灯争大戦:ゴブリンの通り魔

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ゴブリンの通り魔(Goblin Assailant)はカードセット「灯争大戦」収録のクリーチャー・カード。

ゴブリンの通り魔の解説

What he lacks in patience, intelligence, empathy, lucidity, hygiene, ability to follow orders, self-regard, and discernible skills, he makes up for in sheer chaotic violence.
彼に欠けている忍耐、知性、共感、理性、衛生、命令に従うこと、自分を大切にすること、目に見える技能、そういったことすべてを激しく見境のない暴力が帳消しにしている。
引用:ゴブリンの通り魔(Goblin Assailant)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ゴブリンの通り魔(Goblin Assailant)

カードギャラリーより引用

ゴブリンの通り魔(Goblin Assailant)はラヴニカ次元のゴブリンの戦士。攻撃を加える者ではあるが、和訳カード名のような通り魔的犯罪者ではない(以下参照)。

カード名の「Assailant」は「攻撃者、襲撃者、加害者」といった意味の言葉。一方、和訳製品版の「通り魔」は「通りすがりの縁もない相手を襲う者」のこと。

想像するに、ゲーム上の訳かぶりを避けての「Assailant=通り魔」選択ではないかと思われる1が、原語には「見ず知らずの人に攻撃を向ける」という含みがないためかなり意味合いにずれがある。



ゴブリンの通り魔のフレイバー・テキスト

それからフレイバー・テキストは原文が倒置文だが、和訳文は文章の意味がすっと入ってこない

彼に欠けている忍耐、知性、共感、理性、衛生、命令に従うこと、自分を大切にすること、目に見える技能、そういったことすべてを激しく見境のない暴力が帳消しにしている。

というのは、和訳は「彼に欠けている…」から「そういったことすべてを」の間が離れすぎているのがまずよくない。長所美徳となる言葉の連続の後に「そういったことすべてを…暴力が帳消しにしている」と受けているため、長所美徳が暴力という短所で帳消しになったような印象が残ってしまう。美徳長所は「彼に欠けている」要素であることが見えにくい。

さらに、表現も冗長(特に「命令に従うこと」「自分を大切にすること」「目に見える技能」の連続が冗長)であることが、見えにくさに拍車をかけている。例えば、「ability to follow orders=命じられたとおりにやる能力=命令遂行能力」、「self-regard=自己心・自尊心(辞書的な定訳)」、「discernible skills=(評価するに足るものと)認められる技能=手に職」と短くできる。

また、「lack」を「欠ける」としたなら、「make up for」を「取り消す」では日本語の対応としてうまくいかない。辞書的な「埋め合わせる、取り返す、補う」といった方がいいだろう。欠けているものは、取り消すのでなく、埋めることでこそ補える。

すると、こんな感じにまとめられる。

彼は忍耐、知性、共感力、明晰さ、衛生、命令遂行能力、自尊心、手に職に欠けているが、激しく見境のない暴力でそれを埋め合わせている。

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