エルドレイン:ゴルディロックスと3匹の熊

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カードセット「エルドレインの王権」カードセット「エルドレインの森」「ゴルディロックスと3匹の熊」モチーフのカードをまとめた。

追記(2023年10月10日):カードセット「アルケミー:エルドレイン」の公式カードギャラリーが公開されたため、器の難題(The Conundrum of Bowls)を本記事に追加した。

追記(2023年10月11日):MTGアリーナにカードセット「アルケミー:エルドレイン」が実装されたことでフレイバー・テキストが確認できるようになった。器の難題(The Conundrum of Bowls)にフレイバー・テキストを追加した。

「ゴルディロックスと3匹の熊」の解説

エルドレイン版「ゴルディロックス」
亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)

童話世界のエルドレイン次元には、童話「ゴルディロックスと3匹の熊」をモチーフとしてデザインされたカードが含まれている。



「ゴルディロックスと3匹の熊」のストーリー概要

森の家に暮らす3匹の熊が、朝食の粥(ポリッジ)をよそった後にそれが冷めるまで散歩に出かけた。ところが、留守中の熊の家に少女ゴルディロックスがやってきて、無人の家に侵入する。

ゴルディロックスは3杯の粥を見つけ、それぞれ「これは熱すぎる、これは冷たすぎる、これはちょうどいい」と食べてしまう。そして、3つの椅子に「これはだめ、これもだめ、これはちょうどいい」と座わり、その次にベッドも「これはだめ、これもだめ、これはちょうどいい」と潜り込んで寝入ってしまった。

3匹の熊が帰宅すると、家が荒らされており、ベッドの中には少女が寝ていた。目が覚めたゴルディロックスは熊を見て驚き慌てて逃げていった。

ゴルディロックスと3匹の熊の該当カード

童話「ゴルディロックスと3匹の熊」をモチーフにしてデザインされたカードを紹介しよう。

亜麻色の侵入者

The middle blade was just right.
真ん中の剣はちょうど良かった。
引用:亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)

亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)
データベースGathererより引用

亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)はカードセット「エルドレインの王権」に収録されたクリーチャー・カードである。出来事はおかえりなさい(Welcome Home)だ。

これは童話「ゴルディロックスと3匹の熊」を出来事カードとして1枚のカードで表現したものだ。ただし、童話そのままではなくMTGらしいアレンジを入れている。

亜麻色の侵入者は、公式記事Eldraine Check, Part 2によれば、原典ではゴルディロックスはただの侵入者であったけれど、熊を狩る猟師に変更することでこれまでのゴルディロックスとは違った雰囲気を出せたという。

イラストでは、彼女は血痕のある剣を持ち、大きなトラバサミの罠を背負っている。小屋の壁には3匹の熊の彫り物が飾られている。

フレイバー・テキストでは、「真ん中の剣はちょうど良かった。」とあるが、これは童話「ゴルディロックスと3匹の熊」で、3つの粥・椅子・ベッドからそれぞれ最後に「ちょうどいい」ものを選ぶ件があるが、それを剣に置き換えたものだ。

「エルドレインの王権」の熊トークン

「エルドレインの王権」の熊トークン
公式記事The Tokens of Throne of Eldraineより引用

出来事の方は、3体の熊トークンを生成するソーサリーである。名称は「おかえりなさい」。明らかに童話「ゴルディロックスと3匹の熊」の3匹の熊たちが帰宅した場面が元である。

亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)

亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)
公式カードギャラリーより引用

亜麻色の侵入者にはショーケース・フレームの特別デザイン版も存在している。

こちらのイラストでは、熊は毛皮と剥製になっている。

三杯のおかゆ

三杯のおかゆ(Three Bowls of Porridge)

三杯のおかゆ(Three Bowls of Porridge)
データベースGathererより引用

三杯のおかゆ(Three Bowls of Porridge)カードセット「エルドレインの森」に収録されたアーティファクト・カードである。

「おかゆ」と和訳された「ポリッジ(Porridge)」は、米を使った日本的なおかゆとは違い、オートミールを水や牛乳で煮て作る料理である。砂糖や蜂蜜、調味料、香辛料、その他の具を加えることもある。イギリスでは伝統的な朝食だ。

童話「ゴルディロックスと3匹の熊」では、熊の住む家に侵入したゴルディロックスは、3杯のおかゆ(ポリッジ)を見つけて順番に食べ、1杯目は「熱すぎる」、2杯目は「冷たすぎる」、3杯目で「ちょうどいい」と平らげてしまう。

公式記事Wilds Blue Yonder, Part 1によると、このカードは「熱すぎる、冷たすぎる、ちょうどいい」の3杯の粥からのトップダウン・デザインであるという。「熱すぎる」はクリーチャーへの2点ダメージ、「冷たすぎる」はクリーチャーのタップ、「ちょうどいい」は通常の食物トークンと同じライフ3点だ。

器の難題

The smallest bowl was temptingly cute; from the middle bowl wafted a soothing aroma; but the big bowl held a generous portion, and she was hungry…
小型の器は魅力的で可愛く、中型の器からは爽やかな香りがしたが、大型の器にはたっぷりと盛られていたのだ。そして、彼女はとてもお腹が空いていた……
引用:器の難題(The Conundrum of Bowls)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳

器の難題(The Conundrum of Bowls)

器の難題(The Conundrum of Bowls)
公式カードギャラリーより引用

器の難題(The Conundrum of Bowls)はカードセット「アルケミー:エルドレイン」に収録された英雄譚エンチャントである。

童話「ゴルディロックスと3匹の熊」における「熱すぎる、冷たすぎる、ちょうどいい」を英雄譚の3章に割り振って再現している。このカードでは手札の枚数と比べて、マナ総量が「小さい、大きい、ちょうどいい」となっている。

この1枚のイラストの中には、エルドレイン版の熊狩りゴルディロックス、3匹の熊、3つの粥・椅子・ベッドがちゃんと収められている。



さいごに

エルドレイン版「ゴルディロックス」
亜麻色の侵入者(Flaxen Intruder)

「エルドレインの森」で、2種類目の「ゴルディロックスと3匹の熊」カードが加わったので、個別の記事にまとめてもいいかと考えてやってみた。

では、今回はここまで。

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