公式サイトでエルドレインの王権のワールドガイド記事「Planeswalker’s Guide to Eldraine」が掲載された。
Planeswalker’s Guide to Eldraineの解説
記事Planeswalker’s Guide to Eldraineはカードセット「エルドレインの王権」の舞台であるエルドレイン次元の総括的なワールドガイドである。担当ライターはChris Mooneyである。
記事は大きく分けて前半の「王国(The Realm)」と後半の「僻境(The Wilds)」で構成されている。
王国
王国のパートでは、5宮廷をアーデンベイル、ヴァントレス、ロークスワイン、エンバレス、ギャレンブリグの順に解説している(MTGの色の順番)。各宮廷は全体説明から始まり美徳と騎士を解説し、その後にはその宮廷の重要人物や秘宝、場所などをピックアップして説明している。
僻境
そして後半の僻境のパートになると、僻境の全体解説から始まり、僻境住人である「The Fair Folk」の説明へと移る。フェイ、マーフォーク、魔女、ドワーフ、レッドキャップ、巨人、エルフ、探索する獣に項目を分けて解説がされている。
イラスト
各所に差し込まれたイラストは、カードイラストの他に、コンセプトアートやスタイルガイドと思われるものである。騎士の装束設定や宮廷の要所や秘宝の全体像なども含まれている。おそらくこの記事が初公開と思われるものも多い。
既存情報との食い違い
実は今回のワールドガイドの記述は、既存の公式情報と食い違いが散見される。ただ、既存情報は公式といってもカード開発側からの情報発信であった。ストーリーや世界設定を担当するクリエイティブ部門のものではなかった。
したがって、エルドレイン次元の正式設定としては、クリエイティブ記事であるPlaneswalker’s Guide to Eldraineの記述が既存情報よりも優先されるべきものとなる。
例えば、マーク・ローズウォーターは公式サイト記事や自身のブログにおいて、エルドレインの設定的なコメントをしており、食い違いが生じている。トーブランはエンバレスの指導者であるなど。ローズウォーターは最終決定のクリエイティブ設定や小説を確認せずに、カードセット制作の当初デザインを基に語っているとしか思えない(こういう事態は今度が初めてというわけでもない)。公式がこれでは本当に困る。
エルドレインの王権のアートブック
近年はカードセットの舞台次元が登場するたびにアートブックが刊行されていた。しかし、エルドレインの場合は発注されていないことが、これまでのアートブック担当者のコメントで明かされていた。
そして今回の記事Planeswalker’s Guide to Eldraineが掲載されたところで、Chris Mooneyの証言により、エルドレインのアートブックは発売されないと明言された(出典)。
完全にアートブックの望みが潰えた。買い支えできなかったか…無念である。
Planeswalker’s Guide to Eldraineの関連記事
カードセット「エルドレインの王権」関連のリスト