カード紹介:ソーン騎士団

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ソーン騎士団(Knights of Thorn)はザ・ダークに収録されたクリーチャー・カード。

ソーン騎士団の解説

鬨の声が響き渡るや、ゴブリンの大群は瓦解し逃走を始めた。騎士団の第一波が敵の戦列に穴を穿ったのだ。
–ソーンのティヴァダール「ゴブリン戦史」
(引用して私家訳:Knights of Thornのフレイバー・テキスト)

ソーン騎士団(Knights of Thorn)

データベースGathererより引用

ソーン騎士団ドミナリア暗黒時代のテリシア大陸で活動した武装組織。創設者はソーンのティヴァダール(Tivadar of Thorn)

暗黒時代のテリシアでは、ゴブリンが隆盛し、大群となって都市や街を襲撃していた。例えば、テリシア北東のフラーグ山脈のゴブリンや、サルディア山脈地下のドワーフ王国廃墟を巣穴として繁殖したゴブリンなどが知られている。

こういったゴブリンの脅威に対抗するために、ソーン出身のティヴァダールが創設したのがこのソーン騎士団である。ソーン騎士としてラクジュスィの名前が知られる。夢の紡ぎ手ラスプーチンは騎士団に協力した魔術師である。

カードの能力のプロテクション(赤)は、赤に属するゴブリンの攻撃に対する耐性を表現したものであろう。ザ・ダーク当時は赤に対するプロテクション能力は珍しいものであった。

ソーン騎士団とティヴァダールの物語はザ・ダークでは、自身のカード化を含め、3種類のカードで描かれている(残りは「士気高揚(Morale)」と「Tivadar’s Crusade」)。ザ・ダークと言えば、Duelist誌編集陣1に「背景にある物語はナラティブなイベントに乏しい」2と評されたカードセットである。その中にあって、3種類のカードで一連のストーリーを通しているソーン騎士団の存在は、実はとても貴重なのだ。



ソーン騎士団のストーリー

残念ながら小説作品での露出はほとんどない。

短編A Monstrous Dutyでは、フラーグのゴブリンの脅威とソーン騎士団の存在が垣間見える。都市国家アングリマーのローガン王はフラーグのゴブリン討伐を試みて失敗している。ローガン王は自分と自分の兵士が、ラクジュスィとソーン騎士団であるかのような錯覚をして栄光を望み戦いを挑んで惨敗したと酷評されている。

小説The Gathering Dark3では、ソーン出身のティヴァダール少年が端役として登場している。ジョダーが見たところ13歳くらいで、武具が大きくてサイズが合わず、野営地で捕虜の見張り役をしていた(実はこの時にはすでにソーン騎士団を創設したことになる…!?)。

ソーン騎士団のトリビア

ザ・ダークに和訳版はないため、このカードも日本語で印刷されたことはない。しかし、カード名の「Knights of Thorn」はフレイバー・テキストでは「茨の騎士」と訳されたものがある。これは直訳としては問題ないものの設定的にはふさわしくない。小説The Gathering Dark「Thorn」が植物の「茨」ではなく地名だと判明したのだ。おかしな事態になってしまったが、後から設定付けされたものなのでそこを責めるのは酷というものだ。

ところが、時のらせんでソーン騎士団創設者であるティヴァダールがカード化された際にも、設定を反映せずに「茨の騎士」のままだった。小説発売から7年も経過していたのに。競技ゲームとしては支障なくプレイできるから問題ないだろって…言われても、ヴォーソスは納得できないんだよな…という落胆は当時しばしば目にした。

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  1. Duelist誌はウィザーズ社公式の専門誌。日本のデュエリストマガジンの方ではない
  2. 出典:Official Encyclopedia
  3. 以前は電子書籍版が存在したが2019年現在ではなくなっている