エンバレス(Embereth)はエルドレイン次元の王国5宮廷の1つ。
※ 現状で判明している情報をまとめた。編集途中だけれど今日はこれ以上取り組めそうにないので暫定版で公開。→翌日、情報を追加した。全面改訂(2019年10月3日)→(2019年10月4-5日紋章について情報追加)→2019年10月6-7日さらに追記→2019年11月2日加筆修正(既存公式情報の間違いを削除。ドワーフに関する項目はいったん削除し、後日別記事化する)。→2019年11月5日さらにエンバレスの秘宝に関して加筆、その他も追記あり。
エンバレスの解説
エンバレスはエルドレイン次元の「王国(The Realm)」をなす5つの宮廷の1つである。赤を担当する。
色:赤
美徳:勇気(courage)
紋章:菱形と3本の槍
指導者:評議会
本拠地:エンバレス城(燃焦苑)
秘宝:アイレンクラッグ(エンバレスの宝剣)
世界構築担当:Alison Luhrs
命名由来:ember(燃えさし、残り火)
特徴:試合場、評議会
カード発売直前の現時点で参照できる情報源は、カードそのもの、小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」、公式記事、制作関係者の各種媒体でのコメント、これだけである。公式サイトで次元解説記事が掲載でもされないかぎり、様々な謎の言葉や不明瞭な設定が説明されないまま投げられることになり、われわれヴォーソスは公開情報が少なくて詰んでしまう。
ちなみに、エンバレスについては他の4宮廷よりもさらに情報が少ない。
間違いの一例:トーブランはエンバレスの指導者ではない。
エンバレスの美徳
エルドレインの王国5宮廷はそれぞれに象徴的な美徳を有している。赤のエンバレスの美徳は「勇気(courage)」である。カードのフレイバー・テキストでは、エンバレス城(Castle Embereth)、エンバレスの盾割り(Embereth Shieldbreaker)、レッドキャップの略奪者(Redcap Raiders)、塁壁潰し(Rampart Smasher)で言及している。
エンバレスの紋章
エンバレスの紋章は「菱形と3本の槍」が組み合わさったデザインである。
小説「Throne of Eldraine: The Wildered Quest」では、5宮廷の紋章となるモチーフが何かエンバレスだけが言及されておらず、そこには手掛かりはない。各種カードを観察しても、どれがエンバレスの象徴的な紋章であるのかはっきりしない。
困っていたところ、意外なところから答えが得られた。アイレンクラッグの紅蓮術師(Irencrag Pyromancer)のイラストを担当したJason Rainvilleはツイッターでイラストの発注指示を公開している。そこにエンバレスの紋章に関する記述があったのだ。この紅蓮術師が投じる火炎の形は「エンバレスの紋章に見られる3本槍デザインを思い起こさせる(reminiscent of triple-spear design seen on Embereth heraldry)」とのこと。(出典)
なるほど確かに、この「3本槍デザイン」を他のカードで探してみると、確かにエンバレスに関係する様々なカードに確認することができた。
以上が「菱形と3本の槍」がエンバレスの紋章と見てまず間違いないと考える理由である。
追記:「MTGアリーナ」のマスタリーツリーには各宮廷の紋章が配置されていることに気付いた。エンバレスはやはり「菱形と3本の槍」であった。これで完全確定だ。

MTGアリーナ マスタリーツリーよりエンバレスの紋章
エンバレスの世界構築と命名由来
エンバレスの世界構築(ワールド・ビルディング)の担当はAlison Luhrsである。エルドレインでは色の理想を5つの宮廷を通して描いているという。赤にはある種のロマンスやエレガンス(優雅さ)が求められた。また、Luhrsは、大部分の赤単色グループは恐怖を排するものだが、恐怖を利用するバージョンの赤にはもっと興味があった、と語る。(出典1、出典2、出典3)
「エンバレス(Embereth)」の命名由来は、「燃えさし、残り火」を意味する単語「ember」の語尾を、英国風の響きに変化させたものだ。これまでにもMTGではこうしたケースの命名の前例があり、例えばラヴニカ次元の「ディミーア(Dimir)」は「dim(ほの暗い、かすんだ)」の語尾をスラブ風に変化させたものだ。(出典)
エンバレスの指導者
エンバレスを統治しているのは1人の指導者ではなく、騎士と貴族による評議会である。
エンバレスの本拠地
エンバレス城(Castle Embereth)
Without Embereth’s courage, the realm would falter and fall.
