ヴォーデイリアの幻術師(Vodalian Illusionist)はカードセット「ウェザーライト」に初収録されたクリーチャー・カード。
ヴォーデイリアの幻術師の解説
“Torahn gore these shifty fishtails! You can’t even get close to one.”
–Tahngarth of the Weatherlight
卑怯者の魚のシッポどもめ!トランの角に刺されて死んじまえ!これじゃあ、近づきようがないじゃないか。
–ウェザーライトの副長、ターンガース
引用:ヴォーデイリアの幻術師(Vodalian Illusionist)のフレイバー・テキスト
「ターンガースと魚のシッポども」シリーズその1。→その2はこちら
この一連のフレイバー・テキストは、ウェザーライト号がトレイリア島の海岸に停泊するまでの攻撃的なマーフォークとの遭遇を描いている。ウェザーライト号副長ターンガースがマーフォークを「魚のシッポども(fishtails)」と悪態をついているのが特徴である。
このカード「ヴォーデイリアの幻術師(Vodalian Illusionist)」はAR4204年のヴォーデイリア帝国の魔術師である。幻術師と名付けられているが、カード・メカニズム的には「クリーチャーの強制フェイズアウト」すなわち「時間魔術によるフェイジング現象」の使い手である。時間操作や狂った時間流とトレイリア島は密接な関係がある(カードセット「ウェザーライト」時点では明かされていなかった設定であるが)。したがって、トレイリア近海のマーフォークが時間魔術を習得しているのはなにも不自然なことはないだろう。→ウェザーライト号とマーフォークの遭遇その2はこちら
また、このカードの存在によって、地図上では発見できない島トレイリアが、ヴォーデイリア帝国の支配するヴォーダ海かその近海のどこかに位置するという最初のヒントの1つになっている。
ちなみにフレイバー・テキストの「トラン(Torahn)」とは、タールルーム・ミノタウルスの神である。
ヴォーデイリアの幻術師のストーリー
短編集Rath and Stormの短編Ertai’s Taleにおいて、ごく短く「マーフォークに(ウェザーライト号が)攻撃を受けた後、トレイリア島の海岸に船を停泊させてから、(ジェラードとハナとミリーの3人は)生命力を搾り取るペンドレルの霧を苦労して通過して、日当たりの良い島の中心部まで進んできた。」とトレイリア島に到着した時の遭遇として触れられている。
このときウェザーライトは飛翔艦であるが空からではなく、嵐に荒れる海上からトレイリア島に接近している。天候を考慮してか、海よりも空の方が危険であるとの判断なのかは分からないが。
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