灯争大戦:アングラスの暴力

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アングラスの暴力(Angrath’s Rampage)はカードセット「灯争大戦」収録のソーサリー・カード。

アングラスの暴力の解説

“Grand city? No. This is nothing but another squalid cage.”
「大都市だと?違う。ここは不潔な檻に過ぎない。」
引用:アングラスの暴力(Angrath’s Rampage)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

アングラスの暴力(Angrath's Rampage)

カードギャラリーより引用

アングラスの暴力(Angrath’s Rampage)はプレインズウォーカー「アングラス(Angrath)」の名前を冠するカード。

カード名で「暴力」と訳されている「Rampage」は「大暴れ」「暴れ回る」「猛り狂う」くらいの含みがある言葉である。イラストでは、アングラスが得意の「炎鎖」を振り回して暴れ回っている。

さて、フレイバー・テキストに注目したい。

大都市だと?(Grand city?)」は次元全体が都市でありカードセット「灯争大戦」の舞台であるラヴニカを指している。

次に「不潔な檻(another squalid cage)」の部分。「不潔な」と訳された「squalid」には他に「ごみごみした」「道徳的に堕落した」の意味があるので、大都市ラヴニカに対してはどの意味で解釈しても妥当に思える。この部分で最重要なのが「another(もう1つの、別の)」である(和訳版では省略されている)。アングラスは大都市ラヴニカを「もう1つの檻」だと言っているのだ。

アングラスはここ最近までの14年間、不本意ながらイクサラン次元に閉じ込められていた。秘宝「不滅の太陽(Immortal Sun)」の働きによって、プレインズウォークによる脱出を封じられてしまっていたのだ。そして、ここラヴニカに来訪したアングラスはまたもや「不滅の太陽」によって囚われてしまった。

つまり、アングラスの言う「檻」とは「不滅の太陽」に他ならない。アングラスにとってイクサランが「1つ目の檻」であり、ラヴニカは「もう1つの檻」となるのだ。

そうなると、「squalid」が修飾する先はラヴニカそのものではなく「不滅の太陽」とも読めることになる。「道徳的に堕落した不滅の太陽め!」アングラスが暴れ回りたくなる気持ちもよく分る。



アングラスの登場するカード

カードセット「灯争大戦」の中でアングラスが関係するカード

小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり)

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaには、アングラス(Angrath)は鎖を振り回して戦慄衆軍団を薙ぎ払う獅子奮迅の戦いをする場面がある。
また、アングラスは「不滅の太陽(Immortal Sun)」に再び封印された事実を自分自身で言及している。それはもう忌々しげに。

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