ヤヤの挨拶(Jaya’s Greeting)はカードセット「灯争大戦」収録のインスタント・カードである。
ヤヤの挨拶の解説
“We have visitors? Well, it’d be rude not to give them a traditional Keral Keep welcome.”
「客人だって?だったら、伝統あるケラル砦流の歓迎をしてやらなくては失礼に当たるねえ。」
引用:ヤヤの挨拶(Jaya’s Greeting)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下が和訳製品版
ヤヤの挨拶(Jaya’s Greeting)はプレインズウォーカー「ヤヤ(Jaya)」の名前を冠するカードだ。
カード・イラストには、火炎呪文を浴びせて永遠衆(戦慄衆?)1を吹き飛ばす老ヤヤ・バラードが描かれている。そしてフレイバー・テキストでは、ヤヤはこれが伝統あるケラル砦流の歓迎だとうそぶいている。
ここでイラストのヤヤが着けているゴーグルに注目したい(以下、このカードに関係ない脱線話)。この手のゴーグルはチャンドラ・ナラーがMTGに登場してヤヤのスタイルを受け継いで以来、紅蓮術師の定番スタイルとなって久しい。紅蓮術師たちは火炎の閃光から目を保護する遮光ゴーグルとして装着しているのだろう(あるいは伝説のヤヤへのリスペクトか)。
しかし、元々ヤヤはゴーグルなんてしていなかったという事実は、あまり知られていないのかもしれない。
ヤヤ・バラードと紅蓮術師のゴーグルの起源
ヤヤのゴーグルの起源は、カードセット「時のらせん」でカード化した際に、イラストで装着したのが初めてになる。ドミナリア裂け目時代では、過酷な塩の嵐と乾燥を避けるため、目や口、肌などをゴーグルやマスクで守っているのが普通であったのだ(時のらせんブロックの各種カードで当時の人々の姿をご確認を)。つまりヤヤのゴーグルは紅蓮術師とは全く関係のないものだったのだ。2
ところが、マット・カヴォッタ(Matt Cavotta)の描いた「特務魔道士ヤヤ・バラード(Jaya Ballard, Task Mage)」のイラストは強い印象を刻み込んだ。いまやヤヤと言えば思い浮かべる姿はゴーグルなのだ。
カードセット「マジック・オリジン」ではヤヤのゴーグルは伝説のアーティファクト「紅蓮術師のゴーグル(Pyromancer’s Goggles)」としてカード化もされ、カードセット「ドミナリア」ではチャンドラがヤヤを見つけるキーアイテムにまでなった。時のらせんでイラストを描いたマット・カヴォッタも予想しなかったであろう。カードのイラストがキャラクターに与える影響はすごい。
ヤヤ・バラードと同期のカードセット「アイスエイジ」が初登場で、ゴーグルが後付け設定されたプレインズウォーカーがもう1人いる。それがフレイアリーズ(Freyalise)である。
フレイアリーズの眼帯型ゴーグル装置に関しては以下の記事で詳しく解説している。
ヤヤの登場するカード
カードセット「灯争大戦」の中でヤヤが関係するカード
- 敬慕される炎魔道士、ヤヤ(Jaya, Venerated Firemage)本人
- ヤヤの挨拶(Jaya’s Greeting)名前付きカード
- 眩光破(Blindblast)フレイバー・テキスト
小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ
小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり))
※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
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フレイアリーズの眼帯型ゴーグル装置についての解説記事
- 永遠衆と戦慄衆の違いは灯争大戦:永遠衆と戦慄衆 を参照のこと
- プレビュー記事Jaya Ballard, Task Mageで、ヤヤの着衣がボロボロでゴーグルを見せびらかすようにしてるのは、時のらせんの過酷な環境のためと明記