エルドレイン次元における「ノートルダム・ド・パリ」をモチーフにしたカードをまとまめた。
エルドレイン:ノートルダム・ド・パリの解説
エルドレイン次元はおとぎ話の世界で、多種多様な童話をモチーフにしたカードが存在している。その中には小説「ノートルダム・ド・パリ」をモチーフにしたカードも含まれている。
「ノートルダム・ド・パリ」の原作小説は童話とはちょっと趣が異なるものだが、ディズニー映画などのアレンジ版でお馴染みなためか他の童話と並べても違和感はそれほどない。
小説「ノートルダム・ド・パリ」の概要
ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」は、映画やオペラ、バレエ、漫画、その他で作品化されており、アレンジが施されることも少なくはない。例えば、悲劇的な結末をハッピーエンドに改変するといった具合にである。
小説「ノートルダム・ド・パリ」の概要は以下の通りだ。
ノートルダム大聖堂の鐘撞きカジモドは、背中が瘤のように湾曲しているなど容姿が醜い男性だ。不遇な人生のカジモドは少女エスメラルダにかばわれたことで、彼女に恋をする。エスメラルダが窮地に陥った際に、カジモドは彼女をノートルダムに匿って守るのだが、最終的には2人とも悲劇的な死を迎える。
ノートルダム・ド・パリの関連カード
カードセット「エルドレインの王権」とカードセット「アルケミー:エルドレイン」には、エルドレイン版「ノートルダム・ド・パリ」のミニストーリーを語る一続きのカードが1種類ずつ収録されている。
共に逃走
“Virtue is virtue, whatever the heart that nurtures it.”
–Malacan, Vantress exile
「美徳は美徳だ。それを育んだ心がどうであれ。」
–ヴァントレスの追放者、マラカン
引用:共に逃走(Run Away Together)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
共に逃走(Run Away Together)はカードセット「エルドレインの王権」に収録されたインスタント・カードである。
カードのメカニズムとして、自軍と対戦相手のクリーチャーをそれぞれ1体ずつ、戦場から手札へと戻す効果がある。それを「本来は敵同士の2人が手に手を取り合って愛の逃避行に出る」という解釈へと昇華して、エルドレイン版「ノートルダム・ド・パリ」としてのハッピーエンドを描き出している。
まずイラスト右の人物はマラカン(Malacan)という名の人間で、王国のヴァントレスから追放された人物だ。「ノートルダム・ド・パリ」のエスメラルダ役に当たる。
次に左の大柄な人物は、容姿に共通した特徴からカジモドに相当する人物だ。背中が瘤のように隆起している点が明らかに同じである。種族はオーガ(Ogre)であろうか、それとも、呪いをかけられた人間という線もあるか。
マラカンの考えでは、異形の者であっても心に美徳を宿しているならば、それは美徳には変わりはないのだ。しかし、その考えは社会に受け入れられなかったのだろう。ヴァントレスから追放されて、2人は手を取り合って逃げることを選んだ……。そんな物語が想像できる。
一緒に歳を重ねていこう
“True love can make the mundane magical and the unbearable bearable.”
–Malacan, Vantress exile
「真の愛はありふれた日常を魔法的なものにしたり、耐え難い事が耐えられるようにするものだ。」
–ヴァントレスの追放者、マラカン
引用:一緒に歳を重ねていこう(Grow Old Together)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳
一緒に歳を重ねていこう(Grow Old Together)はカードセット「アルケミー:エルドレイン」に収録されたインスタント・カードである。
共に逃走(Run Away Together)のその後の2人を描くカードだ。真実の愛の下に平和に暮らせているようだ。
さいごに
カードセット「アルケミー:エルドレイン」では、共に逃走(Run Away Together)にまさかの続編カード、一緒に歳を重ねていこう(Grow Old Together)が登場して驚かされた。
MTGユーザーの反応を私が見た限り、2枚のカード間の関係に気付いた方々はマラカンら2人の続報に対して嬉しい驚嘆の声を上げていた。人気が高まれば2人のクリーチャー・カード化という将来もありえそうだな。
では、今回はここまで。
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