ドミナリア地理:ラノワールの地図作成

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今回はラノワール(Llanowar)の公式地図に地名を書き加えより詳細な地図を作成をする。

本記事は検証作業を繰り返しながら少しずつ地図を埋める作業を行っていく。検証を読み飛ばして、最終版地図を見たいならこちらをどうぞ。

※ 2021年7月時点で、ウィザーズ公式はラノワールの細かい地名に関して公式情報を出していない。したがって、本記事に書かれている地名の位置はあくまで非公式な、本サイト独自の見解に過ぎない。

追記(2022年11月23日):カードセット「兄弟戦争」の新情報を受けてラノワールの荒原(Llanowar Wastes)の項目を新設した。また、女王オーリナルのカード化を反映して、訳語をアレナルから公式のオーリナルに変更してカード画像も追加した。

ラノワールの現代世界地図

南エローナ大陸北部
現代ドミナリア世界地図より抜粋引用

ラノワール(Llanowar)はドミナリア次元ドメインズ地方南エローナ大陸にある大森林地帯である。

ラノワールはMTG最古の地名の1つで、カードやストーリー作品にも度々登場してきた。公式の地図にも初期の頃から記載されているものの、大抵はだだっ広い木々の広がりとなっているだけで、細かな地名は記されていないのが現状だ。

本記事では、公式の地図を叩き台にして地名を書き込んでいく計画である。どの地図が叩き台として最適だろうか?

まず現代ドミナリア世界地図(上記)を見ると、ラノワールの位置ははっきりわかるのだが、川や湖や都市など細かい地勢や地名は全く書かれていない。分かるのはラノワールの北西に大国ベナリア(Benalia)があることぐらいだ。

もう少し細かい地勢が分かる地図の方がいい。別の地図を当たろう。



ラノワールの1997年カレンダー付属地図

南エローナ大陸北部
1997年カレンダー付属地図より抜粋引用

では1997年カレンダー付属地図の方を確認する。こちらは現代ドミナリアでなく、ファイレクシア侵略戦争以前の地図だ。

ラノワールの森を流れる大河の流れや湖が細かく描き込まれている。周辺地域の地名も現代世界地図より詳細だ。

ラノワールの北の山地帯は鉄爪山脈(Ironclaw Mountains)、西の森はダークウッド(Durkwood)、北西にクブブライアン高地(Kb’Briann Highlands)があり、そのさらに先がベナリア(Benalia)だ。ベナリアの東の山地帯は赤鉄山脈(Red Iron Mountains)となっている。ハールーン山脈(Hurloon Mountains)は北エローナ大陸の山地帯である。

この地図なら叩き台として十分役に立ってくれるだろう。ではラノワールの森に色々なソースから情報を書き入れていきたい。

地名の書き入れ

これから1997年カレンダー付属地図をベースとして使い、検証作業を繰り返しながら少しずつ地図を埋める作業を行っていく。

検証を読み飛ばして、地名を埋め切った最終版地図を見たいならこちらをご覧いただきたい。

※ 2021年7月時点で、ウィザーズ公式はラノワールの細かい地名に関して公式情報を出していない。したがって、本記事に書かれている地名の位置はあくまで非公式な、本サイト独自の見解に過ぎない。

フォルス盆地

フォルス盆地(Fors Basin)を記載

ラノワールを縦断する幾筋もの川は南岸の湿地帯に流れ着く。この南岸湿地帯はフォルス盆地(Fors Basin)である。

「Fors Basin」は昔の雑誌付録のドメインズ地図に記載されていた地名だった、と伝え聞く。実は出典となる付録地図が掲載された雑誌が、いつの何という名前の何号なのか分からないのである。海外有名ファンサイトで雑誌から取り込んだ画像で紹介されたのが、20年近く前だったはずだが、その時点から出典が書き漏れていたと記憶している。現在でも地図の画像の方はネット上に見つかるが出典は不明のままだ。

