鉤手の船乗り(Hookhand Mariner)はカードセット「イニストラード:真紅の契り」収録の両面のクリーチャー・カードである。裏側は鉤裂きの略奪者(Riphook Raider)だ。
間も無く発売される「イニストラード:真紅の契り」のカードについて、小ネタを拾って解説する。今回はこのカードだ。
鉤手の船乗り//鉤裂きの略奪者の解説
鉤手の船乗り
The local gossips swore Nesmith lost his hands in a fight with a werewolf.
巷の噂によると、ネスミスは人狼と闘って両手を失ったらしい。
引用:鉤手の船乗り(Hookhand Mariner)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

鉤手の船乗り(Hookhand Mariner)
公式カードギャラリーより引用
鉤手の船乗り(Hookhand Mariner)はカードの表側(昼面)で、両手を失って鉤を取り付けた船乗りの男性ネスミス(Nesmith)である。
鉤裂きの略奪者
They weren’t entirely wrong.
噂はあながち間違っていなかった。
引用:鉤裂きの略奪者(Riphook Raider)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

鉤裂きの略奪者(Riphook Raider)
公式カードギャラリーより引用
鉤裂きの略奪者(Riphook Raider)は裏側(夜面)で、人狼の姿となった鉤手の船乗りだ。
鉤手の船乗り//鉤裂きの略奪者のフレイバー・テキスト
英文でしか通じない冗談が多い中で、このカードは日本語でも分かりやすいダジャレなので助かる。
The local gossips swore Nesmith lost his hands in a fight with a werewolf.
巷の噂によると、ネスミスは人狼と闘って両手を失ったらしい。
鉤手の船乗りの方は、ネスミスが両手を失った原因に関する噂だ。
「in a fight with …」は普通は「…との戦いで」「…を相手にした戦いで」という意味の言い回しだ。和訳製品版の「人狼と闘って」は、人狼を相手に戦って、と読めるので正しい。
しかし、夜面になると鉤手の船乗り自身が人狼であったと判明する。
They weren’t entirely wrong.
噂はあながち間違っていなかった。
こっちのフレイバー・テキストはそのままの意味だ。噂は必ずしも間違いとは言えないものだった。
というのは、鉤手の船乗りの方の「in a fight with a werewolf」は、そう読もうと思えば「人狼と一緒に戦って・共闘して」とも読めないことはないからだ。
一方、和訳製品版では、「人狼と闘って」の助詞「と」は人狼と一緒にの方でも問題なく通じるし、どちらの意味で読んでも自然な表現である。
このように英語原文はちょっと無理をしているが、日本語は助詞「と」の使い勝手の良さに助けられて、原文よりもすっきりとしたダジャレが成立している。
まあ、「人狼と闘って」ってホントは「人狼と一緒に闘って」って意味の方かよ、下らないんだよなぁ…でも「噂はあながち間違っていなかった。」という淡々とした落ちの文章はじわじわくるかもしれない。日英どちらの表現でもその辺に差はなく同じに感じた。
以上で今回の小ネタはおしまいだ。両手が鉤になった原因よりも、その両手で日常生活をどう乗り切っているのか不便ではないか、そっちの方が知りたかった気持ちが正直なところだが…。
では今回はここまで。
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