ニューカペナ：噂の蒐集家

噂の蒐集家（Rumor Gatherer）はカードセット「ニューカペナの街角」収録のクリーチャー・カードである。

今回は噂の蒐集家と、その情報源である「ティーカップ・クリーチャー」を取り上げる。

噂の蒐集家の解説

“It’s delightful, the things their owners reveal when they think no one is listening.”
「この子たちの飼い主が、まさか誰も聞いてないだろうと思っている時に喋っちゃう話がとても愉快だわ。」
引用：噂の蒐集家（Rumor Gatherer）のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

噂の蒐集家（Rumor Gatherer）はニューカペナ次元の舞台座に所属するエルフ魔術師だ。

このエルフは噂を集める手段が普通と違って独特だ。人を介して街の噂を蒐集するのではなく、超小型のペットから飼い主の情報を集めてしまうのだ。

フレイバー・テキストによれば、飼い主は誰も居ないと思って漏らした言葉を、まさかペット伝いで聞かれてしまうとは思うまい、とこのエルフは愉快で仕方がない様子だ。

また、イラストをよく見れば、ペットたちは飼い主の言葉に留まらずに、カードや書類、台帳といった物品まで運んでくるほど有能だ。

舞台座のティーカップ・クリーチャー

現実世界にもティーカッププードルのような超小型犬が存在するが、ニューカペナ次元ではペットとなる「ティーカップ・クリーチャー」は犬だけではない。

ティーカップ・クリーチャーは噂の蒐集家のイラストに描かれてるだけでも、鴨、キリン、象、熊、牛が確認できる。

姿は見慣れた大型獣だが、膝にも届かないほど小型なのが分かる。

舞台座とティーカップ・クリーチャーの関係

ニューカペナのティーカップ・クリーチャー（Teacup Creatures）については、公式記事The Legends You’ll Find in Streets of New Capennaに記述が見つかる。

舞台座一家は広大な飼育場を保有しており、専門の飼育員たちが大都会ニューカペナに住む希少野生動物や、異国的なティーカップ・クリーチャー（超小型生物）の育成に従事している。

この飼育場の管理に力を入れている人物が、舞台座のナンバー2、ジニー・フェイ（Jinnie Fay）である。ジニー自身がティーカップ・クリーチャーを扱っている描写はないものの、彼女は使い魔として雌猫ムーリ（Muri）と雄犬レジス（Regis）を側に置いている。

また、著名な動物学者、ベニー・ブラックス（Bennie Bracks, Zoologist）は舞台座一家の一員ではないものの、希少で美しい生き物と言えば一家から真っ先に声を掛けられる人物だ。彼はあらゆる種類の異国風で高価なペットを取り扱っており、その中にはティーカップの哺乳類や古代爬虫類、遥か遠方の海水魚も含まれている。

あるいは、そうした動物の一部は舞台座一家の料理人、ロッコ（Rocco, Cabaretti Caterer）の食材に回されてもいるようだ。

ニューカペナ次元のティーカップ・クリーチャーが品種改良によるものか、この次元に元々生息していた種なのかは判然としない。しかし、都市ニューカペナでは舞台座一家はティーカップ・クリーチャーを含む様々な動物を大々的に飼育していることは確かである。

ジニーのように一座の構成員のペット兼使い魔としたり、ロッコの食材になったり、と利用法は様々であろう。

では、噂の蒐集家の場合はどうか？おそらく舞台座はティーカップ・クリーチャーをスパイとして調教を施した後に、ペットとして市場に送り出していているのだろう。そして、ティーカップ・スパイたちは飼い主の下から折に触れて情報を持ち出してくる。そういう図が想像できる。

さいごに

以上で噂の蒐集家について語れることは無くなった。

このカードは伝説のクリーチャーでもストーリー作品に登場したわけでもないのだが、イラストに描かれたちっちゃな動物たちがなんだか可愛らしくて記事にまとめたくなった次第だ。ティーカップ・ベアなんかは（もし大人しいなら）ちょっと飼ってみたい。

では今回はここまで。

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2022.04.17