執行官のグリフィン(Enforcer Griffin)はカードセット「灯争大戦」収録のクリーチャー・カード。
執行官のグリフィンの解説
執行官のグリフィン(Enforcer Griffin)はラヴニカ次元のグリフィン。「歩兵部隊が取り残されている。素早く強力な打撃で救い出さなければ、恐ろしい数の犠牲者が出るだろう。グリフィンを出せ。」
–タージク
引用:執行官のグリフィン(Enforcer Griffin)のフレイバー・テキスト
イラストでは永遠衆を蹴散らしており、大きさを対比すると人間の何倍もの体長があり、かなり巨大である。ラヴニカのグリフィンはこれまでもカードのイラストに描かれてきたがこれほど大型なグリフィンはそうそういない。
フレイバー・テキストを読むと、ボロス軍のタージク(Tajic)が歩兵部隊の救出にこのグリフィンを派遣した状況であることが確認できる。したがって、執行官のグリフィンはボロス軍所属である。
イラストには乗り手の姿が見えない。各種小説作品ではギルド所属(例えばセレズニアやボロス)のグリフィンは騎乗用生物としての描写が多いものの、これまでのラヴニカのカードを確認する限りではグリフィン単独で活用されることは珍しくない。
カード名の執行官とは?
カード名の「執行するもの(Enforcer)」はどういう意味だろう。「Enforcer」は公式の訳語が定まっておらず、翻訳された時期や文脈、記事、カードによって変遷している言葉なので取りあえず「執行するもの」として話を進める。ちなみに、既出公式訳には「執行官、施行者、処罰者など」があり、同じものを指していても訳が変わることがあって非常に紛らわしい。
ラヴニカのグリフィンは知的種族ではないため、グリフィン自身が「執行するもの」の役職を与えられているとは考えられない。では、ボロス軍での「執行するもの」と称される者たちが使役するグリフィンと考えるのが妥当だ。
ボロス軍における「執行するもの」と言うと2つある。
まず、警察的機能を果たす「ウォジェク連盟(League of Wojek)」は秩序と法の執行機関である。
もう1つは、ボロスのギルド本拠地サンホームの名誉ある護衛兵の「サンホームの執行官(Sunhome Enforcer)」である。カードセット「ラヴニカ:ギルドの都」ではカード化されている。「サンホームの処罰者」と翻訳されているカードで、クリーチャー・タイプは「巨人」であるが、公式記事Holy War, The Boros Legionによると設定上は「サンホームの執行官」階級に種族の縛りはない。設定的に「処罰」が主要な職務ではないので「執行官」がより実態に即した正しい訳と考えられる。
さて私の結論だが、フレイバー・テキストの発言者タージクは(灯争大戦時に設定変更されていなければ)サンホーム配属の指揮官であるので、この執行官のグリフィンは「サンホームの執行官」の使役するものと考えるのがもっともらしいように思える。
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※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
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