カードセット「団結のドミナリア」の連載ストーリー第4話の雑感を記す。
第4話公式リンク
Episode 4: A Brutal Blow
メインストーリー第4話:手酷い一撃
第4話雑感
第4話を読んでの雑感を思いつくままにザックリと書き記していく。
基本の方針は前回第1話の雑感と同じ
第4話の舞台
第4話の舞台はドミナリアの3地域となる。
赤鉄山脈(Red Iron Mountains)はヤヤ(Jaya)とアジャニ(Ajani)の組が担当してベナリアの問題に協力した。
シヴ(Shiv)はカーン(Karn)とテフェリー(Teferi)が担当して、この地に新たな同盟を結集させる拠点とすることになった。
ヤヴィマヤ(Yavimaya)はジョダー(Jodah)が担当してエルフの協力を取り付けるための交渉を行った。
ウェザーライト号
ウェザーライト(Weatherlight)は伝説的なドミナリアの飛翔艦だ。前回のカードセット「ドミナリア」時(AR4560年)に修復され、新たな乗組員の下で再びドミナリアの空を翔けている。
今回第4話ではシヴの上空でファイレクシアの捕食者と戦闘を行ったが、援軍のデアリガズが来るまで特に良い所はなかった。
新艦長シャナ
シャナ(Shanna)は新生ウェザーライト号において、現在の艦長を務めているドミナリア次元の人間女性だ。新生ウェザーライト号の艦長は、当初はジョイラであったがその職をシャナに譲ったのだ。
ラフ・キャパシェン
ラフ・キャパシェン(Raff Capashen)はウェザーライト号の若き魔道士で、ドミナリア次元ベナリア出身の人間男性だ。ストーリー第2話に登場したベナリアの和平交渉の代表者で、ファイレクシアに拉致されたアロン・キャパシェン(Aron Capashen)は、ラフの父親である。
新たな同盟には、姉であるダニサ・キャパシェン(Danitha Capashen)の協力が取り付けられるはずだと提案し、この任務にはヤヤが名乗りを上げてベナリアに向かった。
ティアナ
ティアナ(Tiana)はウェザーライト号の機関士で、ドミナリア次元サーシのセラの大聖堂出身の天使だ。
今回は出番ほぼなし。
アルヴァード
アルヴァード(Arvad)はウェザーライト号乗組員であり、ドミナリア次元ベナリア出身の元人間の男性だ。呪いによって吸血鬼となってしまったものの、吸血衝動を抑制して理性を保ち続けている。
今回は出番ほぼなし。
スライムフット
スライムフット(Slimefoot)は新生ウェザーライト号に生えた菌類系種族サリッドだ。
今回は出番ほぼなし。
ジョイラ
ジョイラ(Jhoira)はドミナリア次元シヴのギトゥ族出身の人間女性の工匠である。
連載ストーリー第1話からたびたび言及されてきたこの女性は、カーンにとって最初にして最愛の親友である。カーンをただの探査装置ではなく、1人の人格を持った存在として初めて扱い、古代スラン語で「力1」を意味する「カーン」と名付けたのもジョイラなのだ。ちなみに、テフェリーともその頃からの付き合いだ。
ジョイラはウェザーライト号が初めて出航した際の正真正銘の初代艦長であった。1年前に新生ウェザーライト号として蘇った際にも再び艦長として指揮を執ったが、現在は職を辞しており、その後任がシャナである。
また、ジョイラは60年前の時のらせんの事件でジョダーと知り合い、しばらく交際していたこともある。
アーテイ
アーテイ(Ertai)は3世紀半昔のファイレクシア侵略戦争期の人物で、当時のウェザーライト号の乗組員となったトレイリアで学んだ人間男性魔術師だ。ファイレクシアの手で完成されて侵略戦争中はドミナリアの敵となり、戦争中に死亡した。
ストーリー第4話では、このアーテイがシェオルドレッドの配下としてまさかの復活を遂げた。
アーテイは生きていたのか!?
He’d been dead for centuries—and still had death’s pallor, though some force reanimated his twitching features.
アーテイは数世紀前に死んでいる――依然として死人同然の蒼白さであるものの、ある種の力によってぴくぴくと引き攣るような姿で蘇ったのだ。
上がEpisode 4: A Brutal Blowの引用、下が私家訳
作中でのヤヤの見立てでは、アーテイは確実に死んではいたけれど、ファイレクシアの技術で死から蘇ったようだ。肌の色や引き攣る様子など恐らく今度のカード化ではクリーチャー・タイプにゾンビが追加されていてもおかしくはなさそうだ。
助詞がおかしい
何世紀も前に死んだはずであり、死人らしく血の気はない。それでも何らかの力が、ひきつり動く姿で再生したのだ。
公式和訳版メインストーリー第4話:手酷い一撃より引用
上述したアーテイ復活の経緯の部分だが、公式和訳版は主に助詞の使い方がおかしい。
何らかの力『が』、ひきつり動く姿『で』再生『した』のだ。
これは「何らかの力によって(略)再生した」みたいな言い方にするか、「何らかの力がアーテイを再生した」のように目的語を補うとかしないと不自然ではないだろうか?
弩級艦!?
ファイレクシアン・ドレッドノート(Phyrexian Dreadnought)はカードセット「ミラージュ」に収録されたクリーチャー・カードである。小説Planeshiftで登場して以来、ストーリー作品に久方ぶりの再登場となった。
今回のドレッドノートはアーテイの配下として出現して、ヤヤやアジャニ、ダニサ・キャパシェンのベナリア軍を窮地に追い込んだ。
公式和訳版では「ファイレクシアの弩級艦」と和訳が変更されてしまっており、これが懐かしのファイレクシアン・ドレッドノートだと気付けなくなっている。確かに「Dreadnought」を「弩級艦」と訳すのは、辞書的には正しくはある。また、近年のMTG和訳では2種類のカード名で「弩級艦」と訳されてはいる。とはいえ、その2種類のカードはどちらも「艦船」のカード化なのだ。ファイレクシアン・ドレッドノートは「艦船」ではなく、大長虫のような怪物である。
ここで「ドレッドノート」にしなかった意味が全く理解できないのだが。
取りあえず第4話分の雑感は、これまた途中なれど、一旦この状態で公開としておく。後ほどの追記が必須だな。