純白のドラゴン(Alabaster Dragon)はカードセット「ウェザーライト」収録のクリーチャー・カードである。
本記事では、ドミナリア次元に生息する純白のドラゴン族を解説する。
追記(2022年10月4日):上古族トリーヴァとの関係する可能性を新たに記した。
純白のドラゴン
純白のドラゴン(Alabaster Dragon)はドミナリア次元のドラゴンの1種である。
「純白」と訳された「Alabaster」は「雪花石膏」のことで、あるいは、それと同様に「白く滑らかな」形容としても使われる言葉だ。イラストで一目瞭然だが、名前通りに全身が白いドラゴンが描かれている。ちなみに画面右の飛翔艦はウェザーライト号であり、これはAR4204年の光景だ。
新アルガイヴのドラゴン国
イーサン・フライシャー(Ethan Fleischer)は純白のドラゴンの設定をツイートで解説している(出典リンク)。
ドミナリア次元テリシア地方の新アルガイヴ島には、2つのドラゴン国(Dragon Nation)が存在している。その1つが純白のドラゴンである。
純白のドラゴンは穏やかで賢明であり、新アルガイヴでは雲の浮かぶ高空まで上昇して行く姿を見られる。めったに地上に降り立つことはなく、何週間も上空で過ごすのである。
ちなみに、新アルガイヴのもう1つのドラゴン国は、カー分水嶺のプローシュ(Prossh)が支配するドラゴンたちだ。
上古族トリーヴァ
トリーヴァ(Treva)ら5体の上古族ドラゴンは、神話時代にドミナリアを300年間支配していた。その時代の終焉に、トリーヴァは現在の新アルガイヴの首都アーギヴィーアの位置に封印された。
トリーヴァは純白のドラゴンと同じく全身が白い共通点がある。ただ、トリーヴァの翼は天使のような羽毛があるが、純白のドラゴンの方は典型的なコウモリに似た形態をしており、この点では全く違っている。
相違点はあるとはいえ、地域と全身の体色が一致するところから考えて、トリーヴァの血統が現在の純白のドラゴンに繋がる可能性はありそうだ。
純白のドラゴンの登場作品
AR4205年からのファイレクシア侵略戦争では、2つの小説作品で純白のドラゴンが登場している。
小説Invasionでは、ザルファーの戦いでドミナリアの大魔道士たちが召喚した様々な白のクリーチャー軍団の中に、純白のドラゴンの姿があった。ただし、この軍団は召喚呪文で生み出された産物(つまり霊気による複製)であり、本物ではなかった。
小説Planeshiftでは、デアリガズが指導者を務めるドミナリアのドラゴン国家群(Dragon Nations)の中に純白のドラゴン族が存在感を示していた。古代アルガイヴのドラゴン族であり、砂漠の地面よりも空の雲間でこそ寛ぐ純白の生き物だ、と語られていた。
現在の純白のドラゴンの設定は、小説Planeshiftにおける記述を基に整理拡張したものであるに違いない。
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