灯争大戦:無頼な扇動者、ティボルト

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無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)カードセット「灯争大戦」収録のプレインズウォーカー・カードである。

無頼な扇動者、ティボルトの解説

無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)

データベースGathererより引用

無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)は、イニストラード次元出身のプレインズウォーカー「ティボルト」の2度目のカード化である。

ティボルトは2012年発売のカードセット「アヴァシンの帰還」が初出で、2マナという低コストのプレインズウォーカー・カードとして注目されたが、カード・デザイン的に大失敗となった。こうしてティボルトには悪いイメージがつきまとっていたせいか、登場7年目にしてやっと再カード化と名前付きカード「ティボルトの憤怒鬼(Tibalt’s Rager)」が製品化されることになった。

ティボルトはイニストラードの人間男性であったが、現在は自身の魂とデビルの魂を融合させたプレインズウォーカーとなっている。生き物が受ける苦痛にあくなき興味を持つ嗜虐嗜好の狂人である。

デビル・トークン

無頼な扇動者、ティボルトが生成するデビル・トークン
公式記事The Tokens of War of the Sparkより引用

カードの能力とイラストを見るに、デビルの群れを従えて、灯争大戦のラヴニカ次元に参戦するようだ。



無頼な扇動者、ティボルトのフレイバー・テキスト

混沌の船長、アングラス(Angrath, Captain of Chaos)

無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)
ステンドグラス・デザイン版
公式記事より引用

Magic: The Gathering Arena(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)」のステンドグラス・デザイン版、無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)にはフレイバー・テキストが特別に設けられている。

“What fun! What marverous fun!”
–Tibalt
「愉快だ!実に愉快!」
–ティボルト
引用:無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)のフレイバー・テキスト
上が英語原文。下がMTGアリーナの和訳

ティボルトのフレイバー・テキストは完全新規のものだ。本記事で後述しているが、小説War of the Spark: Ravnicaでのティボルトには台詞がない(参考)。したがって、このフレイバー・テキストは灯争大戦中のティボルトの様子が知れる貴重なテキストである。

無頼な扇動者、ティボルトの日本オリジナルアート版

無頼な扇動者、ティボルト(Tibalt, Rakish Instigator)
日本オリジナルアート版
公式記事より引用

カードセット「灯争大戦」のプレインズウォーカー・カードには、日本オリジナルアート版が存在している。これは日本語版「灯争大戦」のパックから約50%の確率で普通のカードの代わりに出てくるものだ。こちらのバージョンのティボルトは欄干に腰かけて戦争の様子を眺めている。人々の苦しむ姿が心地よくてならないのだろうか。



ティボルトの登場するカード

カードセット「灯争大戦」の中でティボルトが関係するカード

小説War of the Spark: Ravnicaで答え合わせ

小説War of the Spark: Ravnicaでは実際どうだったのか?
(灯争大戦小説:AMAZON(電子書籍Kindle版あり) / 楽天(電子書籍Kobo版あり)

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

答え合わせ(ネタバレ注意)
小説War of the Spark: Ravnicaでのティボルトの言及は1回だけである。戦場で悪魔学者ダブリエル(Davriel)と共に悪魔(デーモン)を率いて戦っている場面だ。

原文では「Tibalt and the diabolist Davriel Cane led a handful of his demons」とあるので、デーモンはダブリエル1人のものである可能性もある…とするとティボルトは何をやっているのか、ダブリエルが召喚したデーモンの一部でもコントロールしているのだろうか…などと疑問が浮かんでくるが、他に記述がないので確認しようがない。

答え合わせ(ネタバレ注意)
私の個人的評価による順位づけではあるが、灯争大戦ティザー映像のステンドグラスのプレインズウォーカー36人中で、カズミナ(名前すら出ない)、アショク(名前だけ出た)、に次ぐ出番なしプレインズウォーカー第3位がティボルト(戦場で1回だけ本人と名前が登場)である。
答え合わせ(ネタバレ注意)
ティボルトは灯争大戦後のストーリーとなるチャンドラ・ナラー(Chandra Nalaar)が主人公のコミックに登場している。灯争大戦中に「不滅の太陽(Immortal Sun)」が一旦機能停止した際に次元を脱出して生き延びていたようだ。

小説War of the Spark: Forsakenでその後どうなった?

小説War of the Spark: Ravnicaの続編小説War of the Spark: Forsakenではどうなったのか?

※ネタバレ※になる記述なので、小説を読む体験を損なう可能性があります。
テキストは折り畳まれています。表示する際には注意してください。

その後どうなった?(ネタバレ注意)
続編小説War of the Spark: Forsakenにおいて、ティボルトは負傷して敗走途中のテゼレット(Tezzeret)に接触している。

満足げなティボルトはテゼレットに対して、お前のご主人様のボーラス(Bolas)は敗れて死んだ、とわざわざ伝えにきたのだ。テゼレットがボーラスの死を知って苦しむ様子を期待してやって来たのかもしれなかったが、むしろテゼレットの反応は逆で、これに勝る喜びはないというほどだった。

ガッカリしたティボルトはそのまま去っていった。

無頼な扇動者、ティボルトのトリビア

MTGの初期小説には「ティボルト(Tibalt)」と一字違いの「ティボルト(Tybalt)」というキャラクターが存在している。ドミナリア次元の魔術師である。→参考記事

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