野生語りの帰還(Return of the Wildspeaker)はカードセット「エルドレインの王権」収録のインスタント・カード。エルドレインの王権で「注目のストーリー」に選ばれている4種類のカードの内の1枚。
野生語りの帰還の解説
“The curse is broken.”
「呪いは解けた。」
引用:野生語りの帰還(Return of the Wildspeaker)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
野生語りの帰還(Return of the Wildspeaker)は、呪われた狩人、ガラク(Garruk, Cursed Huntsman)の呪いがついに解除された場面を表している。
ガラクのストーリーが初めて描かれた作品はウェブコミック「ハンターとヴェール(The Hunter and the Veil)」だったが、ガラクが鎖のヴェールに呪われて堕落した怪物と化す物語だった。そもそもの始まりからガラクは呪われたキャラクターとして描写されてきた。この作品は2008年8月発表なので、現実世界で11年間ずっとガラクは呪われた状態であり続けたのだ。
マーク・ローズウォーターによると、黒緑版のガラクは今回が最後で、これからは緑のプレインズウォーカーに戻っていると太鼓判をしてくれている(出典1、出典2)。今度こそ本当に解呪されたのだ。
ガラクは、幸か不幸か、11年間培ってきた「呪い」というアイデンティティを失ってしまったが、このカードをみるに本人は解放された喜びに満ち溢れている。
野生語りの帰還のストーリー
実際のストーリーではどうだったのか?ガラクの呪いを解いたものは何か?どういう経緯で解呪されたのだろうか?
実はこのカードのプレビューにおいて、「ガラクは永遠の大釜で解呪された」とネタバラシがされていた。だから、そこはもう隠しても仕方がない。
ガラクはエルドレインの王国5宮廷の1つ黒のロークスワインの秘宝「永遠の大釜(The Cauldron of Eternity)」によって呪いから解放されたのだ。
余談:カード名の「野生語り」とは?
カード名の「野生語り」とはガラクのフルネーム「ガラク・ワイルドスピーカー(Garruk Wildspeaker)」からの引用である。なぜ名前のラストネームが「野生語り」と称号のように和訳されているかというと、理由は単純で、一番最初にそう訳されてしまったがためだ。
MTGの公式和訳では、人名などの固有名詞を過剰に日本語化してしまうことがままある。ガラクの名前も、初登場したカードセット「ローウィン」の時点で「野生語りのガラク」と翻訳されてそれが定訳化してしまった。公式記事やローズウォーターのブログで、「ローウィン収録のプレインズウォーカーは全員カード名がフルネームを表している(出典)」とか「ワイルドスピーカーがガラクのラストネームだ(出典)」と明らかになったとしても、公式和訳は「野生語り」のまま金輪際、動くことはないだろう。
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