灯争大戦:野獣の擁護者、ビビアン

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野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)カードセット「灯争大戦」収録のプレインズウォーカー・カードである。

野獣の擁護者、ビビアンの解説

野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)

データベースGathererより引用

野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)は灯争大戦のストーリー「第二幕第一場(Act2, Scene1)」に属するカードとして紹介されている(WAR Story Scenes参照)。

ビビアン・リード(Vivien Reid)はスカラ次元出身のエルフ女性のプレインズウォーカーである。弓を巧みに操るレインジャーであり、動物の召喚魔術の使い手。ビビアンの携える「アーク弓(Arkbow)」はスカラ最後の秘宝である。ニコル・ボーラス(Nicol Bolas)によって故郷を滅ぼされており、ビビアンはボーラスに復讐を誓っている。

ビビアンは、2018年に発売された基本セット2019で初登場とまだ新しく、緑マナのプレインズウォーカー枠を埋めるキャラクターとして生まれた。

灯争大戦のストーリーでは、ストーリー第一幕第三場のビーコン発信に応じて集合してきたプレインズウォーカーたちの1人として第二幕第一場で登場した。怨敵ボーラスとの決戦となるカードセット「灯争大戦」にビビアンが参戦するのは必然である。



野獣の擁護者、ビビアンのフレイバー・テキスト

野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)

野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)
ステンドグラス・デザイン版
公式記事より引用

Magic: The Gathering Arena(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)」のステンドグラス・デザイン版、野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)にはフレイバー・テキストが特別に設けられている。

She spoke for the first time, anger rising steadily in her voice: “My name is Vivien Reid. And I don’t want to help. I want to kill the dragon myself.”
“As long he as ends up dead,” Ajani said.
She inhaled, trying to rein in her rage. She succeeded. “As long as he ends up dead,” she agreed.
–Vivien Reid and Ajani Goldmane, War of the Spark: Ravnica by Greg Weisman
彼女が初めて口を開いた。その声には着実に怒りが満ちていた。「私はビビアン・リード。手助けはいらない。あのドラゴンは私1人で仕留める」
「やつが死ぬまで戦い続ける気か」アジャニが問う。
ビビアンは大きく息を吸い、怒りを抑え込んだ。「ええ、あいつが死ぬまで」
–ビビアン・リードと黄金のたてがみのアジャニ(Greg Weisman著『War of the Spark: Ravnica』より)
引用:野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳

ビビアンのフレイバー・テキストは新規のものではなく、小説War of the Spark: Ravnicaの第21章からの引用である。

しかし、アリーナのフレイバー・テキストには誤記がある。アジャニの台詞の原文は「As long as he ends up dead」がアリーナでは「As long he as ends up dead」と、asとheが逆になってしまっている。

野獣の擁護者、ビビアンの日本オリジナルアート版

野獣の擁護者、ビビアン(Vivien, Champion of the Wilds)
日本オリジナルアート版
公式記事より引用

カードセット「灯争大戦」のプレインズウォーカー・カードには、日本オリジナルアート版が存在している。これは日本語版「灯争大戦」のパックから約50%の確率で普通のカードの代わりに出てくるものだ。



ビビアンの登場するカード

カードセット「灯争大戦」の中でビビアンが関係するカード

灯争大戦のストーリー

第二幕第一場

第二幕第一場でのプレインズウォーカー集合の情景は圧巻だが、注目のストーリーに指定されているカードはない。この第二幕第一場は登場人物の顔見せ的な意味合いが強いと思われる。



小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり)

