灯争大戦:放浪者

スポンサーリンク

放浪者(The Wanderer)カードセット「灯争大戦」収録のプレインズウォーカー・カード。

放浪者の解説

放浪者(The Wanderer)

データベースGathererより引用

放浪者(The Wanderer)は灯争大戦のストーリー「第二幕第一場(Act2, Scene1)」に属するカードとして紹介されている(WAR Story Scenes参照)。

「放浪者」とだけ知られるこの人物は灯争大戦で初登場となった完全新規のプレインズウォーカーである。人間の女性に見える。素性を隠し正体不明であるという設定を反映させてか、このカードはプレインズウォーカー・タイプを保有しない異例の特徴を持たされている。

剣の達人である「放浪者」は、自身に与えられる運動エネルギーを吸収することができ、吸収したエネルギーを剣撃として放出する能力を有している。この彼女の固有能力は、カードのメカニズムでは「パワー4以上のクリーチャーの追放」能力として表現されている。放浪者の名前を冠するカード「放浪者の一撃(Wanderer’s Strike)」も同様に彼女の能力を再現したものである。

もうひとつの「放浪者」の特徴はプレインズウォークである。普通と違って、放浪者は次元移動後に即座にプレインズウォークでき、しかも、それを連続実行可能である。素晴らしい恩恵であるが制御には難ありである。この能力は常時発動してしまっているためだ。

通常のプレインズウォーカーはそれなりの労力を払ってやっとプレインズウォークすることができるが、「放浪者」の場合は集中していないと勝手にプレインズウォークしてしまう。次元から次元へ、そしてまた別の次元へと無作為な場所に連続でプレインズウォークするのだ。ある意味、呪いである。



「Tolarian Community College」のカードプレビュー動画

放浪者のカードプレビューはYoutubeの「Tolarian Community College」で行われたが、カードセット「灯争大戦」の発売時点では、放浪者の設定情報はこのプレビュー動画と、小説War of the Spark: Ravnicaでの限られたものしかまだ公開されてはいない。

放浪者のプレビュー動画9分4秒から設定が解説されている。

放浪者のフレイバー・テキスト

放浪者(The Wanderer)

放浪者(The Wanderer)
ステンドグラス・デザイン版
公式記事より引用

Magic: The Gathering Arena(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)」のステンドグラス・デザイン版、放浪者(The Wanderer)にはフレイバー・テキストが特別に設けられている。

Davriel stood to back with the mysterious stranger as Eternals closed in from all sides. “Nice hat.” he remarked, trying to sound as unflappable as she looked.
The Wanderer sliced through three of the approaching undead with an effortless sweep of her broadsword. “Nice mask.” she replied, with more than a hint of sarcasm.
–The Wanderer and Davriel Cane
永遠衆が四方八方から迫る中、ダブリエルはどこか不思議な雰囲気を持つ見知らぬ人物と背中合わせになった。「良い帽子だな」と努めて落ち着いて声をかける。彼女の雰囲気に負けぬくらい落ち着いて。
放浪者は広刃の剣を軽くなぎ払い近づくアンデッドを3体まとめて切り裂いた。「良い仮面ね」やや皮肉を込めた口調で返ってきた。
–放浪者とダブリエル・ケイン
引用:放浪者(The Wanderer)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳

このフレイバー・テキストは完全新規のものだ。内容は全身白装束の放浪者と、黒づくめのダブリエル・ケイン(Davriel Cane)の戦場でのやり取りとなっている。ダブリエルは放浪者のつば広の帽子を褒めると、お返しに放浪者がダブリエルの仮面を皮肉交じりに褒めている。小説小説War of the Spark: Ravnicaでもこの2人が同じ場所で戦っている場面が出てくる。

放浪者の日本オリジナルアート版

放浪者(The Wanderer)
日本オリジナルアート版
公式記事より引用

カードセット「灯争大戦」のプレインズウォーカー・カードには、日本オリジナルアート版が存在している。これは日本語版「灯争大戦」のパックから約50%の確率で普通のカードの代わりに出てくるものだ。



放浪者の登場するカード

カードセット「灯争大戦」の中で放浪者が関係するカード

灯争大戦のストーリー

第二幕第一場

第二幕第一場でのプレインズウォーカー集合の情景は圧巻だが、注目のストーリーに指定されているカードはない。この第二幕第一場は登場人物の顔見せ的な意味合いが強いと思われる。

小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり)

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaでは、放浪者は後半の戦場で能力を駆使して戦っている。全身白づくめの放浪者は、全身黒づくめのダブリエル(Davriel)と対称的であった。
WAR Story Scenesでは灯争大戦のストーリー「第二幕第一場」とされている。しかし、小説での登場はかなり後になっており、WAR Story Scenesの分類でいうなら第三幕になってからである。
答え合わせ(ネタバレ注意)
サルカン・ヴォル(Sarkhan Vol)とは以前から知り合いのようである。少なくとも互いの名前を呼び合う程度には知っていた。
答え合わせ(ネタバレ注意)
灯争大戦が終結して「不滅の太陽(Immortal Sun)」の機能が停止されると放浪者はすぐにプレインズウォークして姿を消した。

小説War of the Spark: Forsakenでその後どうなった?

小説War of the Spark: Ravnicaの続編小説War of the Spark: Forsakenではどうなったのか?

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

その後どうなった?(ネタバレ注意)
今作では放浪者はラル・ザレックとコンビを組む。灯争大戦の戦犯テゼレット(Tezzeret)を追うラルに協力し追跡を開始する。

この作品は三本柱のストーリーが並行して展開するが、その内のテゼレット編では放浪者は準主役として扱われている。

放浪者の関連記事

カードセット「灯争大戦」関連のリスト

灯争大戦
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のカードセット「灯争大戦」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説する。