このように出典にいくぶん怪しさもあるのだが……ヴォーソス間でもう公式扱いされ十数年は軽く経っているため、本サイトでも受け入れる。

エルフェイムのルアダッハ

出典の怪しげなフォルス盆地の次は出典のはっきりしている地名を書き入れていく。

まずはラノワールの森がMTG史上初めて舞台となった作品「短編Gathering the Taradomnu短編集Tapestries収録)」から地理情報を拾い上げる。この作品はラノワールの王国「エルフェイム(Elfhame)」が初めて言及された作品でもある。

短編はエルフェイムのルアダッハ(Ruadach)で起こった出来事を描いている。ルアダッハの首都がスコリア(Scoria)で、その北西の方角にアス山脈(Ath Mountains)がある。そしてスコリアからフォルス川(Fors River)1沿いにラノワールの森を北上して行くとアス山脈へと至る。

また、モエン川(Moen River)の上流に人間の交易地サマータウン(Summertown)が存在していた2ことも読み取れる。サマータウンはルアダッハの王子ベオタハ(Beothach)に破壊されたので地図に書き入れられないし、モエン川の方にしてもどの川を指し示すかの手掛かりは作中では皆無だ。だから、モエン川は一旦先送りにして、その他の地名を検証しよう。

フォルス盆地に流れ込む大河のいずれかがフォルス川と考えて間違いないだろう。だが短編Gathering the Taradomnuの記述だけでは特定ができない。ここで設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaの解説が役に立つ。ルアダッハ関連記述から情報を抜き出せば次の通りだ。

エルフェイムのルアダッハはラノワールの森の東端地域を支配していて、船舶が航行可能な河川や湖に散らばった都市国家群を形成している。首都スコリアは生きた樹木から成る都であり、セレンディン川(Selendine River)の上を橋渡しするように建てられている。

ルアダッハ関連地名を記載

ルアダッハの領域は森の東端なので、フォルス川は一番東の大河と確定する。その最上流にアス山脈がある。スコリアはフォルス川でなくセレンディン川にあるというが、都合よい位置にフォルスの支流があるのでそれがセレンディンであろう。短編ではスコリアからフォルス川を北上して行くのでセレンディンとフォルスが合流するほど近い辺りが適している。スコリアから北西でなく北北西寄りにアス山脈が来てしまうが許容範囲だ。

以上をまとめて上記地図に記載した。ただし、ルアダッハの領域はセレンディン川からフォルス川にかけた一帯に散在する都市国家群であるが、地図上にうまく図示できないので記載はしなかった。

エルフェイムのリアシルとモエン川

ルアダッハの時に先送りにしたモエン川(Moen River)について再び考える。

モエン川は掌編Still Waters, Deep Rootsにも登場している。この作品はエルフェイムのリアシル(Riashil)の説話を扱っている。作中地理情報をピックアップすると、リアシルの領域の最南端にモエン川が流れていて、その対岸には人間がいた。

ここで先行作品の短編Gathering the Taradomnuを思い返すと、モエン川上流に人間の居留地サマータウンがかつて存在したことが分かっている。だが、ラノワールのエルフは一般的に余所者嫌いで、森の侵入者に一切容赦しない凶暴さで有名だ3。となると、森林内に人間が居留地を呑気に建設できるほどの安全性も時間的な余裕もおそらく確保できはしないので、サマータウンは森の外側になければならなかったはずだ。したがって、モエン川の上流域は森の外を流れていることになる。

モエン川(Moen River)を記載

以上を踏まえると、ラノワールの森の南西にある湖からフォルス盆地へと流れ込む、これこそがモエン川である。森の南端が辛うじて川の最上流に接していることで、難しい地形条件をすべてクリアしている。

ちなみに、設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaによればエルフェイムのリアシルは、ラノワールの森でも「陽光の差す谷間」や「林床4でも外縁のあまり密集していない地域」、「森の開けた場所」に居住している。つまり森の地面でも色々な場所に散らばっていると考えられるため地図には図示できなかった。

エルフェイムのへドレセル

次はまた別のエルフェイムを見てみよう。掌編The Ambassador’s Journalで語られたエルフェイムがヘドレセル(Hedressel)だ。

掌編作中ではへドレセルの地理情報は読み取れないものの、後に設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaにおいて、へドレセルの領域は「森の南西部に限られている」と明言された。この「森の南西部に限られている」の原文は「confined to the southwest portion of the forest」であるが、「portion」は「切り離された一部」という意味合いであることに注目したい。

