エルドレインの王権:リッチ騎士

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エルドレイン次元のリッチ騎士(Lich Knight)とアンデッド騎士カード全般について解説する。

小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」



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エルドレインのリッチ騎士の解説

エルドレイン次元のリッチ騎士(Lich Knight)とは、小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」に登場した僻境でアンデッド化した騎士である。リッチ騎士は死人のような姿をしている。騎乗する馬もアンデッドで死骸のように見える。

カードセット「エルドレインの王権」の方では、リッチ騎士の名称を持つカードは収録されてはいない。しかし、アンデッドを意味するクリーチャー・タイプ「ゾンビ」または「スケルトン」を含む「騎士」カードが存在している。騎士の幽霊を表す「スピリット」カードも1種類存在する。

また意外なことに、エルドレインの王権には「騎士」でない「ゾンビ」と「スケルトン」は存在していない。騎士でなければアンデッドにはならない、という意味ではないだろうが、エルドレインでは妖精やドラゴンやその他のクリーチャーはアンデッドのイメージにそぐわないと判断されたのだろうか。

小説のリッチ騎士(ネタバレ注意)
主人公一行が僻境中心部を流れる川に架かる橋を渡る際、リッチ騎士は襲い掛かってきた。
小説のリッチ騎士(ネタバレ注意)
リッチ騎士は言葉をしゃべり、魔法を扱うことができる。命にかかわる危険な霧を発生させられる。催眠魔法で心を惑わして犠牲者を誘き出す。そして、リッチ騎士に殺された騎士は、炎で浄化しないかぎり、新たなリッチ騎士になってしまう。
小説のリッチ騎士(ネタバレ注意)
リッチ騎士は流れる水を越えられない。橋の上に乗ってしまえば手が出せなくなってしまう。
小説のリッチ騎士(ネタバレ注意)
作中のリッチ騎士はアーデンベイルの若き騎士タイタス(Titus)とその馬の命を奪った。



エルドレインのリッチ騎士に該当するカード

小説のリッチ騎士そのもののクリーチャー・カードは存在しない。そのため、ここではアンデッド化した騎士カードを取り上げることとする。

穢れ沼の騎士(Foulmire Knight)

穢れ沼の騎士(Foulmire Knight)

データベースGathererより引用

穢れ沼の騎士(Foulmire Knight)はアンデッドのゾンビ騎士である。

出来事は「不敬な洞察(Profane Insight)」である。神聖を汚すような洞察(Profane Insight)を行ったためにアンデッドの騎士となったとか、将来アンデッドとなる予兆としての冒涜的な将来の洞察(Profane Insight)がされていた、など解釈はいろいろできそうだ。

残忍な騎士(Murderous Rider)

残忍な騎士(Murderous Rider)

データベースGathererより引用

残忍な騎士(Murderous Rider)はアンデッドのゾンビ騎士である。

出来事の方は「迅速な終わり(Swift End)」である。この騎士が命を落としたことを表しているのだろう。その後、クリーチャー・カードとしてアンデッド化した姿で戦場に出ることになる。

カード名の「Rider」が「騎士」と訳されている異例のカードである。MTGでは通例、カード名の「Rider」は「乗り手」か「騎手」と訳されてきた言葉である。カードセット「エルドレインの王権」においても、他の「Rider」カードは「乗り手」と訳されている。しかしなぜ、「Rider」と「Knight」は、それぞれ「乗り手」と「騎士」と区別して翻訳されていたのに、このカードだけは「騎士」にしたのだろうか?

失われた軍団(Lost Legion)

Even death cannot diminish the persistence of the kights of Locthwain.
死でさえも、ロークスワインの騎士の執念を弱めることはできない。
引用:失われた軍団(Lost Legion)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

失われた軍団(Lost Legion)

データベースGathererより引用

アンデッドの騎士の中でも「ゾンビ」でも「スケルトン」でもなく「スピリット」である騎士。MTGでは、アンデッドでもいわゆる非実体な幽霊(Ghost)のクリーチャー・タイプは「スピリット」に分類される。

このカードに関しては別の記事で解説している。

不死の騎士(Deathless Knight)

“Headed to the wilds? Beware the dead riders who serve the Shadow Queen.”
–Scalan, Edgewall innkeeper
「僻境に向かうのか?影の女王に仕える騎士の亡霊には気を付けな。」
–エッジウォールの亭主、スカラン
引用:不死の騎士(Deathless Knight)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

不死の騎士(Deathless Knight)

データベースGathererより引用

不死の騎士(Deathless Knight)は骸骨の騎士である。フレイバー・テキストに関して3つ解説する。

まず初めに、フレイバー・テキストでは不死の騎士たちが仕える僻境の「影の女王(the Shadow Queen)」に言及している。この女王がどういった存在であるかは現時点では不明である。1

次に、フレイバー・テキストの発言者はエッジウォールの亭主(Edgewall Innkeeper)スカラン(Scalan)である。

そして最後に、フレイバー・テキストの和訳製品版で「騎士の亡霊」と訳している部分は、原文は「dead riders」つまり「死者の騎兵団」くらいの意味である。この文だけで考えれば意訳の許容範囲内で、些細な違いに感じるかもしれないが、実はそうでもない。MTGではカード名で「亡霊」と和訳されるクリーチャーはほぼ全て非実体イメージを持つクリーチャー・タイプ「スピリット」のカードである。したがって、実体を備えたアンデッドを指して「亡霊」と訳を当てるのは、MTGの和訳が培ってきた言葉のイメージにそぐわないのだ。

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  1. アートブックが発売されていたならばあるいは解説されていたかもしれないと思うと、残念でならない