エルドレイン次元のスペクター(Spester)について解説する。
本記事では、カードセット「エルドレインの王権」とカードセット「エルドレインの森」の両方からスペクター(死霊)に関連したストーリーや設定、カードをまとめている。
追記(2023年8月24日):カードセット「エルドレインの森」に収録される新たなスペクターを追加し、記事全体を微調整した。
追記(2023年9月13日):MTG30周年記念展示で公開された「エルドレインの森ワールドガイド」に基づいて、スペクターという種族の解説に一部手を加えた。
追記(2023年10月6日):ショーケース・フレームの特別デザイン版やリンクを追加した他、細かな修正を行った。
エルドレインのスペクターの解説
エルドレイン次元のスペクターも典型的なスペクター像を有している。騎乗して空を飛ぶ恐ろしい怪物だ。
「エルドレインの森ワールドガイド」によると、屍人を捜し求める半生命の怪物である。また、このホラーは自身の本質を死体に結合させ、ホラーの乗り手としての仮初めの生命をその屍人に与える、とのことだ。
MTGの一般的な説明のスペクターはアンデッドであるが、エルドレイン次元のスペクターは「半生命の怪物(half-living monstrosities)」とあり、あるいは幾分違った存在なのかもしれない。
翻訳について
MTGでは「Specter」は、クリーチャー・タイプとしては「スペクター」、カード名では「死霊」が定訳になっている。
「死霊」という日本語には死者の魂や幽霊との関連性の含みが出てしまうが、MTGの「Specter」はアンデッドあるいは死に関係する存在ではあるものの、必ずしも幽霊(ゴースト)の類に合致しない感触もある。したがって、本サイトではクリーチャーの種類に言及する場合に限り、よりイメージに偏りのない「スペクター」と表記することに決めた。
エルドレインのスペクター関連カード
カードセット「エルドレインの王権」とカードセット「エルドレインの森」に収録されているスペクター関連カードをまとめた。
夜の死神
夜の死神(Reaper of Night)はカードセット「エルドレインの王権」でカード収録されている唯一のスペクター・クリーチャーである。出来事は恐怖心の収穫(Harvest Fear)だ。
最初にカード化されたエルドレイン次元のスペクターであり、コウモリのような翼の異形の怪物を従え、フードに顔が隠れ大釜を構えた影のような姿で、カードを捨てさせる能力を持っている。
夜の死神にはショーケース・フレームの特別デザイン版も存在している。
死霊の金切り声
“Imagine having your skeleton extracted through your ear, one bone at a time.”
–Corliss the Wanderer
「身体の骨が耳から吸い出されるのを想像してみろ。それも一本ずつだ。」
–放浪者コーリス
引用:死霊の金切り声(Specter’s Shriek)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
死霊の金切り声(Specter’s Shriek)はカードセット「エルドレインの王権」に収録されたカードで、スペクターの金切り声による精神攻撃を描いている。
このカードのようにスペクターにまつわる何かによって、カードを捨てさせるフレイバーを持ったカードはいくつか先例がある。
必滅の死霊
必滅の死霊(Specter of Mortality)は、カードセット「エルドレインの森」で収録された、新たなスペクター・クリーチャー・カードである。
青白い両翼は、悶え苦しむ人々の霊が絡み合っているものだ。
アルコン
MTGにおいて、スペクターと対称的な存在がアルコン(Archon)である。こちらはスペクターと正反対の白の属性を持つクリーチャーだが、その点を除けばスペクターと共通点が多い。何かに騎乗しており、色を体現した存在で、空を飛んでいる。さらに大抵の場合で、両者とも顔が見えないとか、隠れているとか、不確かで曖昧なことも同じだ。
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