エルドレインの王権:大きな悪い狼と三匹の子豚

スポンサーリンク

カードセット「エルドレインの王権」「大きな悪い狼」「三匹の子豚」モチーフのカードをまとめた。

小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」



電子書籍:
楽天KOBO版Kindle版

エルドレインの大きな悪い狼と三匹の子豚の解説

カードセット「エルドレインの王権」は騎士とおとぎ話をイメージした世界だ。その中には、おとぎ話をモチーフとしたカードが収録されている。今回はおとぎ話の悪役「大きな悪い狼」とグリム童話「三匹の子豚」モチーフのカードを調べてまとめてみた。

大きな悪い狼(Big Bad Wolf)はグリム童話やイソップ寓話などのおとぎ話に出てくる定番の悪者キャラクター。グリム童話では「赤ずきん」「三匹の子豚」「狼と七匹の子山羊」、イソップ寓話では「狼少年」他多数に登場している。この狼は動物や登場人物を食べてしまう描写が多いが、狼の腹を裂いて食べられた者が救出される場合もある。

カードセット「エルドレインの王権」では、大きな悪い狼のカード化は発売前から予告1されており、クリーチャー・タイプが「狼」のカード2種類が収録されている。童話の「誰かを食べる狼」のフレイバーを活かして、カード2種とも食物トークンに関係する能力が持たされている。

エルドレインの王権には、大きくて悪い狼が登場する作品の中でも特に「三匹の子豚」をモチーフにしたカードが存在している。本記事で併せて紹介する。



エルドレインの大きな悪い狼

獰猛な魔女跡追い(Fierce Witchstalker)

While the realm has laws, in the wilds there are other ways of balancing power.
王国に法があるように、僻境には力の均衡を保つ他の手段がある。
引用:獰猛な魔女跡追い(Fierce Witchstalker)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

獰猛な魔女跡追い(Fierce Witchstalker)

データベースGathererより引用

獰猛な魔女跡追い(Fierce Witchstalker)はMTG版の「大きな悪い狼その1」である。

フレイバー・テキストによると、王国の「法」に相当する、僻境の力の均衡を保つ手段だという。この狼に象徴されるような野生の暴力がそれということだろうか?

カード名「Witchstalker」は和名では「魔女跡追い」と翻訳されている。このカード名はどういう意味なのか?解釈が少なくとも2つに分かれるだろう。

  • 解釈1「魔女を狩る」:魔女の痕跡を追う狼と読むと、魔女の敵という解釈になる。
  • 解釈2「魔女が飼う」:魔女の飼う跡追いする狼とするなら、魔女の味方という解釈が成り立つ。

イラストでは、狼の背後には僻境の森の小屋があり、そこから飛び出てこちらに向かってくるように見える。もし魔女を追う狼なら逆に小屋に向かっていくだろうから、魔女が放った追手と解釈する方がよりもっともらしいと考えられる。

意地悪な狼(Wicked Wolf)

意地悪な狼(Wicked Wolf)

データベースGathererより引用

意地悪な狼(Wicked Wolf)はMTG版の「大きな悪い狼その2」である。

公式記事Eldraine Check, Part 3によると、このカードは開発名「Big, Bad Wolf」であり、まさに「大きな悪い狼」をモデルとしたデザインであった。登場した時に自分より小さいクリーチャーを食べてしまい(一時的に追放)、死亡すると食べられたクリーチャーが戻ってくる機能を持っていた。これば、グリム童話「赤ずきん」で狼に食べられた赤ずきんとおばあさんを、狩人が狼を殺して腹を裂き助け出した件を再現したものだった。フレイバーに富んだデザインだったが、緑の色に合わないとして現在の形になるまで調整が施された。

エルドレインの三匹の子豚

狼の獲物(Wolf’s Quarry)

“The monster was gaining on them. Twice it had found them. There was only one place left to hide.”
–Tales of the Fae
「怪物が近くに迫っていた。もう二回見つかっていた。残る逃げ場は一つだけだった。」
–フェイの物語
引用:狼の獲物(Wolf’s Quarry)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

狼の獲物(Wolf's Quarry)

データベースGathererより引用

狼の獲物(Wolf’s Quarry)は猪クリーチャー・トークンを3体生み出すカードだ。この猪は死亡誘発で食物トークンに変わる機能がある。

これは明らかにグリム童話「三匹の子豚」の子豚たちのカード化だ。イラストにも逃げ惑う3匹の子猪に迫る狼の影がある。捕まったら食べられてしまう(食物トークン)。

クリーチャー・タイプとイラストが猪な理由は、おそらくMTGには「猪」はあっても「豚」というクリーチャー・タイプが存在しないせいだろう。

エルドレインの王権の猪トークン

エルドレインの王権の猪トークン
公式記事より引用

家の吹き飛ばし(Blow Your House Dow)

“You think these walls will protect you? My, you have a dim view of the power of the wilds.”
–Marawen, barrow witch
「そんな壁で防げると思ったのかい?まったく、僻境の力を分かっちゃいないね。」
–墳丘の魔女、マラウェン
引用:家の吹き飛ばし(Blow Your House Dow)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

家の吹き飛ばし(Blow Your House Dow)

データベースGathererより引用

家の吹き飛ばし(Blow Your House Dow)は壁クリーチャーを、家(の壁)に見立てて、「大きな悪い狼」が家を吹き飛ばそうとしているカードだ。

グリム童話「三匹の子豚」では、狼は子豚の建てた家を吹き飛ばしてしまう。最初の子豚はわらの家、次が木の家で、2回とも家を吹き飛ばして子豚を食べてしまう。最後三番目がレンガの家で、今度ばかりは狼は吹き飛ばすことができず、煙突から侵入しようとして鍋の熱湯に飛び込んで死んでしまう。

三匹の子豚とは関係ないが、フレイバー・テキストには墳丘の魔女、マラウェン(Marawen, barrow witch)が登場している。

大きな悪い狼と三匹の子豚の関連記事

カードセット「エルドレインの王権」関連のリスト

カード紹介:エルドレインの王権
マジック・ザ・ギャザリング(MTG)のカードセット「エルドレインの王権(Throne of Eldraine)」収録のカードの中からピックアップしてストーリーや設定を解説する。
  1. 出典