カードセット「エルドレインの森」のウェブストーリー、連載第3話「Episode 3: Two Great Banquets」を読んだ時の雑感をまとめた。
連載ストーリー第3話の雑感
カードセット「エルドレインの森」の連載ストーリー第3話を読んだ雑感を以下にまとめた。ツイートとは順番や表現が変わっているだけでなく、大幅に内容を書き足しているので注意。
ローアンのアーデンベイル城への帰還
前回ストーリー第2話までの時点で、ローアン・ケンリスは家族の下を離れて単独で探索を行っていた。エルドレイン次元全土を襲う「忌まわしき眠り」の魔法を解決するためだ。
眠りに就いたローアンは、亡くなった両親や在りし日の平和な故郷の夢を見た。夢に導かれ、今となっては無人の廃墟となったはずの故郷アーデンベイル城に帰って来た。
そこは忌まわしき眠りの魔法に囚われた騎士たちや、この悪夢を操る怪人たちの根城と化していた。
悪夢殺法コンビ
ローアンを呼び惑わす者…とは誰か?前回時点で、私は三魔女の1人のエリエットか、悪夢を好むプレインズウォーカーのアショクのどちらかが関係してるのでは?と予想していた。
だが、まさかエリエットとアショクがタッグを組んでローアンを待ち受けているとは想定していなかった。
アショクは陰に隠れた黒幕としてもっと登場を焦らすかとは思っていたんだが、素直に本人登場の後にエリエットと共にローアンに種明かしや目的を語り始めてしまった。拍子抜けだ。
ううーん、もしや、もしやだが……今回の連載ストーリーは(いや今回もか)話数が多く取れてないため、サクサク進行であと2-3話くらいで終わってしまうんじゃないか!?そんな不安も覚える。
魔女エリエット
エリエット(Eriette)は忌まわしき眠りの魔法をかけた三魔女の1人だ。既にケランに退治された1人目の魔女アガサ(Agatha)、そして現在標的になっている2人目の魔女ヒルダ(Hylda)、そこにエリエットで三魔女の姉妹になる。
エリエットは、カードセット「エルドレインの森」の初報時点で公開された最初のイラストに登場していたキャラクターである。後に、「Eriette of the Charmed Apple」と名前の記されたイラストも公開されており、「白雪姫」がモチーフの白黒の魔女とされた。カードセット「エルドレインの森」では、白黒アーキタイプは「白雪姫」となるのだろう。
エリエットとローアン
エリエットに明かしたところによれば、ローアンとウィルの双子の実の母親は彼女たち姉妹の1人であったという。つまり、三魔女はローアンの叔母・伯母なのだ。
双子の実母たる4人目の魔女は故人である。その魔女は、王となる探索行中のケンリスを魔法で魅了して双子をその身に宿し産んだが、ケンリスの手で既に退治されている。エリエットによれば、ローアンは実母によく似ているという。
エリエットは忌まわしき眠りの魔法によってエルドレインの住人を眠らせて、誰もが理想の夢を永遠に見続けるようにするつもりだと語った。ローアンの心は折れて、エリエットの仲間になってしまった。
ちなみに、公式和訳版ではエリエットがローアンの実母を「妹」と呼んでいるが、原文を読む限りただ「sister」とだけなので、エリエットと実母のどちらが姉か妹かは読み取れない。
異邦人トロヤン
場面は変わって、ケランとルビーの冒険に移る。2人の同行者としてトロヤン(Troyan)が加わっている。豆の木登りのために雇われたのだ。
トロヤンも既存イラストで情報が一部公開済みのキャラクターだ。イラストには「Troyan, Gutsy Explorer」と記され、「ジャックと豆の木」のジャックに相当するキャラクターである。更に「ジャックと豆の木」は緑青アーキタイプとのことだ。
トロヤンは、エルドレイン次元には本来いるはずのない種族ヴィダルケンであるが、領界路によって異なる次元が繋がったことで次元越境してやってきた来訪者だとのことだ。今回第3話中ではどこの次元出身かまでは言及されていなかった。
というように、トロヤンは連載ストーリーに登場する前から、謎のヴィダルケンとして注目されていたキャラクターであった。
満を持して登場となったのだが、トロヤンはエルドレインにすっかり馴染んだ雇われ冒険者稼業をしている上に、ケランとルビーも特にこの青い肌の男を不思議に思わず受け入れていた。
そういえば、新ファイレクシア侵略戦争からもう半年かそれ以上は経過してるので、別次元からの謎の異邦人扱いの段階は既に過ぎていたのだな……。
Ready? Ready.の呪い
“Ready?” he asks.
“Ready.”
後半の豆の木登りでケランとルビーのやり取り。ケランが「Ready?(準備はいい?)」と尋ねて、ルビーが「Ready.(準備完了。)」答える。
どうということのない一場面。
これで、変な苦笑いが出てしまうのは何もかもコスとヴェンセールのせい!だ。
ウェブコミックScarredで、コスとヴェンセールが全く同じ「”Ready?” “Ready.”」の応答をして意気揚々と戦闘を仕掛けるものの、アッサリと敗北して捕虜になってしまう、という冗談みたい場面があったのだ。嫌なミーム汚染だ。
豆の木の上の国
トロヤンの魔法の薬の助けで、ケランとルビーは豆の木を登り切った。
そこは巨人たちの住むストームケルド(Stormkeld)で、今夜は巨人ベルーナ(Beluna)の誕生パーティーが開催されていた。
ロード・ヨルヴォ登場
ベルーナに捕まってしまったケランの窮地を救ったのが、ロード・ヨルヴォ(Lord Yorvo)だ。前回のカードセット「エルドレインの王権」で、緑の宮廷ギャレンブリグの長であった巨人男性だ。
ヨルヴォはケランらを賓客として扱うように指示し、魔法の鏡を使う許可も与え、フェイの王タリオンによろしく伝えてくれと言い残した。ケランの目的がこれで達成できた。
こうして見知った過去キャラクターが出てくると、読んでいて嬉しくもあるし安心もできる。
ケランの次なる冒険は?
次の目的地は、ラレント湖(Loch Larent)にある魔女ヒルダの氷の城だ。この公開済みのイラスト「Solitary Sanctuary」にある城がそうであろうか?
さいごに
本記事ではカードセット「エルドレインの森」連載ストーリー第3話の雑感をまとめた。
では、今回はここまで。