夢を穢すもの(Defiler of Dreams)はカードセット「団結のドミナリア」に収録されたクリーチャー・カードで、ファイレクシアンに改造されたスフィンクスである。
そしてもう1種類、このカードセットには晴天のスフィンクス(Sphinx of Clear Skies)が同時収録されているが、こちらはファイレクシアの影響を受けていないスフィンクスだ。
今回は、カードセット「団結のドミナリア」の上記2種類のスフィンクスを取り上げると共に、ドミナリア次元のスフィンクスについて考えていく。
夢を穢すものの解説

夢を穢すもの(Defiler of Dreams)公式カードギャラリーより引用
夢を穢すもの(Defiler of Dreams)はAR4562年の新ファイレクシアによる侵略で、ファイレクシアンとして完成されてしまったドミナリアのスフィンクスの姿である。

夢を穢すもの(Defiler of Dreams)一部拡大図
身体の大部分は肉体から、鈍く黒光りする金属的な骨格や束ねられたワイヤーのようなパーツに置き換えられている。顔や翼の先、胴の一部、前足の先端はドミナリアのスフィンクスらしい白さを残している。そして、頭部の周囲には髪やたてがみの代わりに、装飾めいたパーツが宙に浮いている。
ではドミナリア次元の普通のスフィンクスはどんな種族なのか?次の節で既存情報を総ざらいしてみたい。
ドミナリア次元のスフィンクス
この節ではドミナリア次元のスフィンクスという種族について特徴をまとめて解説する。
ドミナリア・スフィンクスには外見上の共通点が存在している。いずれも人間のような頭部を持ち、髪ともたてがみとも思える豊かな毛を生やし、ライオンの胴体と四肢と尾、鳥の翼を有している。全身の毛や羽の色は白である。
ストーリー作品や設定解説記事などで、ドミナリアのスフィンクスは掘り下げられたことが一度もない。種族としてももちろん、名前付きの個体すら出てきたことが無い。したがって、主要な生息地や種族の思想や歴史などなど不明な部分が多い。
カードセット「団結のドミナリア」現在までで、ドミナリア次元のスフィンクスを表現したカードは以下の4種類である。カードの登場順に解説する。
ペトラ・スフィンクス
What walks on four legs in the morning, two legs in the afternoon, and three legs in the evening?
朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く者はなあに?
引用:ペトラ・スフィンクス(Petra Sphinx)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が私家訳
ペトラ・スフィンクス(Petra Sphinx)はカードセット「レジェンド」収録のクリーチャー・カードで、MTG史上初のスフィンクスである。
小説Jeditにおいて、ティラス皇帝ヨハン(Johan)がペトラ・スフィンクスの鉤爪を所持していたことから、この種のスフィンクスがドミナリアに生息していると確定している。
ドミナリアのスフィンクスがことごとく白い体毛・羽を持っているのは、このペトラ・スフィンクスを基盤にしてデザインされているためであろう。
カード名の「petra」は地名か形容詞かあるいは他の何かを意味する言葉か不明だ(もしラテン語ならば「石・岩」の意味を持つが、このカードは別に石の身体を持つようには見えない)。そして、フレイバー・テキストは、有名なスフィンクスのなぞなぞである。
ちなみに、イラストでは大きな翼を持っているのにカードの方には飛行能力が無い、という食い違いがある。黎明期MTGには、こういう間違いがままあったのだ。
難問のスフィンクス
難問のスフィンクス(Vexing Sphinx)はカードセット「コールドスナップ」収録のクリーチャー・カードである。
氷河期終焉直後、AR2957年頃のテリシア地方において存在が確認できたスフィンクスだ。
雲読みスフィンクス
雲読みスフィンクス(Cloudreader Sphinx)はカードセット「ドミナリア」収録のクリーチャー・カードである。
AR4560年現在にもドミナリア次元にはスフィンクスが生き延びていた。この雲読みスフィンクスは他のスフィンクスと違って、髪・たてがみと尾が赤毛である。
晴天のスフィンクス

晴天のスフィンクス(Sphinx of Clear Skies)公式カードギャラリーより引用
晴天のスフィンクス(Sphinx of Clear Skies)は、夢を穢すものと同じAR4562年現在の「ファイレクシアによる影響を受けていない」ドミナリアのスフィンクスである。
さいごに
本記事ではファイレクシアン・スフィンクスから始めて、ドミナリア次元のスフィンクスの情報を、乏しいながらも、総ざらいしてみた。
正直に言えば、ここには今は在って無いような情報だけしかない。だが、将来役に立つことがあるやもしれない。そう信じてデータをここに残す。
では今回はここまで。
関連記事
カードセット「団結のドミナリア」の関連記事
