なロバラン傭兵団は、3代目頭目2ジェディット・オジャネン(Jedit Ojanen)であろう。先代頭目アディラ・ストロングハートの名の下に、ジェディットはロバーズを率いてジャムーラ大陸を越えて冒険をした。悪意ある諸都市3や谷を征し、不毛の荒野や豊かな密林、危険な山脈を探検した。武力と共に、知識と法を携えて、入植そして開拓し、発展させた。ロバラン傭兵団たちは入植地や前哨地の統治者や領主、裁判官、造船業者、ギルド商人、その他の役人となった。
ジェディット頭目時代の栄華から1100年以上経ったAR46世紀現在でも、ロバラン傭兵団はドミナリアで活動し続けている。
ロバラン傭兵団のメンバー
主にカードとして存在しているメンバーを取り上げる。
初代頭目ハンディング・ギョルナーセン
ハンディング・ギョルナーセン(Hunding Gjornersen)はロバラン傭兵団の初代頭目である。ロバーズはハンディングが団結した当初は盗賊の集まりだった。ハンディングは荒くれ者たちをまとめ、腕っぷしの強さで君臨していたが、物語の10年前に副官アディラに頭目の座を譲って引退した。
コミック版ジェディット・オジャネンでは、頭目ではなくロバラン傭兵団の現役メンバーとして登場していた。

ハゼゾン・タマル
ハゼゾン・タマル(Hazezon Tamar)はジャムーラ南部の都市ブライスの統治者であり、ロバラン傭兵団の元メンバーであった。人間男性。
ハゼゾンはレジェンド・サイクル1小説三部作の物語から30年以上前から海洋生活をしていた旨が語られているため、ロバラン傭兵団は既にその時点には存在していたと考えられる。
メンバーかもしれない?スタング
スタング(Stangg)はロバラン傭兵団のメンバーであったかもしれない人物だ。
レジェンド・サイクル1小説三部作の物語の10年以上前、ハゼゾン・タマルとアディラ・ストロングハートが夫婦だった頃の海賊船の名称が「スタングの牙号(Stangg’s Talon)」であった。そのことから、スタングはその当時のメンバーで、船長であったかもしれないという説がファンから一定の支持を受けているのだ。
作中にはスタング本人は登場しておらず、言及も少ないため、カードセット「団結のドミナリア」現時点では真偽は不明のままだ。

2代目頭目アディラ・ストロングハート
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アディラ・ストロングハート(Adira Strongheart)コミック版ジェディット・オジャネンVol.1より引用
アディラ・ストロングハート(Adira Strongheart)はロバラン傭兵団の2代目頭目である。
ハンディング・ギョルナーセンからアディラに代替わりした後に、ロバーズは傭兵団へと組織改革された。アディラの個人護衛団「七人衆(The Circle of Seven)」もこの時に作られたものと考えられる。
アディラは暴君ヨハン(Johan)による侵略戦争において命を落とした。その後を継ぎ、三代目頭目となったのが虎人ジェディット・オジャネンである。
七人衆のジャスミン・ボリアル
ジャスミン・ボリアル(Jasmine Boreal)は、アディラの七人衆としてロバラン傭兵団に参加していた。ただし、活動時期は長く見積もって一月半程度の短期間に過ぎない。

3代目頭目ジェディット・オジャネン
ジェディット・オジャネン(Jedit Ojanen)は3代目頭目にして、最も有名なロバーズの英雄である。
初めはアディラ時代のロバラン傭兵団の同行者となり、間もなく七人衆同然4に扱われ、アディラの副官シモーヌが亡くなった後に次の副官に任命された。
本記事で先述したように、ジェディット頭目時代にロバラン傭兵団はジャムーラを越えて探検と開拓を行って、各地の入植地を統治した。

AR46世紀のロバラン傭兵団
AR4562年現在でもロバラン傭兵団は存続している。初カード化されたこのロバラン傭兵団に関しては次の節で改めて取り上げる。
ロバラン傭兵団のカード
“We learned from the best. And the worst. Pretty much whoever was available.”
「我々は最善から学ぶ。最悪からもだ。あらゆるものから学ぶのだ。」
引用:ロバラン傭兵団(Robaran Mercenaries)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
ロバラン傭兵団(Robaran Mercenaries)はカードセット「団結のドミナリア」でカード化されたAR4562年現在の組織の姿である。
カードセット「レジェンド」のリデザインされたキャラクターを除いて、カードセット「団結のドミナリア」は全て現在時間軸(AR4562年)のカードだと公式に明言されている。したがって、ロバラン傭兵団は1100年以上の長い歴史を受け継ぐ組織として存続していることになったのだ。
ロバラン傭兵団のフレイバー・テキスト
“We learned from the best. And the worst. Pretty much whoever was available.”
「我々は最善から学ぶ。最悪からもだ。あらゆるものから学ぶのだ。」
ロバラン傭兵団のフレイバー・テキストの和訳版には引っ掛かるところがある。
和訳製品版は「我々は最善から」「最悪からも」「あらゆるものから学ぶ」と書かれているので、人や物や出来事や一切合切のものから何か学びを得るという意味合いになっている。
ところが「あらゆるもの」の原文該当部は「Pretty much whoever」つまり「ほぼ誰でも・ほとんどどんな人でも」という意味だ。いわば「あらゆるもの」ではなく「あらゆる者」なのだ。
「我々は最善から学ぶ。最悪からもだ。あらゆる人物から学ぶのだ。」
フレイバー・テキストを訳し直してみた。
その上でカードの機能を見ると合点がいく。このカードは「あなたがコントロールしている『すべての伝説のクリーチャー』の起動型能力を持つ」とある。ロバラン傭兵団は、最善でも最悪でも「どんな人物(伝説のクリーチャー)」からでも学びを得る、とそういうことだ。
さいごに
ロバラン傭兵団がまさかのカード化を果たした。そこで、このような組織概要と主要メンバーを取り上げた記事にまとめてみた。
将来的には本記事を大幅に再編集したい。マイナーだが名前付きのメンバー、アディラの七人衆、そしてコミック版ジェディット・オジャネンに出てきた無名メンバーたちを総ざらえした記事にしようと考えている。
では今回はここまで。
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