放浪者の介入(Wanderer’s Intervention)はカードセット「神河:輝ける世界」収録のインスタント・カードである。
今回は放浪者(放浪皇)がジン=ギタクシアスを一刀両断する注目のストーリー・カードを解説する。記事最後では、和訳製品版のフレイバー・テキストで気になった点も指摘している。
放浪者の介入の解説
Just as Jin-Gitaxias’s victory seemed certain, the Wanderer appeared, her blade already in motion. One mighty slash was enough to take the praetor out of the fight.
ジン=ギタクシアスの勝利が確実に見えた刹那、その放浪者が現れ、既にその刃は振り下ろされていた。その強力な一閃は法務官を戦闘不能にするには十分であった。
引用:放浪者の介入(Wanderer’s Intervention)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
放浪者の介入(Wanderer’s Intervention)はプレインズウォーカーの放浪者(The Wanderer)の斬撃を表した新たなカードだ。カードセット「灯争大戦」収録カードの放浪者の一撃(Wanderer’s Strike)とは設定的には同じものと言えるだろう。
しかし、この放浪者の介入はただの斬撃を放ったシーンではない。注目のストーリー・カードに選ばれている1枚なのだ。
放浪者の介入のストーリー
この場面は連載ストーリーの第4話(原文、公式和訳版)で描かれている。
漆月魁渡(しづき かいと:Kaito Shizuki)とタミヨウ(Tamiyo)は、放浪者を永岩城に残してタメシの研究所に乗り込んだ。しかし、2人を待ち構えていたジン=ギタクシアス(Jin-Gitaxias)とテゼレット(Tezzeret)に圧倒されて捕らえられてしまった。
遠隔視によって2人の窮地を見た放浪者は、大神香醍(きょうだい)の助力を得て永岩城から遠く離れた研究室へと危険な瞬間移動を試みたのだ。
魁渡とタミヨウは手術台に拘束され実験体にされようとしていた。しかしその時、突如実体化する放浪者。現れるや否や刀の一閃を放って、法務官ジン=ギタクシアスを一刀両断した。
かけがえのない友を救った放浪者はようやく故郷に帰って来たと実感できたのだった。
放浪者の介入のフレイバー・テキスト
Just as Jin-Gitaxias’s victory seemed certain, the Wanderer appeared, her blade already in motion. One mighty slash was enough to take the praetor out of the fight.
ジン=ギタクシアスの勝利が確実に見えた刹那、その放浪者が現れ、既にその刃は振り下ろされていた。その強力な一閃は法務官を戦闘不能にするには十分であった。
以上のように、このカードは非常に格好のいい場面なのだ。だがしかし、和訳製品版のフレイバー・テキストがなんか引っ掛かる。
「その放浪者」
「その刃」
「その強力な一閃」
……「その」が多すぎやしないだろうか?特に「その放浪者」の「その」はこの文脈では不要だ。
そこで「その」を1つに減らしてみたのだが、やっぱり変な引っ掛かりは無くなった。こっちの方がいい。
ジン=ギタクシアスの勝利が確実に見えた刹那、放浪者が現れ、既にその刃は振り下ろされていた。強力な一閃は法務官を戦闘不能にするには十分であった。
「その」は1つで十分ですよ。わかってくださいよ。
では今回はここまで。
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