カード紹介:フレイアリーズの天界の剣

スポンサーリンク

プレインズウォーカーのフレイアリーズ(Freyalise)がかつて愛用していた『天界の剣』について解説する。カードとしてはカードセット「アイスエイジ」収録のアーティファクト・カード「Celestial Sword」つまり「天界の剣」が該当する。

今回は軽い内容のつもりだ。

フレイアリーズの剣

ラノワールの憤激、フレイアリーズ(Freyalise, Llanowar's Fury)

ラノワールの憤激、フレイアリーズ(Freyalise, Llanowar’s Fury)
データベースGathererより引用

フレイアリーズ(Freyalise)はプレインズウォーカー・カードのラノワールの憤激、フレイアリーズ(Freyalise, Llanowar’s Fury)としてカード化されている。

フレイアリーズはこの姿になる前のドミナリア氷河期には長剣を持っていたのだ。それが以下のイラストだ。

フレイアリーズ(灯の点火前の姿)
コミック版アイスエイジvol.1より引用

プレインズウォーカーの灯が点火する前のフレイアリーズの姿がこのイラストだ。左手に剣を携えている。随分とカードとは印象が違っているが氷河期中はずっとこの円錐形の兜と鎧装束で身を固めていたのだ。眼帯もまだつけていない。

フレイアリーズの外見の変化についてはまた次の機会に取り上げるとして、今回は彼女の愛剣を見てみよう。この剣は『選ばれし者』でなければ無事に振るうことができない「Celestial Sword」というカードである。



Celestial Swordの解説

“So great is its power, only the chosen can wield it and live.”
–Avram Garrisson, Leader of the Knights of Stromgald
「偉大なるその力よ、選ばれし者のみがそれを振るった後でも生きていられる。」
–ストロームガルド騎士団長、アヴラム・ガリースン
引用:Celestial Swordのフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が私家訳

Celestial Sword

Celestial Sword
データベースGathererより引用

Celestial Sword」つまり「天界の剣」はカードセット「アイスエイジ」収録のアーティファクト・カードである。

現在なら装備品カードとなるであろう黎明期のメカニズムを持っており、3マナとタップでクリーチャーが+3/+3される。ただし、ターンの最後にクリーチャーは生け贄になってしまう。そのメリットに比べて諸々のコストがかなり重い上に1回限りでクリーチャーが生け贄にされる重すぎるデメリットが課せられている。カードとしては当時でも弱い部類だ。やりたいことをカードに落とし込む段階で適正バランスがまだ見えていない、そんなMTGの黎明期らしさがある。

フレイバー・テキストは氷河期末期のキイェルドー騎士のアヴラム・ガリースン12の言葉だ。この剣の強力さを評価しつつも、振るったら死んでしまうので、『選ばれし者』にしか扱えないと語る。

フレイアリーズの天界の剣のストーリー

ジェウールの剣(左)とフレイアリーズ(右)の比較図
コミック版アイスエイジVol.4とvol.1より引用

さて、コミック版アイスエイジvol.4の巻末解説によると、この「天界の剣」が(カード・イラストとはデザインは違うものの)フレイアリーズの携える長剣であるという。フレイバー・テキストにあるように、『選ばれし者』だけがこの剣を死ぬことなく振える。フレイアリーズはその『選ばれし者』であったのだ。

フレイアリーズはプレインズウォーカーの灯が点火して力に目覚めた後もこの剣を使い続けた。だが、手放す時がきた。

プレインズウォーカーとなって5世紀後のAR2934年、フレイアリーズはテヴェシュ・ザット(Tevesh Szat)に立ち向かうジェウール・カルサリオン(Jaeuhl Carthalion)にこの愛剣を授けることにしたのだ。ジェウールの一族の先祖ジェイソン・カルサリオン(Jason Carthalion)はかつてのフレイアリーズの親友であった。その血統を継ぐジェウールを認めての判断であった。ジェウールもまた『選ばれし者』だったのだ。

風の精

風の精(Wind Spirit)

風の精(Wind Spirit)
データベースGathererより引用

残念なことに、コミックではフレイアリーズはこの剣を抜いて戦った場面はない。ジェウールの方はテヴェシュ・ザットが召喚した風の精(Wind Spirit)との戦闘で剣を抜いているコマが1回だけ描かれている(ちなみにテヴェシュ・ザットの風の精はカードのイラストのような服を着た女性でなく、男性的な怪物のような姿であった)。



柏槙教団の代言者、ジェウール・カルサリオン

コミック版アイスエイジvol.4から20年後、AR2954年にはジェウール・カルサリオンは「柏槙3教団の代言者」の団長となっている。

柏槙教団はフィンドホーンの森のドルイド教団だが、「柏槙教団の代言者」はキイェルドー騎士団の1つでありフィンドホーンのエルフとの橋渡し役を担っていた。フィンドホーンの代表が後にジェウールの妻となるケイサ(Kaysa)である。4

Juniper Order Advocate

Juniper Order Advocate
データベースGathererより引用

カードセット「アライアンス」収録のカード「Juniper Order Advocate柏槙教団の代言者)」のイラストは、20年後のジェウール・カルサリオンとケイサをおそらくイメージしたものだ。もしそうなら、このカード・イラストの剣は『天界の剣』であったであろう。

コミック版アライアンス表紙のジェウール・カルサリオン
コミック版アンティキティー戦争vol.1の巻末掲載広告より引用

また、アルマダ・コミックで発刊が予定されていたコミック版アライアンスの表紙には剣を抜いたジェウール・カルサリオンが描かれている。コミック版アライアンスの発刊は中止となったが表紙は既刊コミックの広告で掲載されていた。この表紙の剣も『天界の剣』であったはずだ。

ちなみに「剣のデザインが全然違うじゃないか」と思われても仕方がない。その通りなのだが、カードとコミックでデザインが違うのはよくあることなので勘弁してほしい。コミックはコミックで表紙と中身で違ったり、別タイトルになるとデザインが変更になったりもよくあることなのだ……。

以上で、プレインズウォーカーのフレイアリーズがかつて愛用した『天界の剣』についての解説は完了である。

よし、予定通り軽めの内容で終われてよかった。では今回はここまで。

フレイアリーズの天界の剣の関連記事

フレイアリーズとジェウール・カルサリオンの宿敵テヴェシュ・ザットの記事

テヴェシュ・ザット(氷河期)
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のプレインズウォーカー「テヴェシュ・ザット(Tevesh Szat)」を紹介。氷河期のストーリーや盟友レシュラック、宿敵フレイアリーズとの関係などを解説する。
  1. 最終的にはキイェルドーから離反し屍術師リム=ドゥールの配下のアンデッド騎士になる
  2. 「Garrisson」は基本セット第5版時の翻訳で「ガリースン」と訳されているが、その後、担当者が変わったコールドスナップ時であったなら「ガリソン」と訳されていたかもしれない
  3. 読みは「ビャクシン」。杜松などを含む樹木の種類
  4. 出典:掌編The Story of the Battlemage Ravidel