モダンホライゾン:慈悲深きセラ その3

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セラ(Serra)のプレインズウォーカー・カード化慈悲深きセラ(Serra the Benevolent)の初報から3日(記事作成現在時点)、まだ興奮が醒めない。

その1の記事でセラ教会の興りについて触れたが、あの後少し調べて新たな気づきがあったので、セラのドミナリア初来訪がいつ頃か今一歩だけ検証を深めてみる。また、セラが登場する作品について触れていなかったので軽く紹介したい。コミックの方は入手困難でも、小説は電気書籍で今でも入手できる。

その1の記事はこちら。その2の記事はこちら

カードセット「モダンホライゾン」は現在発売済みである。

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セラはいつドミナリアに来訪したのか?

セラの初来訪はAR600年よりも前であるが年代はよく分からない。では、セラとセラの天使がドミナリアに残した痕跡は(神話時代のコロンドールを除外して)どこまで遡れるか調べてみた。

その1の記事「ドミナリアのセラ教会の起源は氷河期である。セラのドミナリア初来訪と天使たちの創造に続いてセラ教会の原型が興っ」ており、「セラの初来訪はAR600年よりも前でなくてはいけない。」と確認した。
その上、コミックFallen Angelでは、神話時代に複数のセラの天使がコロンドールに出現した出来事については「コロンドールではセラ信仰は組織化にまでは至らなかった、と解釈しなければいけないようだ。」という見方を示した。

Dark Legacy

セラの天使(Serra Angel)

データベースGathererより引用

小説Dark Legacyドミナリア暗黒時代のテリシア西部が舞台である。

この小説ではセラの天使の存在は登場人物たちが知っており、セラの天使の羽を帽子の飾りにしているものも登場する。確かな物的証拠だ。

この物語の時代設定ははっきりしないものの、確実にAR430年よりは前の出来事である。仮に「時代設定がはっきりしないザ・ダークの出来事はAR300年頃に発生している理論」を当てはめておこうか。

実はもっと古い年代にセラの天使がドミナリアに存在した証拠があった。

フォールン・エンパイア

ゴブリン・ウォー・ドラム(Goblin War Drums)

データベースGathererより引用

カードセット「フォールン・エンパイア」収録のゴブリン・ウォー・ドラム(Goblin War Drums)のフレイバー・テキストにセラの天使(の頭蓋骨)が登場している。

ゴブリンの戦太鼓の材料には、高品質の頭蓋骨が相応しく、セラの天使の頭蓋骨が最高級品である、という。

フォールン・エンパイアの時代設定は、ドミナリア暗黒時代なかばのAR170年頃となっている。セラの天使は少なくともAR170年以前のサーペイディア大陸に存在していたことが、これで確認ができた。

もしかしたらセラはテリシアではなくサーペイディアに来訪しているのかもしれない?



セラ教会サーペイディア起源説

仮にセラ教会の萌芽がサーペイディア大陸であったらどうなるだろう?サーペイディアの文明はAR170年頃に崩壊してしまっている。セラ信仰の命脈もそこで途絶えてしまうのではないだろうか。コミックIce Age1巻に答えがある。

このコミックは氷河期テリシア大陸のストーガード王国が舞台であるが、ストーガードは崩壊したサーペイディア諸帝国の末裔だという旨の発言があるのだ。発言者テヴェシュ・ザットはサーペイディア諸帝国の崩壊の生き証人(かつ崩壊の原因の1つ)であるので、この発言は真実であろう。

カードセット「ドミナリア」期の公式Podcastにおいても、ストーガード王国はサーペイディア大陸から氷河の上を渡ってテリシア大陸に移住した人々であると言及があった。ストーガードはその後キイェルドーの民になり、キイェルドーは現在の新アルガイヴにつながっていく。サーペイディア文明はテリシアに継承されていると考えて間違いない。

以上を踏まえて仮説を立てる。

サーペイディアにセラが初来訪し何人かのセラの天使を創造して去る。サーペイディアの文明は崩壊するが末裔はテリシア移住してストーガード王国を建国。セラの信仰を後世に伝えてセラ教会の原型がキイェルドーに興り、セラ教会でも最も古いと言われるエピティア寺院が建立されることになった。

一応つじつまはあった。サーペイディア起源説は可能性がある。(あくまで1つの可能性として)

セラの天使はAR170年以前にドミナリアに存在していた。
サーペイディアがセラ初来訪した場所であった可能性がある。

セラの登場する作品

セラ本人が登場するコミックや小説は実は2作品しかない。それがコミックHomelands小説Planeswalkerである(小説Scourgeはカローナの力によって具現化した偽物として除外)。知名度も人気もあるキャラクターであるのに2作しか登場作品がない。

コミックHomelands

コミックHomelandsでセラ本人が初お披露目された。このコミックはホームランドの舞台であるウルグローサ次元で、セラとフェロッズの物語。2人の出会いで始まり最後には2人の死で終わる。

全編レベッカ・ゲイによるイラストでのコミカライズであり出来栄えは非常に良い。巻末の設定関係の記述も豊富である。ぜひ再販してほしい作品だ。

一方でカードセットのホームランドはセラがウルグローサから旅立ってから20年後の設定。だから、セラ本人はカードのイラスト上に登場していないし、フレイバー・テキストで発言をしていたりもしないので残念である。

小説Planeswalker

小説Planeswalkerはホームランドよりも昔の物語。この作品での出来事を経て、セラはセラの領土からウルグローサへと移り住むことになる。

この小説の主役はザンチャ(とウルザ)であるためセラは脇役である。セラの領土は第14~16章で、セラ本人の登場は16章のみと限定的であるが、小説での登場はこの作品だけなので貴重。電子書籍で入手可能なのは嬉しい。

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