エンバレスの勇気がなければ、王国はよろめき崩れてしまうだろう。
引用:エンバレス城(Castle Embereth)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
エンバレス城(Castle Embereth)は山の上に築かれている。建造物は四角く角ばった、上から下に向かって緩やかにスロープのあるエンバレス的な特徴を備えている。城の前に開けた整地された広場は試合場(Tournament Grounds)、炎を上げる岩山がアイレンクラッグ(Irencrag)だ。城の周囲には自由都市がある。
王国の貴族からはエンバレス城と呼ばれはしているが正確には「城」ではない。騎士は不適切な名称に含み笑いを漏らす。地元の者にとっては、エンバレスは周囲の自由都市全体のことを指しており、「城」と言われている大規模試合場の複合体のことを「真の名」で呼んでいる。それが「燃焦苑(ねんしょうえん:Burning Yard)」だ。
エンバレスの秘宝
ワールドガイド記事Planeswalker’s Guide to Eldraineでは「アイレンクラッグ(Irencrag)」がエンバレスの秘宝と解説されている。
一方、カード開発系記事Singing in the Eldraineでは、神話レアの伝説のアーティファクトが各宮廷の秘宝扱いとされており、それに従うと「エンバレスの宝剣(Embercleave)」がエンバレスの秘宝となる。
この食い違いについては、Planeswalker’s Guide to Eldraineを記したChris Mooneyが説明をしてくれている。
説明によると、当初は「アイレンクラッグ」がアーティファクト・カードのサイクルに組み込まれていたが、デザイン・チームは「岩」よりも「剣」をサイクルに入れたいと要望した。そこでアイレンクラッグによって魔力の加護を受けた剣「エンバレスの宝剣」がカードとして収録されることになった。(出典1、出典2、出典3)
エンバレスの騎士
アイアンシー(Ianthe)
アイアンシー(Ianthe)はエンバレス最初の騎士である。女性。
アイアンシーがアイレンクラッグを発見した物語が公開されている(リンク)。
公式和訳記事プレインズウォーカーのためのエルドレイン案内では、「Ianthe」は「イアンセ」とも「イアンサ」とも書いてあり翻訳が安定していない。短い記事で、かつ、すぐ近い位置に出てくる人名であるのに…。
ちなみに、「Ianthe」は辞書的には「アイアンシー」が発音に近い表記であり、「イアンセ」や「イアンサ」と発音する例は私には見つけられなかった。
勇敢な騎士、カラ卿(Syr Carah, the Bold)
“Duty and honor are reasons enough, but beating you will also be a pleasure.”
「使命や名声も十分な理由になるけれど、あなたを倒すこと自体も楽しいでしょうね。」
引用:勇敢な騎士、カラ卿(Syr Carah, the Bold)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
勇敢な騎士、カラ卿(Syr Carah, the Bold)は各色のアンコモンに収録されている各宮廷の伝説の騎士クリーチャーである。イラストを観察すると、カラ卿のいる場所は「試合場(Tournament Grounds)」方向から見た「エンバレス城(Castle Embereth)」である。
カラ卿の杖や体の各所から放電している。ローアンのような火花魔導士としての適性もあるのだろう。
カラ卿は「胸躍る可能性(Thrill of Possibility)」と「レッドキャップの略奪者(Redcap Raiders)」のフレイバー・テキストでも登場している。
エンバレスの聖騎士(Embereth Paladin)
“The king would die for the realm. I would not hesitate to do the same for him.”
「王は王国のためなら死を厭わないだろう。俺も王のためなら迷わずそうする。」
引用:エンバレスの聖騎士(Embereth Paladin)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
エンバレスの聖騎士(Embereth Paladin)は各色コモンに収録されている宮廷の聖騎士である。この聖騎士の騎乗するクリーチャーは全体像が分からないが、ドラゴンか巨大なトカゲのように思える。
エンバレスの盾割り(Embereth Shieldbreaker)
“Courage is the only shield I need.”
「勇気さえあれば盾は必要ない。」
引用:エンバレスの盾割り(Embereth Shieldbreaker)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
イラストの場所は「燃焦苑(Burning Yard)」と思われる。
このカードは盾が不要だと自ら破壊してしまう騎士である。フレイバー・テキストではエンバレスの美徳「勇気(Courage)」だけが必要な盾であると宣言している。
なぜ盾を破壊してしまうのか?実はエンバレスの騎士は勇気の証として盾を持つことがないのだ。その上、敵から奪った壊れた盾を自らの鎧に組み込むこともある。
エンバレスの空焼き(Embereth Skyblazer)
“We fight with valor in our hearts and fire in our veins!”