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaではビビアン・リードはギデオン(Gideon)アジャニ(Ajani)の目の前にプレインズウォークして出現した。この時点ですでにビーコンが発信され、次元橋がポータルを開き、ゲートウォッチらと戦慄衆軍団との第10地区プラザでの最初の戦闘は終わっている。灯争大戦のストーリーに当てはめるなら、第二幕第六場翼の結集(Rally of Wings)の直前になる。
答え合わせ(ネタバレ注意)
ビビアンと同じく故郷の次元をボーラスに破壊されたプレインズウォーカーにはサムト(Samut)がいる。
古呪(The Elderspell)の発動後、ゲートウォッチの先導で一旦後退して状況把握と情報交換のために集合した際に、ボーラスと戦わずやり過ごす、または、降伏するという選択肢も提案された。しかし、ビビアンとサムトは自身の経験を語り、ボーラスの餌食にされるだけで徹底抗戦しかないと主張した。
答え合わせ(ネタバレ注意)
ビビアンはジェイス・ベレレン(Jace Beleren)テフェリー(Teferi)ヤヤ・バラード(Jaya Ballard)と共同して、リリアナ・ヴェス(Liliana Vess)抹殺任務に就いた。ビビアンは標的をボーラス本人にしたかったが、その前に障害になるリリアナの排除が先だ、と説得されて任務に協力した。
ジェイスのテレパシーによる指令、ビビアンの弓とスカラの精霊体の生き物、ヤヤの火炎魔法、テフェリーの時間操作、これらを同時にぶつけて攻め立てたものの、リリアナを殺しきれなくて任務は失敗する。

小説War of the Spark: Forsakenでその後どうなった?

小説War of the Spark: Ravnicaの続編小説War of the Spark: Forsakenではどうなったのか?

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
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その後どうなった?(ネタバレ注意)
本作ではビビアンはドビン・バーン(Dovin Baan)を追跡するヴラスカ(Vraska)を補佐する役目を買って出る。
その後どうなった?(ネタバレ注意)
ビビアンとヴラスカはドビンの故郷カラデシュ次元から追跡を始めることにするが、2人とも来訪したことがない次元であった。そこで、ヤヤ・バラード(Jaya Ballard)にカラデシュまでの案内を頼み承諾を得た。ヤヤが先に旅立つとマナの痕跡を追って、2人はカラデシュにプレインズウォークする。狩りの始まりだ。
その後どうなった?(ネタバレ注意)
ドビンの屋敷に着いたビビアンとヴラスカは、昨晩に残されたドビンの血痕を手掛かりにギラプールの街中を追跡する。ドビンを狩り出して暗殺する非情の任務である。ところが、ヴラスカは道端で遊んでいた7-8歳くらいの少女アイシャ(Aesha)と仲良く友達になって顔がほころんでいる始末だ。ビビアンは狩りの相棒に冷ややかな目を向けた。
その後どうなった?(ネタバレ注意)
ビビアンの狩人としての技術とアーク弓(Arkbow)のスピリット狼の嗅覚を頼りに、2人は街を歩き、川を渡り、ジグザグに残された痕跡を追って行った。しかし、唐突に手がかりが消えてしまった。この地点からドビンはプレインズウォークをしたのだ。しかも、霊気の痕跡は遠くまで続いており、ビビアンの追尾能力の限界を超えていた。

あるいは放浪者(The Wanderer)ならこの長距離の霊気痕跡でも追っていけるかもしれない。と告げるビビアンに対し、ヴラスカは放浪者がいつ任務(テゼレット追跡)から解放されて手隙きになるか分からないとして、ラヴニカに帰還すると決めたのだった。

その後どうなった?(ネタバレ注意)
本作でのビビアンの登場場面は以上でお終いとなる。以降のヴラスカのドビン追跡にはビビアンはもう出てこなくなる。ビビアンはヴラスカに愛想をつかして旅立ったのかもしれない。

怪物の代言者、ビビアン(Vivien, Monsters' Advocate)

怪物の代言者、ビビアン(Vivien, Monsters’ Advocate)
データベースGathererより引用

さて、ビビアン・リードの次のストーリー再登場はカードセット「イコリア:巨獣の棲処」まで少し待つことになった。こちらではビビアンは主役級の1人として活躍の場が与えられているので、ファンが十分に満足できる扱いである。

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