主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)はカードセット「灯争大戦」収録のプレインズウォーカー・カードである。
主無き者、サルカンの解説
主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)はサルカンの7回目のカード化である。
サルカン・ヴォル(Sarkhan Vol)はタルキール次元出身の人間男性のプレインズウォーカー。ドラゴン崇拝のシャーマンであったサルカンは、自身を変身させるようなドラゴンに関する数々の魔法を得意としている。かつてはニコル・ボーラス(Nicol Bolas)の下僕であったが現在は敵対している。タルキールの過去改変を行いウギン(Ugin)の命を救った人物でもある。
サルカンは2008年発売のカードセット「アラーラの断片」で初登場し、初の2色のプレインズウォーカー・カード(の1人)としてカードプレビューされた。ドラゴン崇拝者のサルカンはこのアラーラの断片ブロックでニコル・ボーラスの配下となり、狂気に陥りつつも、その次のゼンディカー・ブロックでも奉仕を続けた。サルカンの転機は故郷を舞台とする2014年-2015年のタルキール覇王譚ブロックであった。この物語でサルカンは正気を取り戻し、ボーラスとも完全に袂を分かった。
このカード「主無き者、サルカン」は公式サイトのWAR Story Scenesで、ストーリーのどの幕にも割り振られていない。しかし、これは不可解だ。ニコル・ボーラスやウギンと因縁が深いサルカン・ヴォルが灯争大戦のストーリーでただの脇役で終わるとは到底思えない。
主無き者、サルカンのトークン
主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)は忠誠度能力でドラゴン・トークンを生成するメカニズムを持っている。ドラゴンに関する魔法の専門家らしい能力だ。
このトークンのイラストは、主無き者、サルカンのイラストと同じくKieran Yannerが担当しており、ドラゴンの姿はそっくり同じである。また、背景の岩山に注目すると、先端から崩れて宙に浮かび上がっており、これはボーラスの支配する次元「瞑想領土(Meditation Realm)」の特徴である。したがって、主無き者、サルカンは瞑想領土にいると考えられる。
主無き者、サルカンのフレイバー・テキスト
「Magic: The Gathering Arena(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)」のステンドグラス・デザイン版、主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)にはフレイバー・テキストが特別に設けられている。
“You once brought havoc to my home and ruined my mind. I’m here to return the favor, Bolas.”
–Sarkhan Vol
「お前はかつて我が故郷を破壊し私の精神を蝕んだ。その礼をしにきたぞ、ボーラス」
–サルカン・ヴォル
引用:主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳
サルカン・ヴォルのフレイバー・テキストは新規のものではなく、サルカンの浄化(Sarkhan’s Catharsis)からの流用である。
主無き者、サルカンの日本オリジナルアート版
カードセット「灯争大戦」のプレインズウォーカー・カードには、日本オリジナルアート版が存在している。これは日本語版「灯争大戦」のパックから約50%の確率で普通のカードの代わりに出てくるものだ。
このバージョンのイラストでは、重力に逆らって地面の岩が宙に浮きあがっているように見える。サルカンのいる次元は瞑想領土かもしれない。
サルカンの登場するカード
カードセット「灯争大戦」の中でサルカンが関係するカード
- 主無き者、サルカン(Sarkhan the Masterless)本人
- サルカンの浄化(Sarkhan’s Catharsis)名前付きカード
小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ
小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり))
※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
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