「戦いは、心に勇気、血管に炎!」
引用:エンバレスの空焼き(Embereth Skyblazer)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの翻訳
エンバレスの空焼き(Embereth Skyblazer)はエルドレインの王権のブロール・デッキにのみ収録されるカードである。ブロール・デッキは日本語版では発売されないためか、カードデータベースGathererには和訳版データがない。また、ブロール・デッキはMTGアリーナで先行お試し版で期間限定プレイすることができたが、このカードなど多人数戦を前提としていくつかのカードは実装されずに別のカードに差し替えられていた。そのためアリーナの方では、多人数専用を除いたカードだけが和訳されていた。その後のエルドレインの王権の正式実装によって、このカードも和訳付きで公開された。
このカードはイラストを見るに、ドラゴンに乗るエンバレスの騎士のようだ。
燃焦苑
「燃焦苑(ねんしょうえん:Burning Yard)」はエンバレス城(Castle Embereth)の別名。地元の者は燃焦苑が真の名と考えている。
燃焦苑は競技会場、訓練室、大観覧席の巨大な集合体である。終わりのないトーナメントが開催されており、 馬上槍試合、格闘、騎乗しての乱戦、一対一の戦闘、射撃、その他様々な軍事技術を競い合う。
カードによると、ここには騎士を訓練するトレーナー(教練者)がおり、武器庫があり、僻境ほど凶悪な武器が必要とされない場所でもある。
燃焦苑の教練者(Burning-Yard Trainer)
“For every scar I’ve received, I’ve given ten back.”
「今まで受けたどんな傷も、十倍にして返してきた。」
引用:燃焦苑の教練者(Burning-Yard Trainer)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
燃焦苑の教練者(Burning-Yard Trainer)
鋼爪の槍(Steelclaw Lance)
“A traditional lance is fine for the Burning Yard, but in the wilds you need a nastier bite.”
–Kenver, Embereth weaponsmith
「燃焦苑では伝統的な槍でも十分だが、僻境ではもっと凶悪なやつが必要だ。」
–エンバレスの武器鍛冶、ケンバー
引用:鋼爪の槍(Steelclaw Lance)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
鋼爪の槍(Steelclaw Lance)は、フレイバー・テキストによると、エンバレスの武器鍛冶による馬上槍。
黒赤のカードであるこのイラストに描かれた騎士は、盾(と馬の兜)にゴブレット、赤い旗に菱形と三本槍がデザインされている。それぞれ黒の宮廷ロークスワインと赤の宮廷エンバレスの紋章である。
武器置き台(Weapon Rack)
No weapon stays on the rack for long in the Burning Yard.
燃焦苑では、武器が台の上に置かている時間は長くない。
引用:武器置き台(Weapon Rack)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
武器置き台(Weapon Rack)
エンバレスの試合場
燃焦苑(Burning Yard)の試合会場である。
試合場(Tournament Grounds)
No one knows when the tournament began. All they know is that it will never end.
試合がいつ始まったのか知る者はいない。知っているのは、終わらないということだけだ。
引用:試合場(Tournament Grounds)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
この試合場(Tournament Grounds)はエンバレス城(燃焦苑)にある競技会場だ。
このカードを初めとして「試合」と訳されている原語は「Tournament」である。すなわち、騎士の馬上試合大会を意味する「トーナメント」のことである。このカードも「試合場」というこじんまりとしたイメージではなく、「トーナメント会場」あるいは「競技会場」くらいの意味合いで解釈しておいた方がよいだろう。
それを踏まえてフレイバー・テキストを解釈すると、エンバレスのトーナメントの起源はいつかは分からないが、いつまでも開催され続けるだろうと確信されている、という意味合いとなる。
和訳製品版の文章は、一度始まったきり終わることがない1つの試合が存在しているかのようにも読めてしまうが、そうではない。トーナメントが開かれ続けているのだ。
馬上槍の練習台(Jousting Dummy)
“Don’t let it fool you. Many of us got our first scars from Syr Nobady.”
–Syr Layne, knight of Embereth
「見かけに騙されるな。最初の傷を無名卿につけられた者は多い。」
–エンバレスの騎士、レイン卿
引用:馬上槍の練習台(Jousting Dummy)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
馬上槍の練習台(Jousting Dummy)は馬上槍試合の練習台とされるカカシの騎士。
騎士たちから「無名卿(Syr Nobady)」との愛称で呼ばれるこのカカシ。ひしゃげた盾にはエンバレスの紋章、菱形と三本槍が描かれている。
馬上槍試合(Joust)
“Life is a tournament that rewards the bold.”
