皇国の修復機(Imperial Recovery Unit)はカードセット「神河:輝ける世界」収録のアーティファクト機体カードである。
カード名が「修復機」と和訳されているが、何を修復しているのだろうか?とちょっとこの名前に引っかかりを感じたので今回はそこを考えてみた。
皇国の修復機の解説
皇国の修復機(Imperial Recovery Unit)は神河次元の皇国所属の人型巨大メカである。
皇国の修復機のイラストとメカニズム
イラストを見ると、この巨人メカは鎧武者を両手で抱えて運んでいるのが確認できる。鎧武者は右胸を負傷して出血しており、ぐったりと力なく横たわっている。周囲は戦場のようで、破壊されたメカの残骸や遺体がそこかしこに見える。

皇国の修復機のイラストを部分拡大
カードのメカニズムに目を向けると、攻撃に参加するたびにマナ総量2以下のクリーチャーか機体のカードを墓地から1枚手札に戻すことができる。戻せるカードのマナ総量2以下という制限は、このカードがマナ総量3であることから考えて、このメカは自身より小さな対象しか運搬できない、ということであろう。
以上から考えて、この皇国メカは戦場でのメカ回収や生存者の救助任務を任されているようである。だがそうなると「修復機」という和名がちょとしっくりこない。このカード名は正しいのだろうか?
皇国の修復機のカード名
英語原文の「Recovery Unit」は、和訳製品版では「修復機」と訳されている。
カードのメカニズム的には墓地から機体やクリーチャーを手札に戻しているので「修復」は正しい意味合いのようにも思える。しかし、イラストを確認したところ戦場での生存者救助を行っており、人に対して「修復」という表現はちぐはぐな感じがしてならない。
そこで辞書的に「Recovery Unit」を引いて意味を確かめてみた。すると確かに「修復装置」との訳例は存在はする(なくはない)ようなのだが、もっとごくごく一般的には「回収装置・回収ユニット・回収器」といった意味で訳されていた。
単語単位でも調べてみた。「Recovery」は「回収」や「回復」だ。「Unit」の方は「構成単位・ユニット」などの意味があるが、軍事関係では「部隊」の意味もあった。
イラストでは修復はしておらず、負傷者を運搬していると既に確認済みだ。
したがって、メカの「修復機械」でなくて、メカや生存者の「回収部隊」。こっちの方が単語の意味的に素直でしっくりくる。
このカードは「皇国軍の回収部隊に配備されたメカ」で間違いなさそうだ。
個人的に納得できる結論が出せた。では今回はここまで。
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