エルドレイン次元の亀ハイドラ(Turtle Hydra)について解説する。
亀ハイドラの解説
この記事では「亀ハイドラ(Turtle Hydra)」とは、クリーチャー・タイプに「海亀(Turtle)」と「ハイドラ(Hydra)」の両方を持つエルドレイン次元特有のクリーチャーを指す。
多種多様な変わり種の生き物が出てくるMTGではあるが、この亀とハイドラの組み合わせは、カードセット「エルドレインの王権」が初登場となる珍しい新種である。したがって、エルドレインの王権現時点では「亀ハイドラ」はエルドレイン次元の固有種となっている。
「ハイドラ(Hydra)」はギリシア神話に出てくる多頭の蛇の怪物(ヒドラ、ヒュドラなどともいう)が元のクリーチャー・タイプ。MTGでは、蛇でない多頭の特徴を持つ生物にもしばしば与えられる(例:植物・ハイドラ)。
エルドレインの王権現時点ではカードは2種類存在するがメカニズム的な共通点はない。ハイドラにはお馴染みの再生力を表現したような特徴は今のところ持っていない。
カードからうかがえる外見的特徴は、亀の身体を持ち、多頭である。足は4本で、硬い甲羅があり、尻尾が生えている。現実世界の亀よりも遥かに大きい(巨大サイズなのはファンタジー設定のゲームなので珍しいことではない)。身体つきは厚みがあり、足は陸や水棲の亀のような丸太のような太さがある。海亀のような流線形の体形やヒレ型の足ではない。
エルドレイン次元には、亀ハイドラでない巨大な亀は存在しているものの、一般的ないわゆるハイドラは確認できない。断定はできないが、ハイドラと言えば亀ハイドラしかいないのかもしれない。
亀ハイドラの該当カード
雷声のカミツキガメ(Thunderous Snapper)
While humans hear only a deafening roar, the fae hear music of breathtaking beauty.
人間たちには耳をつんざくような叫びしか聞こえない一方で、フェイには息をのむほど美しい音楽が聞こえていた。
引用:雷声のカミツキガメ(Thunderous Snapper)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
雷声のカミツキガメ(Thunderous Snapper)は、先が鉤型のくちばしのように尖った口を持つ、多頭のカミツキガメ。この亀ハイドラの「耳をつんざくような」咆哮はフェイ(Fae:僻境の妖精族)にとっては「息をのむほど美しい音楽」だという。
鋼喰みのハイドラ(Steelbane Hydra)
Many an ancient treasure has been reduced to jagged caltrops by its snapping jaws.
幾多の古代の秘宝がその顎に噛み潰され歪んだ残骸と成り果てた。
引用:鋼喰みのハイドラ(Steelbane Hydra)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下はMTGアリーナの和訳
鋼喰みのハイドラ(Steelbane Hydra)はエルドレインの王権の「ブロールデッキ(Brawl Decks)」にのみ収録されるカードである。ブロール・デッキは日本語版では発売されないためか、カードデータベースGathererには和訳版データがない。その一方、オンラインゲーム「Magic: The Gathering Arena(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)」には和訳されて実装済みである。
この亀ハイドラも雷声のカミツキガメ(Thunderous Snapper)と同様に噛みつきが強そうだ。メカニズムとフレイバー・テキストでは、古代の秘宝、すなわち、アーティファクトやエンチャント・カードを破壊して残骸としてしまう機能を持たされている。
+1/+1カウンター複数個が上に載って出てくるメカニズムは、ハイドラの多頭を表現したお馴染みのメカニズムである。
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