カード紹介:夢の紡ぎ手ラスプーチン

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夢の紡ぎ手ラスプーチン(Rasputin Dreamweaver)はカードセット「レジェンド」でカード収録されたキャラクター。主に統率者戦(EDH)で使われることがあるこのカードについて解説する。

夢の紡ぎ手ラスプーチンの解説

Rasputin Dreamweaver

データベースGathererより引用

夢の紡ぎ手ラスプーチンドミナリア暗黒時代の人間の魔術師男性である。

暗黒時代のテリシアではゴブリンの大群が脅威となっており、ソーン騎士団はゴブリン族の根絶に献身する組織であった。夢の紡ぎ手ラスプーチンはソーン騎士団に援助した魔術師として知られている。



夢の紡ぎ手ラスプーチンの設定公開は登場から12年後

実はラスプーチンの設定はカードセット「レジェンド」が発売されてから12年も経って初公開されたものだ。

カードセット「時のらせん」において、ソーン騎士団創設者ティヴァダールがカード化された際、公式記事The Legends of Time Spiralでラスプーチンの設定が公開された。

これまでラスプーチンは小説やコミック、記事でも一言も言及されていないキャラクターだったので、この設定公開は(たった1文だけであっても)衝撃的であった。レジェンド収録のラスプーチンとザ・ダーク収録のソーン騎士団を結びつけて考えていたヴォーソスも恐らくいなかったのではないだろうか?1

意外な設定公開であったとはいえ、「英雄的な騎士団の指導者」と「助言者の魔術師」。この組み合わせはアーサー王とマーリンなど定番中の定番である。少年騎士団長ティヴァダールを支える賢者ラスプーチンの姿はいかにもしっくりくるものだ。

夢の紡ぎ手ラスプーチンのストーリー

ラスプーチンは小説やコミックには登場していない。あのクレイトン・エマリィ作品ですら悪態で1回も登場したことがない。

夢の紡ぎ手ラスプーチンのトリビア

ロシア系の名前に馴染みのない日本人としては「ラスプーチン」と聞くと、どうしてもロシアの怪人物「グリゴリー・ラスプーチン」を連想してしまう。

「カードのラスプーチンはロシアの実在した僧侶がモデルなのだろうか?」かつて資料を漁って調査したことがある。

最初に結論から言うと「違う」である。夢の紡ぎ手ラスプーチンはグリゴリー・ラスプーチンではない。

カードセットの「レジェンド」の開発者スティーヴ・コナード(Steve Conard)は、レジェンド当時からカードの開発秘話を惜しげ無く語ってくれる人物であった。

例えば…
「堕天使(Fallen Angel)」と言うカードは「セラの天使(Serra Angel)」の神聖が汚されたとしたらという発想が原点である2とか、
「Alchor’s Tomb」のAlchorはウィザーズ社社長(当時)のピーター・アドキンソンのD&Dの持ちキャラクターの名前を拝借したものだ3とか、
「ネブカドネザル(Nebuchadnezzar)」は古代メソポタミアのカルデア帝国の王ネブカドネザルがモチーフだよ4とか…。

こう言った具合にインタビュー記事などで度々語ってくれている。

公式記事A real legendによると、レジェンド開発時には、現実世界の伝説の人物をカード化する案が確かに存在していた。けれど、スティーヴ・コナードはその案を破棄している。実際にカードとして残ったのは「ネブカドネザル(Nebuchadnezzar)」だけであった。そもそも開発時の現実世界モチーフの人物リストにさえ「グリゴリー・ラスプーチン」の名前は載っていないのである。

「ラスプーチンといったら、ロシアのラスプーチンに違いない。おそらくそうに違いない。」
そんな当時の思い込みは、我ながら浅はかだったなぁ…と自戒を込めてここに記す。
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夢の紡ぎ手ラスプーチンの関連カード

カードセット「レジェンド」関連のリスト

カード紹介:レジェンド
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のカードセット「レジェンド」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説する。
  1. 2000年頃の熱心なファンによる個人サイト「The Legends of Magic」では、ティヴァダールを援助する魔術師役は同じザ・ダークのキャラクターであるイス卿とされていた。この情報は調査したところ公式な裏付けが見つからなかった。おそらくファン設定の1つだ。
  2. 出典:コミックFallen Angel巻末インタビュー
  3. 出典:公式記事Tome… or Tomb?
  4. 出典:公式記事A real legend
  5. グリゴリー・ラスプーチン説は、私は誰かにまことしやかに吹聴したりしたことはないので実害は出していない。念のため