–Syr Layne, knight of Embereth
「人生とは勇敢なものを称える試合である。」
–エンバレスの騎士、レイン卿
引用:馬上槍試合(Joust)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
馬上槍試合(Joust)こと「ジョウスト」は騎士のトーナメントでは花形競技だ。イラストの背景は明らかに「試合場(Tournament Grounds)」である。
レッドキャップの乱闘(Redcap Melee)
At first, Syr Fenwick scoffed when he saw his opponents for the final match.
決勝で相手を見たフェンウィック卿は、最初は嘲笑っていた。
引用:レッドキャップの乱闘(Redcap Melee)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
馬上槍試合「ジョウスト」に対して、「メイレイ」は近接乱戦競技である。このカードはエンバレスの試合場でのメイレイにレッドキャプが参加した、という状況を描いているようだ。フレイバー・テキストとイラストによると、フェンウィック卿(Syr Fenwick)は決勝の相手のレッドキャップたちを侮って返り討ちにあってしまう。
鼓舞する古参(Inspiring Veteran)
“I fight for my daugther, who may not set foot on a battlefield for many years. Remember who you fight for.”
「私は我が娘のために戦う。この子が戦場に立つのは、まだ何年も先だろう。自分が誰のために戦うのか忘れてはならない。」
引用:鼓舞する古参(Inspiring Veteran)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
イラストをみると、背景はエンバレスの「試合場(Tournament Grounds)」である。騎士は円をモチーフにした装飾を身に着け、装備の色は白を基調としており、手には円環の炎の旗を掲げている。したがって、明らかにアーデンベイルの騎士である。娘を連れてエンバレスの試合に出場しに来たのだろう。
熱烈な勇者(Fervent Champion)
イラストを見るに、この騎士の容貌はエンバレス風の特徴を備えており、場所は「燃焦苑(Burning Yard)」と考えられることから、エンバレスの騎士と見てよいと思われる。背景奥にそびえ立つ赤紫の巨石は「アイレンクラッグ(Irencrag)」だろうか。
余談:イラストのモデルは、MTGプレイヤーで2018年世界選手権王者ハビエル・ドミンゲス(Javier Domínguez)である(フレイバー・テキスト欄にも記載)。騎士が手に持っている炎を吹き上げるアイテムは、選手権のトロフィーそっくりである。カード名も「Champion」だが「世界選手権(World Championship)」の王者(Champion)だからであろう。1
アイレンクラッグ
「アイレンクラッグ(Irencrag)」こそがエンバレス宮廷の秘宝である。「試合場(Tournament Grounds)」のイラスト奥に見える燃え盛る山がアイレンクラッグだ。「アイレンクラッグ(Irencrag)」の「crag」は「険しい岩山」のこと。
エンバレスの騎士志願者は最初に、赤熱するアイレンクラッグに剣を突き入れる恐怖に立ち向かわなければならない。真の勇気を示せば剣は無事に引き抜けるが、恐れを抱けば剣は刺さったままとなる。エンバレス騎士によると、アイレンクラッグは志願者にだけ聞こえる声で、勇気を試すように挑発をすることがあるという。そして時には、自分の価値を示せた騎士の剣には伝説的な名が与えられ、魔力が込められる。
エンバレスの宝剣(Embercleave)
エンバレスの宝剣(Embercleave)は各色の宮廷に割り振られた神話レアのアーティファクト・カードのエンバレス版である。
設定的にはアイレンクラッグにより魔力が込められた伝説の剣の1つにすぎない。
エンバレスの宝剣のモチーフはアーサー王伝説の「エクスカリバー」である。(出典)
マーク・ローズウォーターは、エンバレスの宝剣の所有者はトーブランか?との問いに、私はそうは言っていない、と回答するにとどめた(出典)。Planeswalker’s Guide to Eldraineを記したChris Mooneyによると、エンバレスの宝剣の現在の所有者は不明である(出典)。
アイレンクラッグの妙技(Irencrag Feat)
The greatest challenge isn’t the stifling heat but the crushing weight of those who failed before.
最大の難関は、息苦しい暑さではなく失敗した者たちから来る重圧だった。
引用:アイレンクラッグの妙技(Irencrag Feat)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
アイレンクラッグの妙技(Irencrag Feat)はアイレンクラッグに剣を突き入れる勇気の試練を表現していると思われる。
アイレンクラッグの紅蓮術師(Irencrag Pyromancer)
“Fear of fire is a sensible instinct. If I were you, I’d be terrified.”
