防壁の巨人(Bulwark Giant)はカードセット「灯争大戦」収録のクリーチャー・カード。
防壁の巨人の解説
防壁の巨人(Bulwark Giant)は、イラストでは戦慄衆(永遠衆?)の只中で奮戦している。左手で負傷した人物1を持ち上げ、右手の盾で戦慄衆を叩き飛ばしている。“Where did she come from? More importantly, are there more like her?”
–Gideon Jura
「あれはいったいどこから来たんだ?いや、それよりも、あれは他にもいるのか?」
–ギデオン・ジュラ
引用:防壁の巨人(Bulwark Giant)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下は和訳製品版
カード・メカニズムを見ると、登場時にライフを獲得する能力があるが、戦場で負傷者を助けることで失われるはずだった命(ライフ)を救っている、といった意味合いを持たせているように思える。
フレイバー・テキストは、彼女を見てのギデオンのコメントとなっているが、個人的に和訳製品版には不満しかない。巨人の女性を指して「あれ」呼ばわりで、彼女を同列に見ていない含みがある。原文では普通に「彼女(she)」としか書かれていないのに、わざわざ「あれ」という訳語選択である。ギデオンが献身的で勇敢な戦士に敬意を払わないなんてことはあるだろうか?
Bulwark Against Chaos
出典:The Art of Magic: The Gathering – Ravnica
ギデオンはラヴニカで特にボロス軍と協調関係を結んで働いてきた経緯がある。また、The Art of Magic: The Gathering – Ravnicaではボロス軍の解説する章タイトルには「Bulwark Against Chaos(混沌に対抗する防壁)」とある。このカードはまさに「防壁(Bulwark)」の巨人である。ボロス軍の在り方を身をもって体現している彼女を、ギデオンが「あれ」などと呼ぶことはますますありえない。
「彼女の出身はどこだ?いや、それよりもまず、彼女ような人物が他にもいるだろうか?」
ギデオンが彼女に敬意を払っている、あるいは、彼女の行動に感嘆しているとしたなら、こうも訳せるだろう。個人的にこう解釈したい。
ギデオンの登場するカード
カードセット「灯争大戦」(プレインズウォーカーデッキ含む)の中でギデオンが関係するカード
- 黒き剣のギデオン(Gideon Blackblade)本人
- 誓いを立てた者、ギデオン(Gideon, the Oathsworn)本人
- ギデオンの犠牲(Gideon’s Sacrifice)名前付きカード
- ギデオンの勝利(Gideon’s Triumph)名前付きカード
- ギデオンの喊声(Gideon’s Battle Cry)名前付きカード
- ギデオンの中隊(Gideon’s Company)名前付きカード
防壁の巨人の関連記事
カードセット「灯争大戦」関連のリスト