ヘドレセル(Hedressel)を記載

地図を確認すると、ラノワールの南西は湖と川によって区切られていることが分かる。これは南西部の切り離された森の一部にピタリと当てはまる。ここが「ヘドレセル」だと私は考える。

高度で決まるエルフェイムの支配領域:
余談になるが、掌編The Ambassador’s Journalにはへドレセルの他にもう1つのエルフェイム「ロリダール(Loridalh)」も登場してはいる。こちらの領域は地図上に図示しにくいので割愛した。というか、ルアダッハとへドレセル以外のエルフェイムは地図に書き込めないのだ。理由を説明しよう。

設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaで詳細に解説されているが、ラノワールの森は1000フィートの巨木が立ち並ぶ大森林だが、そこに暮らすエルフェイムはそれぞれ森の高度に応じて居住地を定めている、という。つまり、「森林の天辺に住むエルフェイム」もあれば、「枝と葉が生い茂る樹冠に住むもの」もあり、「それより下層の影に住むもの」や「薄暗い森の地面に住むもの」、「森の地面でも開けた場所に住むもの(先述したリアシルのこと)」もいる、といった風に住み分けているのだ。

ラノワールの斥候(Llanowar Scout)

ラノワールの斥候(Llanowar Scout)
データベースGathererより引用

ロリダールは森の下層域(樹冠より下で地面より上)を支配しているが、そこの一帯は別の高度には別のエルフェイムが支配している。だから、俯瞰した地図には書き込めないことになる。

支配領域を「高さ」でなく「広がり」で決めているルアダッハとへドレセルの2つが例外なのだ。

アルドカノール湖

今度は湖だ。地図上に記載できる地名はこれで最後になる。

設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaには、「アルドカノール湖(Lake Ardkannor)」という地名が記されている。この湖には、ファイレクシア侵略戦争で滅んだエルフェイムのジュビラール(Jubilar)の港湾都市ウェルスプリー(Wellspree)の廃墟が半ば水没した状態で残っている。とのことだ。

アルドカノール湖はこの本がおそらく初出の新しい地名だ。そして、ジュビラールとウェルスプリーは小説Invasionで一言だけ言及されただけのもので、その位置を探るための地理情報は全くないと言っていい。

アルドカノール湖(Lake Ardkannor)を記載。一応これで地図は完成だ

地図上には南西に大きな湖が1つだけある。北からラノワールを縦断する2本の流れがあり、南へはモエン川を経由して海に出られる。ここなら港湾都市が置かれる条件を十二分に満たせている。他に地図に描かれるほどの大きな湖はないし、わざわざドミナリアの世界設定集に取るに足らない小湖の名称を記載するのは考えにくいため、アルドカノール湖はここで間違いなさそうだ。

以上で、地図に書き込める地名は全て出し終わった。次の節では位置が不明瞭だったり、別の理由があるために地図に記載できない地名を取り上げよう。



地図上に記載できない地名

ペンデルヘイヴン

ペンデルヘイヴン(Pendelhaven)

マスターズ25バージョンのペンデルヘイヴン(Pendelhaven)
データベースGathererより引用

ペンデルヘイヴン(Pendelhaven)はラノワールに縁のカードではないかと、非公式に、あるいは、ファンの間で論じられ語られてきた。設定集The Art of Magic: The Gathering – Dominariaにおいて、ラノワールの「大いなる樹木(the great tree)」と明記されたが、これが公式の発行物では初めてのことだ。

ヘンデルヘイヴンはラノワールの森のどこかに生えているのは確定しているが、その位置はいまだ不明である。

夢見の洞窟

エルフェイムの聖域(Elfhame Sanctuary)

