鉄の暴漢(Iron Bully)はカードセット「灯争大戦」収録のアーティファクト・クリーチャー・カードである。
フレイバー・テキストで何かおかしいぞと引っ掛かりを覚えたカードをピックアップする。
鉄の暴漢の解説
“Why would someone have built . . . wait, never mind. Send it to the front lines!”
–Commander Grozdan
「いったい誰がこんな物を……いや、ちょっと待てよ。これを前線に送れ!」
–司令官グロズダン
引用:鉄の暴漢(Iron Bully)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
鉄の暴漢(Iron Bully)はラヴニカ次元のゴーレムである。
フレイバー・テキストの発言者である司令官グロズダン(Commander Grozdan)はボロス軍所属の人物である。したがって、この鉄の暴漢はボロス軍の所有物となる。和訳版では不明瞭だが、グロズダンは「Why would someone have built(いったい誰がこんな物を作ったのか)」と述べているため、製作したのはボロスではないだろう。
ここで一旦、グロズダンの設定を確認してみる。
ボロス軍のミノタウルス男性。カメン要塞(Kamen Fortress)を本拠とする「秩序戦域(Theater of Order)」の監督者であり、その任務はラクドスの暗殺者と連続殺人犯の撲滅である。
この鉄の暴漢の姿は、トゲと鎖と炎と黒煙…これはいかにもラクドス的にみえる。ということは、犯罪捜査でラクドス教団からの押収物であろう。異世界からの侵略者が引き起こした灯争大戦、この緊急事態にラクドスの押収物を戦線に投入する。グロズダンの機転が冴える。
小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ
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※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
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