ニューカペナ:儀礼用シャベル

スポンサーリンク

儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)カードセット「ニューカペナの街角」収録のアーティファクト・カードである。

儀礼用シャベルという名称だが、この「儀礼」っていったい何を示すものなのだろうか?そんな疑問の答えなどを探ってみた。

儀礼用シャベルの解説

Construction in New Capenna is imbued with tradition and ritual.
ニューカペナでの建設作業は伝統と儀式で満ち溢れている。
引用:儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)

データベースGathererより引用

儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)はニューカペナ次元の道具である。

「ground breaking ceremony」とは、建設工事に着工する際の儀礼のことで、「起工式」や「着工式」を指す。日本でなら「鍬入れ式」「地鎮祭」「上棟式」なども含まれる。

この「儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)」はニューカペナの起工式で使われるシャベルをカード化したものだ。現実の建設業界と同じように大都市ニューカペナでも、昔からの伝統的な儀礼は今でも受け継がれているのだ。



儀礼用シャベルのフレイバー・テキスト

Construction in New Capenna is imbued with tradition and ritual.
ニューカペナでの建設作業は伝統と儀式で満ち溢れている。

フレイバー・テキストは「伝統と儀式で満ち溢れている」とあるが、少し言い過ぎな気もする。

「be imbued with」には「染まっている」「吹き込まれている」「浸透している」などの意味と一緒に「満ちている」とも解釈される表現である。けれど、「満ちている」に比べて、「満ち溢れている」は満ちた上に更に外に溢れるニュアンスが出てくるので、表現が過剰なのだ。

ニューカペナの建設業には伝統と儀式が息づいている。

私の個人的な好みも多分にあるけれど、これ位の言い回しの方がしっくりくる。

儀礼用シャベルのイラスト

儀礼用シャベル(Ceremonial Groundbreaker)一部拡大図

イラストには、中心にシャベルがあり、それを把持して掲げる人物は両手のみが描かれている。そして背景には緑のこんもりとした茂みと、突き出た岩山がある。

ニューカペナ次元はほとんど住むもののない不毛の大地が広がっていて、次元の住人たちは摩天楼の立ち並ぶたった1つの巨大都市ニューカペナに寄り集まって暮らしている。このカードのイラストは自然の風景に見えるのだが、大都市ニューカペナには似つかわしくないようにも思える。

植物広場(Botanical Plaza)

植物広場(Botanical Plaza)
データベースGathererより引用

調べてみると、ニューカペナの都市内には植物や池が整備された公園や様々な鳥獣のいる動物園があったり、

溜め池のクラーケン(Reservoir Kraken)

溜め池のクラーケン(Reservoir Kraken)
データベースGathererより引用

……わざわざ外の世界から運び込んだ巨大生物クラーケンを住まわせた貯水池なども存在している。

つまり、一見自然風景に見える施設は結構あると考えられる。儀礼用シャベルのイラストはそういった施設の建設現場である可能性が十分ありそうだ。



さいごに

以上で、「儀礼用シャベル」の「儀礼」ってなんだろう?との疑問から始まった記事はおしまいとなる。余談だけれど、このカードはドラフト戦で結構強くて頼りになるから好きなんだよね。

では今回はここまで。

儀礼用シャベルの関連記事

カードセット「ニューカペナの街角」関連のリスト

ニューカペナの街角
カードセット「ニューカペナの街角」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説。