夢見の洞窟のエピソードを描いたとしか考えられないカード
エルフェイムの聖域(Elfhame Sanctuary)
データベースGathererより引用

夢見の洞窟(Dreaming Caves)はラノワールの森の地面深く、木々の根が複雑に絡まった層からさらに数マイルも地下深くにある洞窟網である。小説Invasionで語られた場所で、非常に緑マナが濃いため、その空気を吸い込むと眠りへと誘われる。この洞窟には、ある種の夢や信じるものを具現化・実体化する力がある。

小説では、ファイレクシアの大爆撃を受け、夢見の洞窟に避難したエルフの民は悪夢が実体化して阿鼻叫喚の地獄となった。その一方、エラダムリーを女神フレイアリーズの遣いと心から信じ希望を見出したときは、エルフに安らかな眠りをもたらしたばかりか、ファイレクシアの疫病に侵され重体となった患者を完全に癒すことまでできた。

地底海

Underground Sea

Underground Sea
データベースGathererより引用

ラノワールの地下には地底海(Subterranean Seas)が存在する。ラノワールの木々の根よりも下の深みに地底海があり、これよりもさらに深い下層に夢見の洞窟(Dreaming Caves)が広がっている。

この地底海は夢見の洞窟と一緒に小説Invasionで語られたものだ。

エルフェイムの宮殿

エルフェイムの宮殿(Elfhame Palace)

エルフェイムの宮殿(Elfhame Palace)
データベースGathererより引用

エルフェイムの宮殿(Elfhame Palace)はこれに該当する場所が少なくとも2か所、ストーリー作品に登場している。

エルフェイムはAR4560年現在で7つ存在しているが、どのエルフェイムがこの種の宮殿を有しているかは判断できない。全エルフェイムが独自の様式の宮殿を建てているのかもしれないし、あるいは逆に宮殿を持つ文化をそもそも持っていないエルフェイムがあるかもしれず、どちらであってもおかしくない。

ルアダッハの首都スコリア

まず1つ目はエルフェイムのルアダッハの首都スコリア(Scoria)だ。

短編Gathering the Taradomnu短編集Tapestries収録)で「palace」とあるので確定である。

本記事で既に語ってきた通り、スコリアの位置は地図に記載済みだ。

スタプリオン宮殿

もう1か所が、エルフェイムのスタプリオン(Staprion)の宮殿・王宮だ。

小説Invasionによると、クオスミク(Quosumic)という巨木に建てられた魔法的な宮殿は、AR4205年のファイレクシア侵略戦争の大爆撃によって消失してしまった。この宮殿を初め、当時のスタプリオンの中心地は8本のクオスミクの樹上に広がっていたが、爆撃で建造物も樹木も全て跡形もなく破壊されてしまった。

では、スタプリオン宮殿の位置はどの辺だったかというと、出典小説を読んでもさっぱり分からない。というのもこの作品は、複数の主人公チームが世界各地で同時に行動するオムニバス形式の構成なので、移動や時間経過に文面を割いてまで詳しく書こうとしてなかったり、別主人公チームの章を跨いでいる間に既に移動や諸々が完了していたとして端折られたりするのだ。したがって、スタプリオン宮殿は、ルアダッハとへドレセルの領域を除外した森林なら、ラノワールのどこにあってもおかしくはない。

ラノワールの荒原

ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)

ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)
データベースGathererより引用

ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)はカードセット「アポカリプス」が初出の二色地形である。フレイバー・テキストもなくイラストも据え置きで何度も再録されたカードだ。

“The sylex blast marked not only the end of the war, but the end of Dominaria as most knew it.”
–The Antiquities War
「酒杯の爆発が告げたのは戦争の終わりだけではなかった。衆知の通り、それはドミナリアの終わりも告げたのだった。」
–「アンティキティー戦争」
引用:ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版

ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)

ラノワールの荒原(Llanowar Wastes)
データベースGathererより引用

カードセット「兄弟戦争」において、新規のイラストとフレイバー・テキストを持たされて再録された。その上、公式動画においてラノワールにこの荒原が発生した原因は、ウルザがゴーゴスの酒杯を起爆させた余波であることが明らかにされた。

