秋の新カードセット「エルドレインの王権」の新規カードが2種類プレビューされた。秘儀の印鑑(Arcane Signet)と伝承の語り部、チュレイン(Chulane, Teller of Tales)だ。
出典:公式記事A New Era of Brawl(公式和訳ブロールの新時代)
ブロールデッキ
「エルドレインの王権」からの新商品「ブロールデッキ(Brawl Decks)」の紹介記事A New Era of Brawl(ブロールの新時代)で、新カードが2種類プレビューされた。
秘儀の印鑑(Arcane Signet)と伝承の語り部、チュレイン(Chulane, Teller of Tales)。
「エルドレインの王権」のカードプレビューは9月頃予定のはずなので、今回の新カード公開は特例である。そのためか公開されたカード画像は和訳版でなく英語版であった。
新規カードは「エルドレインの王権」収録のカードである、とはいうものの「ブロールデッキ」限定の番外カードかもしれない。記事ではその辺の言及がない。
なお、ブロールデッキの解説や、ブロールという遊び方、ブロールのこれまでの変遷など、それらは本サイトが扱う範囲ではないので出典記事を参照のこと。
秘儀の印鑑(Arcane Signet)
It started as a mere drop of water. The Magic Mirror crystallized it into much more.
引用:秘儀の印鑑(Arcane Signet)のフレイバー・テキスト
公開されたカードは和訳版画像ではないので、フレイバー・テキストも英語原文のままである。このフレイバー・テキストの中で「The Magic Mirror」という気になる単語が出てきているが、エルドレインの物語に関連する魔法の鏡なのだろうか?
伝承の語り部、チュレイン(Chulane, Teller of Tales)
伝承の語り部、チュレイン(Chulane, Teller of Tales)は伝説の人間男性のドルイド。
アーサー王伝説には魔術を使うドルイドが登場する。もしかすると魔術師マーリンや魔女モルガンなどに相当する役割を、エルドレインではチュレインが担うことになるのかもしれない。→「エルドレインの王権」は「アーサー王伝説」をモチーフの1つにしている。参考:エルドレインの王権:第2報
イラストを担当したVictor Adame Minguezの一連のツイートではチュレインのフルアートとスケッチが公開されている。
あまりにも気になって仕方がなかったところ
出典記事の公式和訳版ブロールの新時代で引っ掛かりを覚えてならなかった部分から、最も気になったものを一つだけ挙げておく。
But despite the initial excitement, we hit some pretty big bumps in the road. The almost too-coincidentally named Baral, Chief of Compliance was a huge problem and we had to ban it
しかし当初の盛り上がりとは裏腹に、私たちは大きな問題に直面することになった。奇遇にも物語と同様に《遵法長、バラル》が問題を起こし、私たちはそれを禁止せざるを得なくなったのだ
公式記事から一部抜粋。
上が英語原文。下が公式和訳
原文を読んでみると、かつて「ブロール」がユーザーに受け入れられるかの小規模テストを行った際、スタンダード環境には「遵法長、バラル(Baral, Chief of Compliance)」というカードが存在して、ブロールで大きな問題を発生させてしまった。それがブロール自体にとって不運なスタートだった。遵法長、バラルの存在は「almost too-coincidentally(ただただ(不運な)偶然)」だった。…という文脈である。
和訳にある「物語と同様に」というのは、いったいどこから出てきたのだろうか?原文にはそんな語句はどこにもないのに。