エルドレイン次元の僻境の怪物ハウルバック(Howl-back)について解説する。ハウルバックは小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」で主人公たちを襲った怪物である。
ハウルバックはカードセット「エルドレインの王権」ではカード化されていないものの、実はあるカードに登場済みである。
エルドレインのハウルバックの解説
ハウルバック(Howl-back)は小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」に登場した「僻境(The Wilds)」に生息するクリーチャーである。
ハウルバックの外見
ハウルバックはそびえ立つような巨体を誇り、体色はほぼ黒に近いダークブルーである。4本の腕と4本の足を持ち、隆起した背中からは触手が何本も伸びてのたうっている。顔には目がなく、大きな口には白く鋭い歯が列を成して生えている。
ハウルバックの能力
ハウルバックは巨体ではあるが「跳躍」して襲ってくるという描写があることから、ただの鈍重なデカブツではない。圧倒されるほどの巨体の上に、その4本の腕には爪があり、4本の足にも鉤爪が生えている。そして、触手は有毒で、掴んだり、撃ちつけて払ったりして攻撃できる。
腕・足・触手よりも恐ろしいのが魔法を喰らう能力である。放たれた攻撃魔法を大口を開けて呑み込んでしまうことができ、さらに、後で呑み込んだ魔法を吐き出して打ち返すこともできる。
ハウルバックは物理攻撃・対魔法能力ともに隙が無い怪物なのだ。
エルドレインのハウルバックの登場するカード
ハウルバックはカードセット「エルドレインの王権」ではカード化されていない。ハウルバックという名称のカードはないし、ハウルバックと思しきクリーチャー・カードも存在していない。
とはいうものの、実はあるカードに登場済みである。ハウルバックとしか思えない怪物が描かれているカードがあるのだ。
それが出し抜き(Outflank)である。
出し抜き(Outflank)
“With the drum of hooves and a flash of blades, the monster’s terrifying roar changed to a cry of fear.”
–Legend of the Gilded Knights
「蹄の音律と刃の閃光で、怪物のおぞましい咆哮は恐怖の叫びに変わった。」
–金色騎士の伝説
引用:出し抜き(Outflank)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
出し抜き(Outflank)のイラストには、アーデンベイルの騎士と戦う怪物が描かれている。
この怪物を観察すると、多腕、背中の触手、目が無く、大口の巨大な姿。イラストからは体側面の一方向からしか確認できず、見えない部分もあるが、これはハウルバックと見て間違いないだろう。
追記:公式記事Planeswalker’s Guide to Eldraineを書いたChris Mooneyに「このイラストの怪物がハウルバックか?」と質問をしたところ、「はい」と同意する回答をいただいた(出典)。
このカードのイラストがハウルバックという怪物を指定されて描かれたものなのか?それとも、このイラストの怪物から小説のハウルバックが創作されたのか?その辺が私には気になる。
ちなみに、出し抜き(Outflank)についてはこちらでも解説を行っている。
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