トレイリアの風(Tolarian Winds)はカードセット「ウルザズ・サーガ」に収録されたインスタント・カード。
トレイリアの風の解説
トレイリアの風(Tolarian Winds)のフレイバー・テキストにある「あのあと」とは、「AR3307年の時間遡行実験の大事故のその後」を表している。あのあとのトレイリアの風は、命を求めて呼ぶ亡き魔術師たちの囁きのようになった。
引用:トレイリアの風(Tolarian Winds)のフレイバー・テキスト
時間遡行実験の大事故を扱ったカードは大抵の場合、狂った時間に象徴されるような現象や影響、事故時に発生した霧に結び付けられるものだ。しかし、このカードは「トレイリアに吹く風」を「事故で亡くなった魔術師たちが命を求めて呼ぶ囁き」と捉えているだけで、時間に関係していないのが珍しい。
カードのメカニズムに注目してみると、「手札のカードをすべて捨てたのちに同数のカードを引く」機能を持っている。ストーリーでは、AR3307年にトレイリアのアカデミーは破壊され多くの学生の命も失われてしまったが、10年の後に生存者はトレイリア島に帰還してアカデミーの再建を始める。手札を捨てて新たに引き直す様は、あたかも「アカデミーの破滅と再建」のストーリーをなぞっているようではないか。
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