「炎を恐れることは当然の本能よ。私があなたなら恐怖に怯えているわ。」
引用:アイレンクラッグの紅蓮術師(Irencrag Pyromancer)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
アイレンクラッグの紅蓮術師(Irencrag Pyromancer)
焼尽の連射(Searing Barrage)
It emerged from the coldest depths of Lochmere only to face the fires of Irencrag.
それはアイレンクラッグの炎に立ち向かうためだけに、メア湖の冷たい深みから現れた。
引用:焼尽の連射(Searing Barrage)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
焼尽の連射(Searing Barrage)にはエンバレスの騎士と、メア湖の深部から出現した怪物が描かれている。この怪物はメア湖に生息する大蛇と同類に見える。
イラストで怪物に放たれた炎は3つ、これはエンバレスの紋章と符合する。
火生まれの騎士(Fireborn Knight)
He endured the white-hot blaze of the Circle and the sweltering heat of the Irencrag, and he emarged victorious.
彼は円環の白熱する炎も、アイレンクラッグの焼けつく暑さをも耐え抜き、勝利を勝ち取った。
引用:火生まれの騎士(Fireborn Knight)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
フレイバー・テキストの「円環(the Circle)」はアーデンベイル城において騎士となる試練を、「アイレンクラッグの焼けつく暑さ」はエンバレスでの同様の試練を、それぞれ表していると考えられる。とすると、このカードは白の宮廷アーデンベイルと赤の宮廷エンバレス、これら両方の騎士号を勝ち得た騎士の可能性がある。
エンバレスに関連性を持つカード
硫黄投石器(Brimstone Trebuchet)
硫黄投石器(Brimstone Trebuchet)のイラストには操作するエンバレスの騎士たちが描かれている。投石機の隣にある明らかにエンバレス的な特徴を備えた建造物は、櫓か攻城塔のように見える。
紋章旗(Heraldic Banner)
紋章旗(Heraldic Banner)のイラストは、赤い紋章「菱形に三本槍」はエンバレスの旗である。角ばった塔もエンバレス的建造物の特徴だ。
殺戮の火(Slaying Fire)
The purest virtue burns brighter than the sun and hotter than dragonfire.
最も汚れなき美徳は太陽よりも眩しく、竜火よりも熱く燃える。
引用:殺戮の火(Slaying Fire)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
殺戮の火(Slaying Fire)には炎をまとった槍でドラゴンを突き倒すエンバレス騎士が描かれている。
胸躍る可能性(Thrill of Possibility)
“Remember all the great heroes who were careful and never did anything risky? Me neither.”
–Syr Carah, the Bold
「慎重で一度も危険を冒さなかった偉大な英雄なんていると思う?私は思いつかないわ。」
–勇敢な騎士、カラ卿
引用:胸躍る可能性(Thrill of Possibility)のフレイバー・テキスト
胸躍る可能性(Thrill of Possibility)のイラストには、僻境の巨大な茨にしがみつきよじ登り、何か光るものに手を伸ばすエンバレス騎士が描かれている。
フレイバー・テキストの発言者はエンバレス騎士の「勇敢な騎士、カラ卿(Syr Carah, the Bold)」である。
切り離す一撃(Sundering Stroke)
切り離す一撃(Sundering Stroke)のイラストには炎の剣の一振りで、3頭のドレイクの首を刎ねた騎士が描かれている。この女性の姿は細部がはっきりと確認できないが、赤い装束をまとっていることからエンバレス騎士と推測できる。
あるいは、この女性騎士は髪の毛の色、膝当てとすね当ての形状が同じことから、アーデンベイルのローアン・ケンリス(Rowan Kenrith)である可能性もある。
エンバレスの山
エルドレインの王権収録の基本土地は種類ごとに4枚ずつあるが、イラストを観察してみると、「王国」と「僻境」を描いたものが半々になっているらしいことに気付けるだろう。
基本土地の山(Mountain)のうち以下の2種類がエンバレス領内であることは明白だ。
この山(Mountain)のイラストにはエンバレスの建築物が描かれている。街かあるいは砦か。
この山(Mountain)にはエンバレスの旗と敷設された道、巨石を重ねた何らかの建造物が描かれている。
エンバレスの関連記事
カードセット「エルドレインの王権」関連のリスト
