ウルグローサ次元の暦は「世代紀」で記される。1
ウルグローサの暦
世代紀(The Generations)とは、ラヴィの黙示の鐘による大破壊を始まりとして、何世代目に当たるかを意味している。1世代紀はほぼ20年に相当する。黙示の鐘の大破壊以前の歴史表記法は明かされていない。
カードセットの時代設定
ウルグローサを舞台としたカードセットは「ホームランド」である。コミック情報によると、ホームランド現在は第31世代紀であり、これはプレインズウォーカーのセラがウルグローサから姿を消してちょうど20年後である。
Duelist誌34号(1999年2月発行)掲載の年表において、ホームランドはアルガイヴ暦でAR3800年頃~4130年と公表された。330年間の幅があるが、第31世代紀がその期間のどこに相当するのかは不明瞭である。この年表は後に旧公式サイトでも掲示されて、カードセット「ミラディン」まで新しいカードセットが発売されるたびに追記されていったが、ホームランドのデータは曖昧さを残したままそのうちサイトから年表自体が消えてしまった。
世代紀とアルガイヴ暦の対応が明確化されたのはカードセット「ドミナリア」期のことである2。The Art of Magic: The Gathering – Dominariaによると、第30世代紀でセラがウルグローサを離れてドミナリアのサーシ(Sursi)に移動したのがAR3780年頃である。
したがって、年表のAR3800年とは第31世代紀つまりホームランドの現在であったことになる。さらにウルグローサの20年はドミナリアの20年と同じであると示されたことになる。
逆算すると、第1世代紀の始まりである黙示の鐘の大破壊はAR3200年頃である。これは小説Time Spiralでの黙示の鐘はカローナ戦争の1000年以上前という記述とも合致する。
ウルグローサの世代紀と神河
黙示の鐘の大破壊がアルガイヴ暦で特定できたことで、実は神河次元の時代特定にも貢献することになった。
黙示の鐘は次元の裂け目を作り広げてドミナリア次元に響き渡り、さらに鉤爪門を経由して神河次元へと到達した。次元構造の損傷が神河の現し世(物質世界)と隠り世(スピリット世界)との境を曖昧にして、その結果、神の乱が勃発する遠因になる。
神河ブロック(神河物語、神河謀叛、神河救済)の物語はAR3200年よりも後の時代の出来事となる。梅澤の血統がドミナリアのマダラに渡来するのもそれよりも後になる。
ウルグローサの年表
黙示の鐘の大破壊前
プレインズウォーカーの「いにしえの者」と「トルガス」の2派閥による戦争。
第1世代紀(AR3200年頃)
ラヴィが黙示の鐘で大破壊を起こす。
第30世代紀(AR3780年頃)
セラがウルグローサを去る。
第31世代紀(AR3800年頃)
ホームランド現在。
第51世代紀(AR4205年)
ウルザがアナーバのテイジーア3とダリアを訪問する。4
第66世代紀(AR4500年)
レシュラックがセンギア城上空に出現する。5
大修復が完了する直前、センギア男爵は吸血鬼の軍勢を引き連れ、居城の地下にある次元門をくぐり抜け別の次元へと旅立った。6
ウルグローサの暦のまとめ
- ウルグローサの暦は黙示の鐘の大破壊を起点とする「世代紀」で記される。
- 第1世代紀=AR3200年頃。1世代紀=20年。
- 神河次元の神の乱はAR3200年よりも後の時代の出来事。
- 大まかな年表を作成した。
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- 日本のMTG wikiで何年も前に記事を書いたとき、「世代期」と訳したけれど本サイトでは「世代紀」で統一する
- ドミナリアの発売は2018年発売。現実世界でおよそ20年が経過している
- 本サイトでは、過去の雑誌記事の「テイザー」ではなく正確な発音の「テイジーア」表記で統一する
- 出典:小説Invasion
- 出典:小説Future Sight
- 出典:公式記事The Legendary Characters of Commander Legends, Part 1