酒杯爆発はAR63年大晦日なので、その影響を受けて荒原化するのはAR64年以降、暗黒時代中の出来事であったことになる。

ラノワールの荒原の位置は、大森林のどこかで沼や湿地に接するか、森と湿地が入り混じっているような土地であろう、とは推測できる。だがそこまでで、位置情報は見当たらない。ラノワールの南東のセレンディン川流域の沼地とか、ヘドレセルの領域と西のダークウッドの森の間の沼地、あるいはフォルス盆地ですら候補地となるだろう。ゆえに、現時点ではラノワールの荒原は地図上に記載できない。

さて、これで取り上げるべき地名は全部である。最後に完成した地図を確認しよう。



ラノワール地図最終版

地名を記載したラノワール

本記事で検証し完成させた地図と各種地名について、ここにまとめて簡単に解説を加える。

※ 2021年7月時点で、ウィザーズ公式はラノワールの細かい地名に関して公式情報を出していない。したがって、本記事に書かれている地名の位置はあくまで非公式な、本サイト独自の見解に過ぎない。

ラノワール(Llanowar):ドミナリア次元ドメインズ地方南エローナ大陸にある大森林地帯。余所者嫌いで狂暴と名高いラノワールのエルフがエルフェイム(Elfhame)という国々を作って暮らしている。AR4560年現在でエルフェイムは7つある。

ペンデルヘイヴン(Pendelhaven):ラノワールの大いなる樹木。所在地の位置は不明。

ヘドレセル(Hedressel):ラノワールの森の南西部を支配するエルフェイム。ドルイドが多い。

スコリア(Scoria):エルフェイムのルアダッハ(Ruadach)の首都。セレンディン川の上に橋渡しする形で建っている。ルアダッハは商業を得意としており、人間との交流も多く、ハーフエルフも決して珍しいものではない。

メモ:ルアダッハのハーフエルフ

ルアダッハの女王オーリナル(Queen Allenal of Ruadach)

ルアダッハの女王オーリナル(Queen Allenal of Ruadach)
データベースGathererより引用

AR4560年現在の女王オーリナル(Queen Allenal)もハーフエルフである。

そもそもルアダッハの初出である短編Gathering the Taradomnu短編集Tapestries収録)は、オーリナルの母で先代女王のテレナ(Terena)がハーフである最初の子供を身ごもると共に、ルアダッハの王位を継承する話である。

ルアダッハがハーフエルフに寛容という特徴付けは初めからなのだ。

ちなみに、本記事執筆の翌年2022年のカードセット「団結のドミナリア」において、女王オーリナルは伝説のクリーチャーとしてカード化されている。

セレンディン川(Selendine River):フォルス川の支流。

フォルス川(Fors River):北のアス山脈から南のフォルス盆地に流れる大河。

フォルス盆地(Fors Basin):ラノワールの森の南海岸の湿地帯。

アス山脈(Ath Mountains):ラノワールの森の北にある山地帯。この辺り一帯は鉄爪山脈(Ironclaw Mountains)と呼ばれる場所に被っているように思える。ラノワール・エルフによる別称なのか、あるいは、アス山脈と鉄爪山脈には明確な境界線が引けるのか、情報が無いため不明だ。

アルドカノール湖(Lake Ardkannor):ラノワールの南西の湖。AR4205年のファイレクシア侵略戦争で廃墟となった港湾都市ウェルスプリー(Wellspree)が半ば水没した状態で残っている。

モエン川(Moen River):アルドカノール湖からフォルス盆地へと流れる川。AR3600年頃、この上流に人間の居留地サマータウン(Summertown)があった。

夢見の洞窟(Dreaming Caves):ラノワールの地下何マイルも深い位置にある洞窟網。ある種の夢や信じるものを具現化・実体化する力がある。

地底海(Subterranean Seas):ラノワールの地底にある海。木々の根よりも下層で、夢見の洞窟よりも浅い層に存在する。







さて、脈絡も無く唐突に始めたラノワールの地図作成はこれで終了だ。では、今回はここまで。

  1. 「フォルス」という名称はこの作品が初出であり、「フォルス盆地」はここから命名されたに違いない。
  2. 原文「Summertown, up the Moen River」
  3. 実際には平和的な旅人くらいなら見過ごされることもある
  4. 森林の最下部の地面と接しているところ