マーク・ローズウォーター(マロー)のヒントから2回にわたってカードセット「基本セット2021」の再録カード予想をしてきた。→予想1、予想2
昨晩のTwitch放送でマローがその答え合わせをしてくれた。私の予想は完全に外れてしまった。
予想が外れて残念だとかという気持ちはあまりわかなくて、どちらかというと、それを再録するのか!?という意外性に興味を掻き立てられている。そして同時に困惑した気持ちを抱えてしまっている。
答え合わせをして雑感を語りたい。
再録カードの答え
唯一無二のプロテクションを持つカード
唯一無二のプロテクションを持つカード(A card with a unique protection.)
私の予想はスランの医師、ヨーグモス(Yawgmoth, Thran Physician)である。
キャラクターとしての話題性、テフェリーおよび現在進行中ストーリーとの関連の深さ、色の顔役となるキャラクターが均等に分散すること、などを理由に挙げて、ファイレクシアの始祖ヨーグモスを選択した。
しかし、マローが発表した正解は…なんとルーンの光輪(Runed Halo)であった。「選んだカード名」に対するプロテクションを与えるカードだ。
ルーンの光輪(Runed Halo)はカードセット「シャドウムーア」初出のカードで、イラストにはシャドウムーア次元の(ランダムなモブの)キスキンが描かれている。今回の再録でも同じイラストが使われているし、フレイバー・テキストはないままである。
つまり、ルーンの光輪は物語性が少ないカードということになり、そのおかげで重度のヴォーソスである私には面白みのない再録となってしまった。せめて新規フレイバー・テキストが与えられていればよかったのに…。
人気キャラクターの再録
フレイバー・テキストで初登場した人気キャラクター(A popular character first introduced in flavor text.)
私の予想は迷い子、フブルスプ(Fblthp, the Lost)だ。
人気の高さもさることながら、現行ストーリー上から退場していない点を重視して選択した結果だ。特にストーリーの表舞台から退場したばかりのキャラクターは候補から外すべきだと思った。例えば、ウギン(Ugin)なら「もし将来的に表舞台に復活するにしても今は時期が早すぎるだろう」。
ところが、マローの答えは精霊龍、ウギン(Ugin, the Spirit Dragon)であった。
ええ!?早すぎない?
カードセット「灯争大戦」の結末で、ウギンはニコル・ボーラスを閉じ込める次元の番人として一緒に封じられた。これでウギンもボーラスも外界へ脱出することができなくなった。事実上の今生の別れである……そのはずだった。
仮にストーリーへの再登場が将来的にあったとしても、これから3-5年はもう姿を見ることはないと思っていたのだが、たった1年で再登場とあいなった。
おそらくこの再登場は、灯争大戦からのストーリーの流れは考慮外で、2年前のカードセット「基本セット2019」を意識したものだろうと推測する。
基本セット2019ではニコル・ボーラスのオリジンを扱った。ボーラスとウギンが双子であった衝撃の事実が公開され、ボーラスを含むエルダー・ドラゴン5体もカードになった。ただし、ウギンはカードとして収録されなかったのだ。
カードセット開発の時期的に考えて、2年前の基本セット2019の取りこぼしを最速で拾ったのが、今回の基本セット2021でのウギン再録と考えるとつじつまが合う。
ウギンというキャラクターが嫌いなのではない。だが、葬式を見届けようやく気持ちの整理をつけた直後に、実は生きてたんだ、とひょっこり顔を出されたような……。もうちょっと情緒というか余韻というか配慮してほしかった。
嬉しくないわけではないが気持ちが追い着かないのが正直なところだ。1
今回はここまで。
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本格的なカードプレビューが始まったらリスト化を予定。
- 基本セット2021で再登場するリリアナ・ヴェス(Liliana Vess)にも同じことがいえる。死を偽装して退場したばかりだのに。